表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

紅茶館はんなりの不定期な一期一会の回 ~冬編~

作者: 翡翠 白亞

こんにちはです。

久々の投稿なのです。

私は紅茶が好きで長年飲んでいます。

紅茶にはいろんな種類があるとだけ書きたいなとカフェはんなりは生まれました。本編は後々書こうと考えていますが、季節ごとの楽しみ方というものを表現したく一期一会を書きました。

ぜひ、よろしくおねがいします。


あと、この物語に書かれているスイーツとお茶の組み合わせは私の個人的な感想になるので【こういうものもあるんだな】という感じに軽く見ていただけたら幸いです。


―紅茶館はんなり―

不定期!一期一会の回。

~これからの季節に楽しむ紅茶と秋冬の味覚に合うお茶~


[紅茶館はんなり]とは現在カフェのマスターとなっている美少女ゲームオタクの雅の亡き祖父母が愛した紅茶から生まれた紅茶の妖精たちが集う紅茶専門喫茶店です。

今は、雅と妖精たちが店をやりくりしています。




秋と冬の狭間。11月初め・・・。


―閉店のカフェはんなり(午後8時30分)


カランコロン・・・


妖精アールグレイのメイド

グレイ 「ん? もう閉店ですが・・・」


雅の友人で時にマスターの代わり

南 「こんばんは。今日は雅や他の子はいないんだな。

閉店時間で悪いんだが温かいミルクティーを貰えないか?寒くてな・・・」


グレイ 「見てくれで分かりますよ。

ミルクティー、淹れてきますね」


南 「助かる」


グレイ 「今日もフィールド帰りですか?」


*フィールドとはサバイバルゲームの会場のようなものです。

南は、はんなりの近くにあるフィールドによく行ってます。

はんなりは結構、田舎にあります。


南 「ああ、今日もフィールド帰り。 今日は夕方から野外戦。やっているときは暑かったのだが防具を脱いだら寒くてな・・・」


グレイ 「お風邪をひかないよう、グレイが温かくて甘いミルクティーを用意してきますよ。茶葉はアッサムにしますね」


南 「助かります」


グレイはキッチンカウンターの裏側に行き、テキパキとお茶の準備をしていくのであった。


南 「寒くなってくるとミルクティーがより美味しくなりますよね」


グレイ 「日本では冬が一番おいしい時期ですね」


ミルクティーの妖精

ルクア 「やっと日本では私の舞台本番ってとこですね~☆」


グレイ 「どこにいたんですか・・・」


ルクア 「カウンター席の隣のボックス」


グレイ 「お洋服、汚れますよ。

さて、と、アッサムの甘いミルクティーできましたよ南さん」


南 「ありがとう。

なあ、ルクア。 ミルクティーは冬にって日本だけなのか?」


ルクア 「そうですね・・・。 私は、あくまで出来上がったミルクティーからオギャーと生まれたから帰国子女ではないのであまり詳しくないのですが・・・おばあさまいわく英国ではミルクティーが常時。インドでは甘いあま~いミルクティーが普通に飲まれているといってましたね。

だから、一期一会感覚なのは日本独自の物かと思いますね。

冬がきた!ミルクティーがうまし!ってのは日本ぐらいかと・・・」


南 「そうなのか。

それよりいろいろ聞きたいことが出たんだが・・・お前は国産なのか」


ルクア 「うん」


グレイ 「中身はアッサムで出来ているみたいですけどね・・・。

さて、これを。今から残っているもので一期一会の回をしようか思ってましてね」


グレイは両手にいっぱいのスイーツを南のテーブルの上に置いて南の隣のいすに座る。 テーブルには、この季節ならではの黄色や栗色のケーキが彩った。


グレイ 「これらは試作のケーキ達です。

さつまいもとくりのモンブラン・くりパイ・むらさきいもパイ・かぼちゃシフォンです」


南 「・・おう、こんなに食べれないぜ」


グレイ 「ここ残っている皆と食べるんですよ。お茶も足しますから。

この分のお金はいりません。何せ試作ですから。

試作でお金をとるなんて現館様のおじいさまおばあさまに怒られますからね」


南 「じゃあなんで出すんだよ!?」


グレイ 「館様がいないですし閉店にいるからですよ」


南 「まあ、いいわ。残り物に福があるってことだな。

いただきます。 ん・・・」


ルクア 「ねえ、おいもやくりやかぼちゃにぱっとするお茶ってわかんないね・・・」


グレイ 「・・・・たしかに・・・。

あれ、でもおばあさま方、リンゴのお茶を強く進めていたような・・・」


リンゴのお茶の妖精

アンナ 「あの・・・私はいるんですけど・・・」


グレイ 「また、どこから・・・」


アンナ 「みんなと食べると聞いて店の奥からでてきました」


グレイ 「そういやたまに、アップルティーを希望するお客様に出しているね」


アンナ 「影が薄くてすみません」


グレイ 「こちらこそすみません」


ルクア 「一体、この喫茶店には何人の妖精がいるのよ・・・」


南 「ほんまやな・・・。最初に見た時からすげえ増えているぜ・・・」


アンナ 「それより、聞いていたのですが・・・栗やかぼちゃやおいもに合うお茶がぱっとしないと・・・」


ルクア 「だってそうじゃないの。

栗やかぼちゃやおいもはミルクティーにも合うし緑の日本茶にも合うしダージリンにも合う。これってのがないな~とか思っていてね」


アンナ 「栗・かぼちゃ・おいものスイーツは基本的に甘みが強くて、ミルクティーでまろやかにしたり、ダージリンですとファーストフラッシュの渋みがさっぱりしているもので甘さを軽やかにしてくれたりしますよね」


グレイ 「ええ」


南 「そうなのか」


アンナ 「しかーし! それらのスイーツに当てはまるお茶はあるんですよ。

それが、私!リンゴのお茶です。

口の中にいれたときにすきっとする酸味。それらが甘味をやわらげてスーッとさせてくれるんです」


グレイ 「あら、そうなの。

じゃあ、飲んで食べてみようかな・・・。

ごめんだけど、リンゴの紅茶、淹れてくれます?」


アンナ 「はい」



・・・

・・・・

・・・・・・


―数分後


アンナ 「はい、りんごの紅茶です!」


グレイ 「ありがとう」


南 「いただきます」


ルクア 「いただくです!」


・・・カランコロン


三人が試飲試食を開始しようと思った矢先、閉店の店内にドアが開く音が響いた。


はんなりのマスター

伏見 雅 「ただいまって・・・・何やってんだ南!?」


雅は荷物を抱えて入ってくるなり、グレイの隣に座る南に驚く。


和紅茶の妖精

和美 「まあ!まあまあまあ!」


そして、雅の背後からにょきっと現れ口元を手で隠すのは、大正ロマンを感じさせる袴を着た和紅茶の妖精和美。和美の声に雅は荷物を降ろして和美の頭をチョップした。


和美 「痛い・・・」


雅 「和美、変な考えはやめろよ」


和美 「別に何もしていませんわ」


雅 「そうかい。

それよりよ、南。 本気で何やっているんだうちで」


南 「1時間ほど前にフィールド帰りに寄って試作の一期一会」


アールグレイ(RG)の妖精

アルリア 「すごく打ち解けている・・・」


季節によって人格が変貌するダージリンの妖精

リン 「それより、りんごの香りがすごくいいんだけど」


光輝く意味を持つお嬢様風のセイロンの妖精

セイナ 「そうね。私たちもいただいていいかしら、グレイ?」


グレイ 「はい。もちろんです。館様も飲みますよね?」


雅 「ああ、もらうよ。

しかし、リンゴに栗芋かぼちゃとは、じいちゃんばあちゃん思い出すぜ」


アンナ 「どうしてです?」


雅 「・・・さあ、皮を向けとドーンと渡された」


全員 「・・・・・」


雅 「そんな顔せんでも・・・。

それより、食べようか。アンナもなんやかんやで淹れ終わっているようだし」


アンナ 「まあ、いっぱい淹れていたんで持ってきただけですけどね。

はい。みなさんどうぞ」


全員 「いただきます」


和美 「あ、ついでに栗芋きんつばも試そうかしら」


ドーン・・・・


和美は笑顔でどっからともなく全員分のきんつばを出してテーブルに置いた。


雅 「どっからだしたんだ」


和美 「袖です♪ 

このお菓子は私、手作りです」


雅 「袖、汚れないか?」


和美 「大丈夫です。

それより食べましょうよ!」



セイナ 「ねえ、ダージリン」


リン 「なに?」


セイナ 「案外、合うものね。リンゴとイモとクリとカボチャ」


リン 「うん。私もビックリだ」


和美 「きんつばも美味しいですわ。

さて、新たな発見をしたってことで私の出番です~」


和美は席を立ちあがり、キッチンカウンターの裏へもぐりこんだと思えばホワイトボードをどっからともなく取り出して、[冬のおすすめ]と書いている。


和美 「みなさーん! 紅茶館はんなりの和美です。

冬のおすすめ。 一期一会をよりいっそう楽しむお茶とスイーツのご紹介です」


アルリア 「あれは誰に喋っているんだ?」


雅 「さあな」


和美 「秋冬の一期一会。栗・芋・かぼちゃのスイーツと相性の良いお茶は・・・リンゴの紅茶なんですよ。リンゴの紅茶が意外にも合います。

甘味酸味がバランスよく後味を残しながらすきっとします。

皆さんもぜひお試しくださいね♪

では、失礼します~」


言うだけ言った和美はペコっと頭を下げてカウンターに消えた。


南 「なんなんだ」


雅 「ああ、なんなんだろうな」


グレイ 「おじいさまおばあさまとか・・・」


セイナ 「それはありえませんわ」


ルクア 「逆にそれは怖です~」


アルリア 「まあ、気にしなくていいだろ。それより続き食べようじゃないか」


和美はしばらくカウンターから出てこず、残ったメンバーで試食と試飲会を続けたのだ。



―後日


南 「なるほど、お店紹介動画なんだな・・・」


アンナ 「まさかお店の防犯カメラに向かって発言し、カメラの映像を抜き取ってたのも驚きです」


雅 「あー・・・いろいろめんどくせえな・・・」


リン 「あははは・・・」


和美の謎発言は動画サイトへUPのためのものだった。

雅は後に和美に店の機材を使うなと一晩、説得したのであった。


―終―



*まとめ*

栗・芋のスイーツにはリンゴの紅茶が意外にも合うのです。

                  ―アンナー


最後まで読んでいただきありがとうございました。

もう一度言います。大事な事なので。

出てきたスイーツとお茶の組み合わせは個人的な感想的なものです。

味覚など様々なのでこういうものもあるんだなと軽く考えていただけたら幸いです。 でも、機会があればお試ししてみるのもおすすめです。

どっちやねんってね・・・。

私は軽く考えていただけたら幸いです。

また、機会ができたら一期一会のお話かきます。

最後までありがとうございました。 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ