親友?
うーん、お風呂入りたいけど入ったら寝衣になりたいし、もう少し待つか。
お料理も大体出来たし、明日はテーブルとか設置して、ジークが帰ってくるはずだから、ちょっとごはんの支度頑張って……
チリン あ!来た!
”デンタツ”
「はい、シャルルです!」
『お待たせ!遅くなってごめんよ』
「ううん、大丈夫よ。お仕事お疲れ様!」
『あー、立体にしてもいい?』
「もちろん!誰か居るのかな?」
『実はそうなんだ』早くしろよ!
おや、声が聞こえるね?
立体にしてみると、
『うん、今日も可愛いね』
「ちょ!人前!」
『こんばんは!!俺ジークの親友のアレクサンド・ジャクソンです!え?』
「こんばんは、初めまして、シャルル・エイプリルです。ジークがお世話になってます」
『は?え?何これ』
え?
『おい!ジーク!『何だよ無作法だな』これ!』
「えっと……?」
『これって何だよオマエいい加減にしろ『いやだって!!めっちゃ可愛いじゃん!』知ってるよ』
えーと、テンション高めの人だな?
『はわわー!マジかー!生きてんの?え?人形みたいだなー!うわー!』
これに何を答えれば!?
『シャルル悪いな、こんなの出して『こんなのって!俺達親友』じゃねーわ『ひどい!』』
まぁ、気の置けない感じではあるのよね?
『紹介しないと実家に押しかけるって脅されたからデンタツしたんだ』
ぶふっ!あはは!
「それは大変だね!これからもジーク共々よろしくどうぞ」
にこっ
『うっわぁ、まるで妖精か女神か……これ生で見たらどんだけ……『見せねぇよ』なんで!?』
シャルルだしなー、確かに美少女ではあるけど、実感ないからなー。褒め言葉なんだろうけど、真に受けられんな。とりあえず笑っとこ。
にっこり。
『シャルル、明日こっち朝のうちに出るから、昼には王都着くはず。ギルド寄って報告してから帰るからね。何かあったらデンタツするから、いい子で待っててね』
「うん、ちゃんと待ってるよ。気をつけて帰って来てね?」
『うん、おやすみ『おやすみなさーーい!』』
「おやすみなさい」
フォン!
なかなか激しい人だったな。
しかし、やっぱりジークの友達ねー、顔面偏差値高いわー。
ジークには負けるけど!
さ、お風呂入って寝るか!
◇◇◇
「オマエー、テンション高すぎ、うるせぇよ!」
「だって!!何あの子!最初人形に話しかける可哀想なヤツかと思ったじゃん!なのに!生きてた!めっちゃ可愛いじゃん!!どこで知り合ったのよ!」
「ふふふん、いいだろー。あの容姿で性格もいいんだぞ。親にも報告してあるから後ろめたい事もないしな。あぁ早く帰りたい……アレクが居なかったら徹夜してでも帰るのに!そうだ、アレクもゴレ車で来たんだった。なら置いて帰ってもいいんじゃね?な?そうだよな?俺今から帰るわ」
「いやいやいやいや待て待て待て待て待て!!確かに俺もゴレ車できたよ?ジークが乗せてくれないから!だけど!置いてくなよ!ギルドに報告あるし!」
「報告なんて、アレクがやればいいだろ」
「いやいやいやいや!Sランク!ジークが報告してナンボなのよ!だから明日帰ろうな?いいよ別々のゴレ車でも!安全運転な?な?夜の運転危ないから!魔獣出やすいから!な?」
「日が出たらスグ出るぞ。早く寝ろ」
「なんか理不尽っ!!!」




