ピクニック予定。
ジークに泡石のお風呂を薦めてみた。
一緒に、て言うのを次回なら！と断ったが、その次回がすぐ来るとも想像してなかった、わたしが居るが。
閑話休題。
猫バスの背もたれに沿うように薄く削り、カーブを付けた泡石に、ガラスの網(強化魔法済み)でコーティングして、滑らかにした後、取り出せるように引っ掛けるタイプにした。
泡石に凭れると、シュワシュワで背中が気持ちいいやら、擽ったいやらで、ジークは爆笑してた。
「あれ最高！泡石なんて飲み物に入れるくらいしか知らなかったけど、スプリアのジャグジーみたいになるんだな！あんなの売ってるんだー」
「ううん、作ってみたの。気持ちよさそうだなーと思って」
「え？シャルルが！？凄いな！って……泡石、どうした？結構いい値段したんじゃない？」
え！そうなの？
前、おまけでもらったけど！
「取りに行ったよー、ラスラ川の上流まで。すっごく綺麗な滝も見たよ！」
おや？難しい顔？
「あそこ、ワイバーンやらロック鳥やら、魔獣出るんだぞ？」
「うんうん、デンタツで調べたら、そう出てきた。だから気配探知ONにして気をつけたよ？」
「そっか。魔獣出なかった？」
「ロック鳥が飛んでた！でっかかったー！狩りたかったけど、狩り方が分からなくて断念してきた」
ぶはっ！
「シャルルに掛かればロック鳥も食材か。アレはちょっと特殊な罠使って狩るからなー。難しいかもな」
「そうなんだ、残念」
あははは！
「ギルドで持ち込みあれば確保しとくよ。期待せずに待っててね」
「うん！タジルミールの滝、キレイだったよ、今度ジークも行こう！」
「あぁ、あの滝、1回だけ行ったことあるな。結構険しい山の中にあったはずだけど、よく見つけたな？」
「音の方に行ったらあったの」
「野性的」
あははは！
「それでね？ジーク、お花畑どこかにあるか知らない？」
「お花畑？」
「うん、摘んでパーティの飾りに使いたいなって思って。ピクニックも出来そうでしょ？」
「なるほど、お花畑かー、うーん。ちょっと待ってて」
そう言ってデンタツで調べてくれた。
「王都から西南にあるみたいだ。小高い丘になってて春先から初秋までなら、花が一面に咲いてるらしい。ただ管理された場所じゃないから、デートなら魔獣避け必須だと。まぁ出るのは角うさぎ位だね」
「安全にピクニックするなら魔獣避け必要かな？魔獣に気を取られたくないもんね」
「そうだなー。角うさぎは数が多いし、突っ込んで来るからウザったいしな」
「魔獣避け、持ったことないけど、どんなのがあるの？」
「置型と腰に下げるやつだな。俺がどっちも持ってるよ」
「なら行く時に貸してもらって大丈夫？」
「もちろん。魔力の充填も済んでるし、すぐに使えるよ」
「やった！ジークのお休み、お祭りまでにある？」
「明日はギルドに行く用事があるから、明後日なら大丈夫だな。シャルルの仕事は？」
「ポーション納品しちゃったし、来月の分はもう作ってあるので、パーティの用意くらいだから、大丈夫」
パーティのドレスワンピも作ったしね！
「なら、明後日行こうか」
「うん！お弁当楽しみにしてて！」
「リクエストしたい！」
「うん、何がいい？」
「あの肉を揚げた、唐揚げ？ってやつ！」
「了解であります！お弁当にぴったりだから、作ろうと思ってたよー」
ふふふっ
「楽しみだな」
ふたりでにっこりにこにこ。
お天気だといいな！
◇◇◇
※某板
24.弱肉強食
おう、オマエら、お花畑の情報くれや。
25.弱肉強食
オマエの頭がお花畑なんじゃね？
26.弱肉強食
妖精のご所望だ。
27.弱肉強食
な、なんだ、と！？
あの！？あの妖精の！？
28.弱肉強食
それがマジだとしたら？……ダメだ！詮索はご法度！
29.弱肉強食
王都より西南！フィオーリの丘にお花畑あり！
春から初秋まで一面花！
管理者存在せず！
弱、魔獣出没情報あり！
近くに店舗などナシ！
デートは魔獣避け必須！
暑いからお気をつけて！
30.弱肉強食
上記同意
31.弱肉強食
上記同意
32.弱肉強食
ありがとう。
33.弱肉強食
うひょーーー！！俺見に行く！いつだろう！？
34.弱肉強食
俺も！って、見つからないようにしろよ！命大事に！
35.弱肉強食
不審者排除！ヒマなハンター見廻りせよ！
36.弱肉強食
＞29.よくやった！
しれっと板を使うジーク。板見てるんだ！？
