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まずはギリシャから、早くもファンタジーの匂い…。

「申し訳ございませんが、ギリシャへの日本からの直行便はございません。」


「なんだって!?直行便が無いって!?」


空港の受付の人から言われ、ガックリきた。


日本からギリシャへの直行便は無いので、フランスを経由してギリシャに行くことに。

ちなみに経由地は数にカウントされないそうだ。

目的地として到着して上陸して、観光で巡って、それで初めて数としてカウントされるそうだ。




「記念すべき第1回、ワールドツアー1ヶ国目は、ギリシャ!

まず最初に『風来坊太郎を探せ!』のコーナーです!」


ギリシャのとある街並み。この街並みのどこかに、風来坊太郎が隠れているという。それを見つけ出すコーナーだ。


「正解は!こちらです!」


これは簡単に見つけられてしまったようだ。


さあ!いくぞ!いざ!ギリシャへ!


この旅は風来坊太郎一人で行う。知り合いもなく、寂しい限りだ。


とりあえず今夜の宿泊先を探すところから始める。日本国内を気ままに旅するのとは、やはり勝手が違うようだ。


古い時代からの建物が建ち並ぶ一角。古代のポリスの時代から栄える町。まるで古代人の息吹が聞こえてくるかのようだ。


アクロポリスの丘に建つのが、パルテノン神殿。


正直な話、ギリシャの観光名所と聞かれると、パルテノン神殿しか思い浮かばなかった。


それに、言葉が通じない。外国旅行は言葉が通じなければ、相手の話している内容もわからない。


外国語を全て日本語に通訳することができれば、相手の話の内容もわかるようになるのだが…。


と、そこにガチャが登場してきた。


なんだってこんなところにガチャが…。


ガチャを恐る恐る引くと、なんと、ギリシャ人たちの(しゃべ)っている言葉が、全て日本語に聞こえるようになったではないか!


「いったいなんなんだ、このガチャは…。

まあいいや、これで世界中のどこの国に行っても、相手の話している言葉が全て、日本語に翻訳(ほんやく)されて聞こえるというわけだな。」


海外に行って、何が一番困るかって、それは外国人の(しゃべ)っている言葉が、何語で話しているのかもわからないということだ。


当然、意味なんかわかるわけがない。


しかしこのガチャの効果によって、相手の会話は全て日本語で聞こえるのだから、何を話しているのか、意味や内容もはっきりとわかるようになった、ということだ。





ギリシャといえばギリシャ神話だ。


ファンタジーRPGに登場してくる、神々の名前や、伝説の武具、レアアイテム、モンスター、城、町、村の名称や、大陸の名称、そして物語のカギとなる神殿の名称など、とかくギリシャ神話に端を発したものは多い。


風来坊太郎も、無類のゲーム好きで、その中でもファンタジーRPGが好きで、

神々の名前とか、登場人物の名前とか、地名とか、モンスターの名前などを聞いて、これはギリシャ神話に登場する名前だというのが、聞いただけでわかる。


今では店の名前とか、あるいは他のゲームキャラの名前とかに使われることも、特に珍しくもなくなってきた。


しかしそれと同時に、肝心要(かんじんかなめ)の本来の来歴が、忘れられているんじゃないかという思いも、どこかにあった。


それで、自分なりに調べてみようと思ったわけだ。




神々の名前


ギリシャ神話の神々は別名『オリュンポス十二神』ともいう。


なお、この一覧には『オリュンポス十二神』だけでなく、それ以外の神々も一部入っている。


最高神・天地創造の神

ゼウス


美しき知略の女神

アテナ


嫉妬の女神

ヘラ


生殖と豊穣の女神

アプロディーテ


太陽神

アポロン


戦いの神

アレス


ゼウスの姉 母なる女神

デーメーテール


海の神

ポセイドン


狩猟・貞潔・月の女神

アルテミス


情報の神と呼ばれる青年神

ヘルメス


炎と鍛治の神と呼ばれる

ヘパイストス


豊穣とブドウ酒と酩酊(めいてい)の神

ディオニューソス


『オリュンポス十二神』の12番目

ヘスティア


死の神、冥界の王

ハデス


天球を支える罰を与えられたティターン族の勇者

アトラス


などなど、他にもいろんな神々がいるようだが、自分なりに神々の名前を挙げてみた。




次に、ギリシャ神話に登場するモンスターたちは、ファンタジーRPGでも、かなり強力な部類のモンスターとして登場してくる。


地獄の番犬

ケルベロス


冥界の王、ハデスが支配するその冥界の入口を守る番犬だが、ステータスはかなり高い。

頭が3つあり、こちらが少々レベルが高くても、その強力な噛みつき攻撃でやられてしまうこともある。

実はゲームによっては、仲間にすることもできるという。仲間にすれば心強いが、敵として戦うには逆に厄介な相手だ。


石化眼力蛇女(せきかがんりきへびおんな)

メデューサ


英雄ペルセウスとも戦った、ファンタジーRPGでも有名なメデューサ。

ゴルゴン三姉妹の一人でもあり、髪の毛が蛇で、見た者を石に変えてしまう眼力を持つ。

ペルセウスは鏡を使って、直接見ないようにして戦い、そして倒したという。

なお、石化してしまったら、石化を治す魔法やアイテムを使用するしかない。

ただし、石化してしまい、なおかつ破損してしまったり、朽ち果ててしまったりした場合は、治す方法は無いので、なるべくそうなる前に治すべきである。


海の大竜

ヒドラ


こちらも英雄ペルセウスが倒した、頭が8本もあるという海竜。

アンドロメダ銀河でその名を知られる、アンドロメダ姫はヒドラのいけにえにされるところを、英雄ペルセウスに助けられた。

ペルセウスはヒドラを倒し、アンドロメダ姫と結ばれる。

実は日本神話でも、ヒドラのように頭が8本あるヤマタノオロチのいけにえにされようとしていた櫛名田比売(くしなだひめ)を、スサノオが助けにいった、そして見事にヤマタノオロチを倒し、櫛名田比売(くしなだひめ)と結ばれた、という話がある。

ペルセウスがヒドラを倒してアンドロメダ姫と結ばれたという話と、

スサノオがヤマタノオロチを倒して櫛名田比売(くしなだひめ)と結ばれたという話。

頭が8本なのと、英雄がその竜を倒して姫を助け、そして結ばれた、というのは、洋の東西を問わず、見事に一致している。



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