何かって…何だろう?
思いつくまま書きました。
続くかは不明ですが…。
作者は楽しんで書いたので後悔はしてません(笑)
お楽しみ頂けたら幸いです。(*´꒳`*)
ふと、気がつくと海底にいた。
周りは美しいサンゴ礁。赤やピンクに黄。
花畑のようだと彼女は思う。
小さなサカナたちはまるで蝶のよう。
上を見上げると空の代わりに波打つ水面。
きらきらと落ちてくる雪は正体が分かっていても美しく感じた。
彼女は疑問に思った。
何故、海の中にいるのに息が苦しく無いのかと。
それ以前に何故、自分は海底に座っているのだろうか。体育座りで。
彼女、波多野美咲は今年で18歳の高校生だ。
だった、と言った方が正しいかもしれない。
彼女は学校の帰りに通り魔に遭遇。
運悪く、命を落としてしまった。
「確かにグサッと刺されたよね〜。心臓。」
……。
あのね、今ナレーション風に説明しているんだから邪魔しないで欲しいの。
「賢さを演出〜ってこと?無理でしょ」
「無理」
「体力の無駄だわ」
ひ、ひどい〜。
あ、気を取り直して説明するねー。
私、波多野美咲はピチピチ(笑)の18歳だったんだけど〜殺されちゃいました!
言ってる私もまだ実感が湧かないけど。
だって人がぶつかったとおもったら胸が痛くて、見たら包丁刺さってたの。余りの痛さ、
現実味の無さに気が遠くなって。
気がついたら海底にいたんだ。
「あ、ミーシャらしい説明になった。」
「うん、バカっぽい」
「うふふ、ミーシャらしいわ」
ほめて無いよね、それ。特に2番目!
というか、あなた方は誰ですか??
☆☆☆☆
「私達は神よ。ミーシャは覚えていないかもしれないけど」
ええー!神様?!
って、私のことさっきから知っている感じだけど会ったことあるの?
覚えていないって。
「そうだよ、私達の可愛いおバカさん。」
さっきからバカって、言われまくりだ〜。
私、学校では賢いほうなんだけどよく言われてた。
「おバカ」って。
「ハハハ、変わらないね〜」
「全く変わらない」
「ふふ。懐かしいわね!」
……。
私も、なんだか懐かくて。
ここは落ち着く。
「そうか」
その声は、なんだか嬉しそうだった。
☆☆☆☆
私には、神様の姿は見えないので声しか聞こえない。綺麗な景色が見えるだけだ。
はたから見たら、一人で喋る寂しい人にみえそうだな。
「または、変な人。」
さっきからひどいよ〜2番さん。
ところで、姿って私には見せれない?
「見せたいのは山々なんだけど・・・」
うん。
「今のミーシャが見ると」
うんうん。
「魂が爆散するわ。」
えぇ?!
「とにかく、今はまだ無理だね」
残念だけど命は惜しい。(もう死んでるけど)
爆散はしたく無い!!諦めることにした。
「ミーシャがどうしてもと言うなら・・・」
やめてください結構です!2番さんんっ!
☆☆☆☆
どうやら、私はこれから『転生』するらしい。どんな世界なんだろう?
魔法とかが使える世界がいいな〜。
「使えるよー」
「ちょっとミーシャが想像しているのとは違うけどね。」
やったー!!
あれ、今更なんだけど神様方。
心読めるの?
「今更だね、おバカさん」
「バカ」
「読めるわよ〜。おバカさん」
バカバカ、ひどいよ〜!
特に2番さんんんっ!バカって一言。
私、泣いちゃう!!
「泣けば?」
本当に泣けそう。
☆☆☆☆
気を取り直して。
転生する世界はどんな所なの?
「ヒミツだよ〜」
ええー。
せめて、ヒント!ヒントください!!
「んー。生まれた時から大人の姿だね」
「年を取らない」
「基本、死なないわよ〜」
…何に転生するんですか?
人間じゃ無いことは確か。(あたり前か)
謎は深まるばかりです。(笑)
まあ、どんな所でどんなものに生まれても。
それなりに頑張ってみるよ。
この心地よい空間から出ないといけないから、
不安だけど。
「ミーシャらしいわ」
その声は、とても寂しそうだった。
☆☆☆☆
「ミーシャ、そろそろ時間のようだよ」
と1番さん。
優しい。お兄さんって呼びたい。
「えっ・・・!!」
何故かとても驚く1番兄さん。
…あれ?
「早く逝って」
2番さん、相変わらずひどいよ〜。
って、今の、漢字違ってたよね??
まあ、何故かこんな受け答えでも愛情感じるからいいけどさ。
「Mなの?」
断じて違う!!
「気をつけてね。無理はしちゃダメよ。」
と、3番さん。
お姉様と呼びたい。
声、低いけど。
「何かしら、おバカさん?」
なんでもございません、オネエ様。
あ、間違えた。お姉様です。
周りのサンゴ礁がきらきらと輝いている。
時間だ。
ありがとう。
・・・アル兄さん、シリウス、ユリ姉さん。
「「「え?!」」」
三人の驚く声が聞こえた。
ふふ、バカバカ言った仕返しだよ〜。
今さっき気づいた。
全部思い出した訳ではないけど。
三人は大切な私の家族。
名残惜しいけどもう、行かなきゃ。
行ってきまーす!!
そこで私の意識は途切れた。
…次、帰ったとき質問責めされそう。
なので、今世では長生きしたいと思う。
補足
美咲はミサと、読みますがあだ名が
「みーしゃ」です。
なので神さま方が「ミーシャ」と呼ぶことに私のことだろうなと反応しています。
(神さまがあだ名を?っとは思っていますが)
だから、前世?の事で思い出したことは
・会っている神さまたちが自分にとって家族だったこと
・神さまの名前 のみです
ここまで読んでいただきありがとうございました^_^