革命第3話
「なんであんたがいるのよ」
心晴が物凄い形相で美少女をギロっと睨み付ける。
美少女はそんな心晴をまるで石ころのようにしかとをすると俺に抱きついたてきた。
「もう大丈夫、私があなたを守るから」
美少女が巨大なチョモランマを俺に押し付けながら言った。
可愛いけどまな板な妹とこんなに巨乳な可愛い美少女だったらどっちを選ぶかなんて決まっている。
そして言う言葉はただひとつ。
「いや、助けてもらったのはありがたいが結構だ。ってかさっさと離れろ気持ち悪い」
俺は決まりきったセリフを思いっきり美少女にぶつけた。
「いい加減私を認めてくれたっていいじゃないの?」
「悪いけどお前だけは無理だ」
美少女が「ちぇっ」っと口を尖らせながら文句を言うが無視だ。
「あんたいい加減その格好止めたら?吐き気がするわ」
「そりゃお前みたいなまな板にとっては悔しいだろうからね」
「うっ、うるさいやい!!いいからはやく戻れ!!」
心晴が胸のことを言われたせいか顔を真っ赤にさせながら足をバタバタさせる。
「仕方ないなぁ……トランスアーツ」
魅月の声とともに魅月のチョモランマ様が富士山にその辺の山に平地に変わっていく。
「これでいいかよチビ」
そう言った魅月のチョモランマは完璧にまな板になった。
正確にはまな板になった訳ではなく胸が無くなっただが。
「これでやっと落ち着ける」
「この格好なら抱きついてもいいんだろ?」
「いや、良くないから!!ちょっマジ抱きつくなっ!!」
男になった魅月が俺に抱きついてくる。
男になったとは言え150㎝しか身長はないし顔は女子の時と大差ないからまだいいが。
これがもしガチムチさんだったら俺は間違いなく死んでいただろう。
もう分かると思うが魅月は自分の体を女に変えてしまう力を持っている。
もともと魅月は性格が女の子っぽかったせいか女の子になることに抵抗がないどころか俺に告白までしている。
例えこいつが女の子になれるとしても俺は魅月の告白を受ける気はない。
だってゲームで女キャラでリアルが男とゲームの中なら付き合っても言いと思えるか?
俺は絶対に無理だ。
だからまかり間違ってもこいつと付き合うなんとことはあり得ない。
「さて魅月君も戻ったことだし帰りなよ?」
すっかり怒り口調が治った心晴がさりげなく魅月を脅す。
「いや悪いけど帰らないよ?帰れないし」
「「はぁぁぁあああ!?」」
俺と心晴は舌をペロッと出しながら誤魔化そうとする魅月に唖然とした。