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only Life online  作者: 八雲ろまん
1、初めての《Life》
2/8

《Life:02》チュートリアル1

第2話になります。ご感想などありましたらお願い致しますー

「何とか終わったか…あー疲れた帰るぞ勇利(ゆうり)


「なあ…総二(そうじ)、俺むっちゃ千波(ちなみ)ちゃんに叩かれたんだけど」


無事授業を耐えきった俺は、勇利と家に向かって帰っていた。


「いや、あれだけ授業中に寝てたら俺でも叩きたくなるぞ?むしろ千波ちゃんで良かったな。恵比寿(えびす)先生に叩かれてみろ、寝る(オチる)ぞ…」


「眠気に必死に抗ったんだがなぁ…進級したいしこれから徹夜は控えるわ」


「そうしとけ」


ちなみに千波ちゃんとはうちのクラスの担任の才波(さいば)千波先生であり、千波ちゃんは愛称である。


「っと、家に着いたな。今鍵開けるわ」


「何だかんだでここ来るのも久しぶりだなー。前来たのは3月末か」


「いい加減課題くらい一人で片付けてくれ頼むから…。さ、入れ入れ」


家のドアを開いて家に入る俺と慎司。俺の家には誰もいない。妹は塾、両親は仕事、この時間帯に帰ってくることはない。


「先、部屋行っといてくれ。飲み物と何か食べる物持ってくるわ」


「おっけー、エロ本探しも久しぶりだなー」


「探せとは言ってないし、そもそも無い。万が一妹と母さんに見つかってみろ、家族会議だよ!?」


お茶を用意しながら答える。食べ物は…前に買った煎餠があったな、これでいいか。


「入るぞー…って寒っ!?」


「よう、暑かったから冷房付けさせてもらったぜ?21度でな!!」


「この馬鹿!今すぐ消せ!光熱費が馬鹿にならん!!」


勇利(馬鹿)にエアコンを消させつつ、


「勇利、そろそろやろうぜ」


「へっ、何だ結局楽しみにしてたんじゃねぇか」


「節度をもったゲームは本当楽しいからな」


「そうだな!ちょっと待っててくれよっと……あったあった。んじゃはい、これをくれてやろう」


「偉そうなのは腹立つが…ありがたく受け取るよってこれ、最新のNP-203じゃねぇか!?」


「俺も送られてきた時びっくりしたぜ…それよりさっさと設定しちまおうぜ、あ、もうソフトデータはこいつの中に入ってるらしいから終わったらさっそく《oLo》にログインだー!」


VRゴーグルを受け取り、装着する。




────この度はNP-203をご購入していただきありがとうございます。ご利用される前に設定をしていただきます。


……5分くらいで設定は終わったが転売を憎む製作会社の質問が凄かったな。

──どこで入手しましたか?…譲渡。

──譲渡された方のお名前をお願いします。…金田勇利っと。

──ご確認致しますのでしばらくお待ちください。

──確認できました、では設定に移させていただきます。

こんな感じで確認と設定は終わった。


────《oLo》を起動します。






「ようこそ、《oLo》の世界へ。私は管理AI6号、ロゼ。これからあなたのイメージを作成するわね。何か希望はある?」


白髪碧眼の女の子がAIか…かなり作り込まれているな…人間と何も変わらないんだな…


「とりあえずリアル準拠にしてくれ…あとは髪色を銀髪に目を赤にしてくれ」


「はいはーい…こんな感じ?」


中肉中背、銀髪赤眼のキャラが鏡に映る。


「ああ、これで頼む」


「名前は何にするの?」


「クロウで」


「クロウ…ね、登録したわ。」


「チュートリアルはどうする?飛ばすことも出来るわよ?」


「せっかくだからチュートリアルもお願いしようかな」


「分かったわ、チュートリアルを開始して!」


────チュートリアルを開始します。


「…私は管理AI3号、シータ。ここでは基本となる操作などを体験できるよ」


碧髪の女の子が話しかけてきた、しっかしほんとよく出来てるなあ…


「ああ、1通りお願いできるかな?」


「…任せて」


「まず戦闘についてね、戦闘するには武器が必要なんだけど、装備するには専用のスキルが必要なの。クロウは何を装備するの?」


「とりあえずは槍を装備しようかと思ってる」


「じゃ、これ。」


ピロンッ!何やら音が鳴った


「その音はシステム音だよ、今は私がスキルを特別にあげたからウインドウを開いて確認してみて」


「ウインドウだな?……っと、これか。」


『新たなスキルを獲得しました!有効化しますか?』『Yes/No』


有効化っと。


『片手槍スキルを獲得しました!』

『シングルスラストを習得しました!』


「シングルスラストは片手槍スキルの《アーツ》…」


「へぇー必殺技みたいなもんか?」


「ん…間違ってない。じゃ、戦闘チュートリアル始めるね?」


…軽く槍を振ってみるか、よっ、ふっ、はっ!っとなかなか様になるんだな、スキルの恩恵凄いな…。おっと、敵か…あれは猪?どう動くか分からないから慎重に行くか…。


『観察を習得しました!有効化しますか?』


早速有効化しよう…おっ、見える見える。なになに…


『ノービスボア』HP:???

耐性:???


ふむふむノービスボアっていうのか…HPとかが見えないのは倒したことがないからか?


よし、やるか!神経を尖らせて…って突進してくる!?


「うおっ!?」


突進してきたノービスボアを躱しつつ倒し方を考える…


「ブモォォォオオオオオオオオ!!」


突進してくる…こいつを躱して突く!


「ブモォッ!?」


軽く放ったつもりの一突きを食らったノービスボアはポリゴンになって消えた、今のは一体…


『ノービスボアを倒しました、経験値10を獲得、5s(シル)を獲得!』


「へぇさすがだね…今のはクリティカルヒットって言って与えるダメージが1.5倍になる…それとシルはこの世界の通貨だから貯めておくと便利かもね」


ふむ…クリティカルか、当たればラッキー程度に考えよう。


「倒し終わった事だし次のチュートリアルに行こうか」


「あ、その前に聞きたいんだけど、素材って剥ぎ取れないのか?」


「ん…剥ぎ取れるよ、専用のスキルいるけどね」


「そのスキルってどうやって手に入れるんだ?」


「それは自分で探してみて…それも楽しみの一つ」


教えてはくれなかったがスキルがあることは分かった…ここまで行くと色々なスキルが隠されてそうだな。



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