オークション。
あれからパーティのメニュー考えたり、食材集めたりして数日。
ジークは頑張ってるのか連絡はない。
わたしはたまにメッセージを送るけど、既読とか付かないから見てるか分からない。
ケガさえしてなければいいのだけれど。
魔石ダンジョンって生活に密着してる場所だから、発掘の人が安全に仕事出来るようにするんだって。
魔獣が増えると仕事に差し支えるからね。
浅い所はランクの低いハンターさんが頑張るけど、深いところはどうしても高ランクになる。
魔獣も強くなるからねー。
ふむ。
そして、そろそろオークションが近づいてる。
まぁわたしは結果だけ分かればよいのだ!
あれだけカルロスさんが泣いて、いや、号泣して売ってくれと言ってたヤツだし、そこそこいいお値段で取引されるんじゃないかなー?
物欲あまりないけどね。
◇◇◇
そんなこんなのオークション当日。
チリン
”デンタツ”
”こらからオークションに行ってくる。まぁ担当に任せて俺は見てるだけなんだが、終わったら連絡するな。マイク・ヘルベス”
”はい。よろしくお願いします。シャルル・エイプリル”
今は5の鐘から少し過ぎたところ。
終わるのは何時くらいなんだろうなー?
まぁ夕方には終わるのかな?
わたしはパーティの服でもデザインするかな!
平服でいいとは言ったものの、主催者だしね!
ちょっと可愛くしたいじゃない?
テーマは……うーん……夏、と、魔法花。
花か。
よし!オフショルダーで上半身はスッキリ。
スカート部分を花びらに見立てて作ろうか。
バルーンにして、裾を波にするのもいいな。
枚数重ねて花びらでもアリかも。
あーでもない、こーでもないとデザイン画が増えていく。
この作業嫌いじゃないわー。
むしろ好きかも。
チリン
お!電話だ。
”デンタツ”
『終わったぞー!どえらい値段がついた。口座見て驚け』
「お疲れ様です!ホントですか!ありがとうございました!」
『いや大変だった。王家に献上しろとか、誰が狩ったんだとか、知らぬ存ぜぬで通してやった』
「え、何かすみません。王家に献上でも良かったのに」
『させるか!あれは使ってなんぼだ!王家に持っていったら、しまいこんで終わりだ。ガワは剥製でもいいけどなー。リェスウルフも凄かったぞ。ボスは見せなかったのは正解だな。あれも良い値がついた』
「え、纏めて売れたんですか?」
『あー、いや、1匹ずつだな。剥製にしたり、革を使ったり、それぞれらしいぞ』
「そんなに凄かったんですねー」
『何よりハンターギルドがうるさい』
「げっ!!」
『まぁそっちも知らぬ存ぜぬだ。面倒だし』
「その言い訳、通りますかね……」
『通すさ。書類さえ盗まれなければな!』
ははは!と笑うけど、何だかエラい事になってたみたいだ。
「お世話かけますぅ」
『ま、無事に終わったし!気にするな!』
「今度何かお礼しますね!」
『ははは!手数料貰ってるから気にすんな!ではな』
フォン
ハンターギルドか……。
ラシードさんより、ゴードンさんの方がうるさそう……。
わたしは知らない。って事だもんね。よし!
それよりお礼かー、何がいいかなぁ?
モノを送っても商業ギルマス、目が肥えている。
困った。
ふーむ……
仕事で使うもの。身につけるもの。食べもの。
食べものは却下だな。どうせなら使って貰えるのがいいよね。
悩むぅ!宿題だな!
この後19:00に閑話が入ります。読まなくても本編に影響はありません。




