《Life:05》冒険者ギルドへ
情報屋リリと別れ、街を目的もなく歩き疲れ休憩し、ふと思った。
「この街の探索でもしてみようか」
歩き出す俺を街は歓迎するかのように賑やかだ。
「らっしゃーい!今日もいい肉入ってるよ!」
「誰かパーティ組んでくれませんかー!希望は魔法使える人ー!」
「最近は賑やかになったねえ」
「来訪者がいっぱい来て買い物してくれるからこっちは大儲けだぜ」
「俺も薬とか調合すっかね…」
「今日はポーションが安いよ!今なら解毒薬も付けちゃうよー!!さあ買った買った!」
「賑やかだな…これなんだ?」
大通りを歩いていると目の前に大きい煉瓦をふんだんに使った建物がそびえ立っていた…
「よう兄ちゃん!冒険者ギルドに何か用かい?」
建物の前に立っていた男が大きい声で話しかけてきた。
「冒険者ギルド?ギルドがあるのか!?」
「あるも何も今、兄ちゃんの目の前にある建物が冒険者ギルドだぜ?ギルドに登録しに来たのか?」
「ああ、あれば登録しようと思ってたんだ。どうすれば登録出来るんだ?」
「そうか、もう俺も休憩だし酒呑みに行くついでに教えてやるよ、俺はヴァンだ!ついてこい兄ちゃん!」
「俺はクロウだ…分かったから腕引っ張んじゃねえ!」
ヴァンに引っ張られながらギルドの中に入っていく。
「ここが冒険者ギルドだ…酒場もやってるがな。登録はあのカウンターの奥の姉ちゃんに話しかけてやってくれ。んじゃあな!頑張れよ兄ちゃん!」
「ありがとよ!今度酒奢らせてくれ!」
「そん時はたらふく飲んでやるぜガハハハ!!」
ヴァンと別れ、カウンター奥にいるお姉さんに話しかける。
「すいません、ギルドに登録したいんですけど」
「はい、登録料には100s頂きますが宜しいでしょうか?」
「はいお願いします」
《空間収納》で取り出した100sをお姉さんに渡す。
「確かに100s頂きました、少々お待ちください」
「お待たせいたしました、こちらがギルドカードになります」
渡されたのは銅でコーティングされたカードだ。
「こちら魔力を通すことで個人を特定できるようになりますので1度魔力を通して頂き、情報を登録なさってください。紛失された場合は1000s頂きますのでご了承ください。」
魔力を通す…か、こうか。
《クロウ》性別:male
レベル:1
クラス:ノービス
サブクラス:無し
ギルドランク:アイアン
「クラスって職業みたいなものなのか?」
「はい、初期クラスに関しては冒険者ギルドでも斡旋できますが上位クラスは神殿に行ってもらわないといけません。初期クラスに就かれますか?」
「はい!どんなクラスがあるんですか?」
「こちらがクラスリストになります」
スクロールしながらリストを見ていく。《戦士》、《魔法師》、《白魔法師》こんなものもあるんだな………これにするか。
《木工職人》木を加工することに長けたクラス。クラスレベルが上がるにつれ、家具や家などを建てることができる。
これがロゼの言ってたクラスだな…家を建てることができるクラス…奇抜を目指す俺にピッタリなクラスだな…これをクラスに…
「サブクラスもどうぞ?」
サブクラスか…片手槍スキルの為のクラスにするか。
《槍術士》槍を扱うクラス。
「説明少ねぇ!!?」
「《槍術士》はその名の通り槍を扱うクラスなので…それ以外は平凡なクラスですので…」
「まあこいつでいいか」
サブクラスを《槍術士》に。
「これでお願いします」
「ご確認致します」
《クロウ》 性別:male
レベル:1
クラス:《木工職人》
サブクラス:《槍術士》
ギルドランク:アイアン
「はい、確認できました。それではランクについて説明させていただきます。それぞれランクには上からプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、アイアンの順になっており、クエストなどを達成すると一定のポイントが加算され規定のポイントが貯まれば一つ上のランクにランクアップします。ここまででご不明な点はございますか?」
「いや、ない。ありがとうございます」
「はい、ではこれから当ギルドをご贔屓に」
「ええ、お願いします」
冒険者ギルドで登録を済ませた俺はギルドを出発した────。
いやホントにすいません…出来るだけ早く投稿できるように頑張ってはいますが寝落ちしたりと投稿できない事態になっておりました。もっと執筆スピード上げていけるよう頑張ります…
ご感想などお待ちしております