ギリシャのヨーグルトと珍獣と料理
ギリシャといえば最近、ギリシャヨーグルトが有名になっているという話を聞いたことがある。
ヨーグルトといえば日本では『明治ブルガリアヨーグルト』などが有名だが、近頃はギリシャヨーグルトも、市販品で出回るようになってきた。
「あれがオリュンポス山だな。」
はるか先にそびえ立つ、オリュンポス山を見て、本当にオリュンポスの神々が、これから先の旅を見守ってくれているのではないかと感じた風来坊太郎だった。
「さてと、ヨーグルトの次は、珍獣と名物料理といったところか。」
ギリシャって、珍獣とか料理とか、何があるのだろうと考えていた。
わざわざそこに行かなくても楽しめるような時代に、それでもやはり、その場所に行かないと、その雰囲気は堪能できないと、あえて論じる。
デスクの上のパソコンで検索一つで、世界中の何でも調べられ、それだけで行った気になれる、そんな時代。
それでもやはり、直接その場所に行ってみて、直接それを自分の目で見て確かめる、
そうして自分の目に、心に焼き付ける、その醍醐味だ。
さてギリシャの珍獣についてだが、これがなかなか思い浮かばない。
確か、キバラヒキガエルというカエルが、ギリシャの珍獣として紹介されたようだが、
それ以外は、はっきりいって思い浮かばない。
どうせ珍獣なら、神話に登場してくる、頭がライオン、体がヤギ、尻尾がヘビという、
キメラ、あるいはキマイラともいう怪物の方がよっぽど珍獣のような気がしてきた。
古代ギリシャの時代にこんな馬鹿げた姿のモンスターをよく考え付いたな、
一番最初にキメラの姿を考え付いた人には、何か賞でも送っておきたいと思った。
次はいよいよ、ちょうど腹も減ってきたし、ギリシャの料理は何か、ということだ。
これは、旅に行く前には事前に下調べをしておく必要があると思った。
と、そこに偶然なのか、一軒のギリシャ料理店、その名も『デーメーテール』という店があった。