さよならの橋を渡ろう
ある冬の日 私は結婚した
ガラスの靴じゃなかったけれど とても幸せで
彼はたくさんの愛と最高の幸福を約束してくれた
そのことを報告しに行った行きつけのお好み焼き屋さん
喜んでくれると思ったあなたは 悲しい顔だった
僕と結婚してほしかったと言ったあなたは
私の結婚に反対したわね
冗談だと思った私は
それから何度もあなたに会ったけれど
気にも留めなかった
ある日 あなたに見合い話がやってきた
でも断ったのよね
知っているのよ
「過去に戻れるなら運命を変えてあげる」と言ったこと
誰とも付き合わずに生活していること
あれから何年が経ったかしら
もう 私に縛られないで
お願い
私のために人生を棒に振らないで
まるで私って獏みたいじゃない
自分の人生を作って
私はとても幸せな人生だった
君しかいないなんて それは嘘
嘘なのよ
あのときみたいな悲しい笑顔はなしよ
約束ね
私が逝ったら あなたも行ってね