ジークの実家。〜温もり〜
活動報告に、感謝の気持ち番外編Part3公開しました。
ただ153話 彼ママに会うなら!を読んでいないと解らない内容です。お気をつけて!
暇潰しにでもどうぞ( 'ω')/
「さて、ではジークに連絡が来た時点で私が対応する事にしよう。大丈夫だ、任せておけ」
「お手数ですが、「よろしくお願いします」」
ぺこり。
「シャルルさん、パパにも砕けた話し方でいいんだよ?」
あ、これは期待してる顔な気がする。
「シャルルと呼んでくだ……呼んで?パパ」
ああっ!!恥ずかしいっ!!照れる!!
そしてパパデレてる!!
「いいもんだなぁ……娘……」
「いいわよねぇ……娘……」
「ちょっとクリス兄さん、俺達も何かない?」
「何か……うーん……」
いや無理やり何かを作らなくていいですから!
えーとえーとえーと……うん、ない。
「じゃあ話も終わったし、シャルル帰ろうか」
「「「「ええええええええええ!!!」」」」
びっくぅ!!
「ちょっと!脅かすなよ!なぁ」
よしよし
「大丈夫!ちょっとびっくりしただけ!」
「帰るなんて嘘よね?一緒に晩餐して泊まるわよね?」
「そうだよ!まだお兄様と呼ばれ足りない!」
「ジークもたまにしか来ないんだから、ゆっくりしたらどうだ?」
「な!急ぐことないよな?」
「「「「ね?シャルル」ちゃん」」」
引き止めが凄いぞー。
「ジークも酷いわ!もうすぐ7の鐘なのよ?帰るなんて言わないの!晩餐したら8の鐘過ぎるわよ!」
「それ狙いで午後だったんでしょ?シャルル、どうする?泊まっても大丈夫?」
「えと、わたし家族が居ないから、みんなでごはん嬉しい。泊まるのも大丈夫よ?」
「……そっか、そうだよね。みんなでごはん嬉しいよね。うん。じゃあ泊まろうか」
ぱぁぁぁぁ!!っとみんなが笑顔。
やだ、嬉しい。
ごはん一緒に食べるだけで、泊まるだけで、喜んで貰えるの?
家族って、いいな。
あ、やばい、泣きそう。
「あっ」
がばっ!とジークがわたしの顔を胸に押し付けた。
「「「「えっ?」」」」
「何でもない。嬉しいんだよな?」
こくこく
ずびっ
「まぁ……可愛い……」
「俺シスコンになりそう」
「俺も」
「娘っていいもんだなぁ」
ああっ!!イカン!涙止まれ!!
すんすんっクリーン
「ジーク大丈夫!」
「うんうん、じゃあ先に部屋行って荷物置こうか」
「うん」
「俺の部屋でいいよな?」
「あら?あらあら?一緒のお部屋?」
「一緒に住んでるんだから、それでいいだろ?」
「うふふ♪それもそうね!じゃあ、荷物置いたらダイニングにね?あ、家族の方のよ?」
「分かった、シャルル行こうか」
「うん、じゃあまた後で」
ぺこり。
◇◇◇
「はぁ、可愛いわねぇ。やっぱり、ご家族居ないと寂しいわよね。泣いちゃうなんて……」
「まだプレ成人でひとりとは。寂しかったろうな」
「え?家族居ないからって言ってたのはそういう事なの?」
「えぇ、ジークから聞いてはいたけど、あんなに幼気なお嬢さんがひとりで暮らしてたんですって。何があったのかしらね……」
「まぁこれから私達が家族になればいい。大事に守ってやらねばな」
「うわ、お兄様頑張っちゃうよ。何を頑張るか分からんが」
「自分で言うか。でも俺も頑張っちゃうなー。何を頑張るか分からんが」
「あなた達……はぁ。ただ見守るだけでいいのよ?」
「分かってますよ。可愛い妹ですからね」
「ほんっとに!妖精だったわ。あの可愛さ見た事ない。あれで噂にならなかったとはな」
「いっそ婚約でもしておけばいいのに。逃げられたら目も当てられない」
「クリス兄さん!!それいい!!」
「しかし、平民だから他の貴族がうるさいぞ」
「「「あぁ……」」」
「ジークが貴族籍抜けても家族だよな?」
「もちろんだ。大事な家族だ」
「この家に来られなくなる?」
「そんな事はない。誰にも文句など言わせるか」
「それ聞いて安心した。弟も可愛がりたいしなー」
「あなた達、ブラコンでもあるものね?」
「母上がその言葉を使ったらダメですよ」
「相変わらずクリスは堅いわ〜」
「板も見てるしね?母上?」
うふふふふふ♪
「シャルルちゃんの板が楽しいの!アンタッチャブルなんですって!見守り隊が街にたくさんいるのよ?」
「男は健気だなー。それに比べて女は怖い」
「呪いか……ジークに呪術避けでも持たせるか」
「変なのが引っかかるよな、昔から」
「それが高じて女嫌いになったのに、シャルルちゃんには首ったけときた」
あはははは!
「あのデレよう!凄いよな!まぁ分かるけど」
「可愛いもんなぁ。ありゃデレても仕方ない」
あはははは!




