なんといきなりアルゼンチンのブエノスアイレスへ!
ギリシャからアルゼンチンに行く方法がわからず、途方に暮れる。
そんな中で、偶然にもあるものを見つけた。それは『ワープゾーン』というものだった。
この『ワープゾーン』を使って、好きな場所まで行けるという優れもの。
次の瞬間、風来坊太郎は、まるで『ワープゾーン』に吸い込まれるかのように、入っていった。
「うわあああーっ!」
ワープゾーンに入ると、そこは異空間の中のようだった。ひたすら浮遊しながら進んでいく。
そしてようやく出口の光が見え、その中に入ると、そこは町の中。
この町は…。もしかして本当に、ギリシャからアルゼンチンに来ちゃったの?
しかもそこはブエノスアイレスのようだ。そしてさらに、店主のデーメーテールが教えてくれた住所のようだ。
一瞬にして目的地に到着した。なんということだ、『ワープゾーン』というのは、こんなにも便利なものなのか。
そして、マリーという娘に、例のオルゴールと手紙を渡すため、風来坊太郎は呼び鈴を押す。
マリーが登場。風来坊太郎は淡々と依頼をこなす。
「まあ!母からこれを持ってくるように頼まれたのですね、
ありがとうございます、たしか風来坊太郎さんとおっしゃいましたね。
母は相変わらずギリシャで元気にやっているそうですね。」
簡単に任務は完了したが、このまま『ワープゾーン』をくぐって帰るだけというのも…。
せっかくだから、もう少しブエノスアイレスを見て回ることにした風来坊太郎だった。
『南米のパリ』と異名をとる美しき町を見て回らない手はない。