フェスタリオス。〜デルタさん〜
数日後に迫ったフェスタリオス。
フルートグラスがあるか、デルタさんの所に行ってみることにした。
クローシュはフェスタリオスの2日前って言ってたから、も少し先だね。
「デルタさん、こんにちは!」
「おう!らっしぇい!クローシュか?」
「いえ、まだ少し先ですよね?今日はグラスを見せてもらいに来ました」
「おう、見てくんな!って、嬢ちゃんちっとお願いがあるんだ」
「ん?何でしょう?」
「これ、使ってみてくれねぇか?」
「おおお!?これクローシュですよね?稼働するんだ、え、凄い!」
ドームの形ではあるが、4枚仕立てで、下に付いてるツマミを持ち上げると、上に上がって反対側にパタパタと折りたたまれる様になってる。
「給仕がいるパーティーなら必要ないけど、立食パーティーなら片手で使えた方がいいだろ?試しに作ってみたんだが、どうだろうか?」
「うん、これなら片手で使えますね!凄いです!浮き上がらないようにもなってるんだ、へぇ〜!」
「嬢ちゃんがガラスでクローシュをって言った時、クリエイトスキルがウズウズしちまって、仕事そっちのけで作っちまった。後な、これも見てくれ」
今度のは台座が付いていて、蕾のような形になっている。
台座のボタンを触ると、
「開いた!!うわ!凄い!お花が咲いたみたい!」
16枚の花びらが全部左にパタパタ倒れて台座に収納された!台座のボタンを触ると、パタパタと立ち上がり蕾に元通り。
「うわぁ、これはもう芸術ですね」
「ガラスでクローシュなんて聞いたことがなくて、ただ中身を見せたいからじゃなく、美しく機能的に作りたくなったんだ。嬢ちゃん、代金は前のままでいいから、形をこっちにして使ってくれないか?」
「え?それは願ってもない事ですけど、料金は上乗せにしていいんですよ?」
「いや、これは俺のワガママだ、お客の要望じゃないのを作った。だから、使った感想を後で聞かせてくれたらそれでいいから。そもそもクローシュって取った後置き場に困るだろ?それも解消したかったんだ、だからどうか使ってくれ!」
「えええっと、分かりました!使わせて頂きます。後で感想もバッチリ出しますから!」
「おう!ありがとう!数は20、この蕾のは1つしかないんだ、それでいいか?」
「もちろんです。蕾のはメインディッシュで使いますね!」
「いいねぇ、どんな風に使われるのか気になるわ」
がはははは!
「ならパーティー来ます?ガルボさんも来ますよ?」
「え?」
「元々身内、と言うか、わたしの周りのお世話になってる方をお招きしてるんで、堅苦しくないミニミニパーティーなんです。なのでガルボさんも来ますし、是非!」
「え、でも、いいのか?大丈夫なのか?」
「えぇ、大丈夫!フェスタリオス最終日の6の鐘位から魔法花鑑賞がメインですからね!2区上の2なので、是非いらして下さい。お待ちしてますから!」
「なんか悪いな。うん、でも行かせてもらうよ。兄貴と一緒に行くようにするかなー。ありがとう、楽しみだ!」
「軽く食べるものは用意します。お昼軽くしてお腹空かせて来てくださいね、お酒の用意はしないので、飲みたければ持参ですよ〜?お願いしますね!」
がはははは!
「わかった!兄貴とも相談するさ!で、このクローシュなら揃ってるから届けるか?」
「え!持って帰ります!マジックバッグあるんで!やった!」
「じゃ前に言ってた代金な、うん、大丈夫、毎度!って、グラス見に来たんじゃなかったか?」
「忘れてました……見せてくださいねー!」
幸いフルートグラスはあったので、すぐ買えた。
こんなに薄い飲み口なのに、強化魔法掛けてあるから割れないし、全くもって素晴らしい。
それにしても得しちゃったな!
嬉しい!うふふん♪




