小さき花達のこと
世の中に訳の分からない事があると思うのです。考え方です。それぞれに違うと思います。でも可笑しい事は胡麻化さないで、庇わないで。広く皆が知って居るなら、その考え方は直して頂けるのではないかと思います。
以前施設の屋上ガーデンで、花の世話をするボランティアをしていた折の事・・・
不思議な出来事に巡り会いました。一つは小さき花達の事です。一つは人の考え方です。不思議な行動をする人々に出会いました。未だに訳が分からないのです。
屋上ガーデンは日当たりがとても良い所でした。常に心地よい風が吹いていました。小鳥たちはピヨピヨ、ピーチクとおしゃべりをしては、チッチと群れを成して飛んで行きます。向こうの方ではカラスの勘太郎が、何かいたずらをするものは無いかと、へっぴり腰で歩いては、キョロキョロしています。モンシロチョウがチロチロ飛んで、花の蜜を吸っています。アゲハチョウはスゥートとメロディーと共に飛んで来て蜜を集めています。何だかメロディーを聞いたような気がしました。此処は浄土、そして天国だと思っています。「嘘ぉ!何処どこ・・何処が?」誰か仰いましたね。ハイ、聞こえました。浄土に大きいとか小さいとかの規定は無かったですよね。花壇の中をよぉく見て見て下さい。春に咲くパンジー、ビオラ、ノースポール、カモマイルの花、沢山の花が咲いていますでしょう。夏に咲く花も咲いて居るんですよ。ポーチュラカ、アメリカンブルーの青い花、花手毬の赤い花が・・夏の花・朝顔の花も、秋の花・コスモスの花も咲く準備をしています。だからです。これだけの事で天国とか浄土とか言えないですか。幼い頃、日曜学校で聞いたお話・・・春の扉を開けると、暖かな春の光、風と共に春の花達が溢れんばかりに咲き誇っていて・・。夏の扉を開けると、青い空と共に、夏の花が咲き誇っている。秋の扉はと云うと・・澄んだ高い空の下には、コスモスの花が一面に咲いて居る。冬の扉は・・白い雪景色に、牡丹の花、山茶花・・お話の光景が頭の中を巡ります。ですから此処は、天国そして極楽浄土なんです。お釈迦様のように長閑な時を過ごす事が出来るんです。
でも昨年迄五年間、この花壇の花に除草剤を掛ける、害虫の夜盗虫を入れる、ジュースを掛ける。取った夜盗虫は五年間で一千匹にもなるんです。多分、他のボランティアグループの人であろう。お祖母さんと呼ばれる立場の人であろう。何の為に?わざわざこの様な無駄な事をするのだろうか?患者様に見て頂く花壇なのに・・。施設に訴えたけれども、証拠が無い。警察に届けると、やはり証拠が無い。「捕まえても、器物損壊位で刑は軽い。それより・・・」・・・は聞こえなかったが、仕返しがあると云うのだろう。大きな強い組織であろうか。そうこうして居る内に、家の道路側の花壇に被害があるのでした。施設の花壇のパンジーが枯れると、家の花壇のパンジーも枯れる。日日草が枯れると・・・。施設に居る誰かと近所の人が連動している。強い絆があるのであろう。可笑しな考え方である。何を意味するのか?何を戦っているのか?未だに訳が分からないのです。通行人とか近所の子供迄がするのであろうか。
そしてこの二年は、我が夫正樹なのである。裏にある鉢に、夜盗虫を投げ入れて居る処を目撃した。公園ゴルフ仲間のkさんに丸め込まれたらしい。車の中で身の上話を聞いて居る内に、忖度したのだろうか・・。最終的に責任は家の中に持って来るというのであろう。夫正樹は忖度した為に丸め込まれて、家の鉢に夜盗虫を投げ入れる破目になった。それからは家の外に余り出なくなった。その一年後の会食でも、暗号で指図されたのである。人前でも出来る暗号で・・。しなければ脅しである。そこまでして我が家の花をいじめる?そこ迄する訳が分からないのである。施設と連動して我が家の花に被害があった。そして春、バジルの種を撒いたばかりのトレイに・・猫が掻きまわし、ウンチをしていた。(後で分った・米ぬかで作ったウンチ)それを近所の人がホローしていた。我が家ならまだいい、他所の家には絶対したらいけんよ!と、お願いをした。夫は脳梗塞二度目なのである。行動ですぐ分かるので、くい止めることが出来た。その後は考え方(脅されたり)が嫌になりkさん達とは遠ざかっている。しかし何の為に?もう一度可笑しいと言いたい。何を戦っているのかと・・私は只のボランティアなのです。ボランティアをして迄手下にはならない。訳の分からない事をする人達とは、この年になって迄、仲間にはならない。
そして六年目、新型コロナ禍、第三波到来により、屋上ガーデンは閉鎖されました。神仏の思し召しかも知れない。「もういいでしょう。この考え方の溝は埋まらない」私はこの可笑しな考え方、風習を皆が知って居るなら、あからさまにすれば、可笑しな事が出来なくなる。自ら解散されると思うのです。
お伝えしたいのは花達の事です。花達の頑張りは凄いと思いました。花の方からも、こちらを見て居るのです。世話をしている事に必死で答えて、必死で生きて居るのです。動くことが出来ない植物だから、知恵と云うか感性と云うか・・。全能を働かせているのだと思いました。そして何とか子孫を残さなければと思うのでしょう。
例えばパンジーの花、夜盗虫が残って居た花壇に何とか生きて居て、早めに枯れたのです。春先の事・気が付くと周りに、小さな小さなパンジーの芽を出していました。一センチにも満たない苗なのに、既にパンジーの姿です。「可愛いですよ。この花壇で生まれたパンジーの花です。見て下さい!」と叫びたい気持ちになりました。
例えばサクラソウ、花の頃は日当たりを好みますが、花が終わると日陰に移して上げるのです。秋になり、ふと気が付くと・・・こぼれ種から、何十、何百もの芽を見ることが出来ます。(日陰に移す事は患者様に教えて頂きました)
ペチュニアの花もそうでした。花が終わり、隅に置いていたトレイに沢山のペチュニアの芽がありました。こぼれ種から、自然に生まれた小さな苗です。そのままにして置き、大きくなった順にポットに植えます。
また、季節によりますが、差し芽でも増やしました。ですから、悪戯されて花が枯れても、次々と苗が育ちました。小さき花達の営みは、魔法ではないかと思う程でした。シンデレラのお話と重なります。あのカボチャの馬車・・あの魔法・・この様に何らかの不思議な営みが在ったのだと思えてなりません。
秋、今度は花壇のハーブを目当てに沢山の除草剤を撒かれて、大量に枯れた事がありました。事件です。ハーブはとても強い植物です。そのハーブが枯れるのです。根を洗って肥料を入れて、活力剤を上げて見たりしました。(自己流です)
よく見ると・・・隅に一株残って居ました。タイムもスペアミントも、マジョラムも隅に少し残って居ました。ちょっと隠れるように、目立たぬようにしています。良かったと思いました。全滅では無いのですから。ペパーミントも強い植物です。その強いペパーミントも殆ど枯れました。でも少し残った苗があります。少しの苗があればハーブは復活します。経験がありますから慌てません。家でも条件が悪くて枯れた事がありました。不思議です。植物は困難な時、その区間で全滅する事は無いのかも知れないと思いました。大抵一株残して居る事に気が付きました。花壇の中の種類別に、一株残して居るのでした。不思議です。植物の知恵ですね。この難局をどうするか、グループで話し合うのでしょう。そして後を託して、自分は枯れたのでしょう。この花壇の中の出来事です。ちょっとノアの箱舟・・・思い出しました。(自然に消える事もあるんですよ。プイ!と。二年位一度も食卓に上がらなかった我が家の三つ葉です。要らないの?・・消えますよ・さようなら。プイ!へそを曲げられてしまいました)
事件から十カ月、ハーブは完全に復活しました。素晴らしいです。このハーブのエネルギーを見て上げて下さい。植物の役目は生きて子孫を残す事。自然と連携して、虫たち生き物を育てる事。周りの人に安らぎを届ける事でしょうか。植物は偉いです。何も要求しません。水と肥料の世話はして上げて下さい。お友達を選ぶなら、植物を是非に・・・。
ある日の昼下がり・・花壇に水を撒いていると・・ポロローンとメロディーを聞いたような気がしました。そして、無数の虹を見る事がありました。小さな虹・・CDが並んでいるのかと思う程の虹です。「わぉ!凄い!綺麗!・・」私は初めて小さな虹を、この花壇で見ました。振り返ると・・・西の空・昼下がりの、まだ少し高い処に・・穏やかな・お日様があるのでした。
小さき花達と自然の営み、響き合うのですね。その後も数回この光景に出会いました。虹の大きさ、形はその時の条件に因るのでしょう。手を差し伸べると手に、花達に、ハーブ達に虹のシャワーを上げました。みんな元気になぁれ!みんな元気になぁれ!・・・
小さき花達は、生き物達は、自然の営みと共存し響き合っているのですね。
どうぞ平和なメロディーになりますように・・・。
パソコンや操作が出来なくて、何とか投稿に漕ぎつけました。よろしくお願いいたします。まだまだ操作が未熟なのです。作品を初めて皆様に読んで頂けるのかと、緊張しています。
ご指導ください。