第14話 後日談1 怒りの鉄拳、悪を打つ!を編集
「俺たちの創作はこれからだ!」で、めでたく完結(凄い打ち切りエンドくさいセリフですが)したのに追加するのは蛇足かなと思いつつ、つい書きたくなってしまったので後日談なんぞを書いてみたりします。しばらくぶりなので文体変わってますけど、そこはご容赦ください。
本日『スライム・ハーレム』第3章が完結しました。主人公リョウは二人目のヒロイン、イリスとも正式にお付き合いすることになりまして、いよいよ名実ともに複数ヒロインによるハーレムが始まったのです。
この第3章は非常に難産でした。というのも、リアルで引っ越しに伴う生活環境の激変があり、執筆時間が取れなかったからです。本来は6月末に更新を再開するはずが、実際には8月下旬になってしまいました。
それだけでなく、内容もかなり苦闘しました。一応、大まかなストーリーは考えていたものの、細部について書くほど矛盾が出てきて、それを補正するのに結構手間取ったからです。
あと、やっぱりハーレムって私にとっては書きにくいんですよ。最初から主人公に対して好意度カンストかつ嫉妬しないヒロインたちが仲良く主人公をシェアするってハーレムなら、そりゃ何の問題も無いでしょうよ。でも、そんなヒロインたちを書いたことなんか一度しか無いです……一度はあるんかい!(←セルフノリツッコミ)
そう、一度はあるんです。だから書けないことはない。
しかし、この『スライム・ハーレム』はそうしたくはなかったんです。
これはもう、意地の問題ですね。自分でハーレム書くなら、今まで誰も書いたことがないようなハーレム書こうと。
ということで、一人目のヒロイン、アイナには、第3章の最初から思い切り嫉妬させまくりました……あり得ねぇ!(笑)
そして、いざハーレム結成! となったときに、どうしたか。
サブタイどおりですよ。アイナ怒りの右ストレートがリョウの左頬に炸裂! さらにビンタで追撃!!
これを主人公一人称でやろうってんだから無謀極まりない(笑)。
まあ、そこで破局しちゃったらハーレムにならないんで、そこで一度怒りを発散したアイナが折れてめでたくハーレム結成にはなるんですけどね。
また、そこで一度は引いたイリスも「都合のいい女にはならないよ」と秘かにリョウに告げるという。
もうね、テンプレハーレムだったら絶対にやらない、やっちゃいけないことばっかりやってますよ(笑)。これブクマ減るだろうなあ……。
だぁーがしかし、駄菓子菓子、これこそ私の書きたいハーレムなのですよ。ハーレムものを書こうと思った最初から、このシーンは頭の中にありました。
だってそうでしょ。普通に考えたら、こうならないのがおかしい。
まあ、そこが普通じゃないのが幻想の幻想たる所以。ドラゴンだ魔法だなんてシロモノよりも、主人公が好きなくせに独占しようとしないで大人しくハーレムに入っちゃうって女の方がよっぽど幻想でしょう。
まあ、そこで一回……もとい二回ぶん殴るだけで矛を収めるヒロインも充分にファンタジーではありますが、そこで少なくとも一回はぶん殴るヒロインにしたかったんですよね。そこが自分が幻想の中に求めるリアリティというか。
需要無ぇだろうなあとは、自分でも思います。自覚してます。
でも、逆にこういう作品をもとめる少数の方々には、響くだろうと自負しています。
やっぱり私はニッチ作家なんですよね。だから私にはテンプレは書けないのですよ(笑)。