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第十五話:極まりし武の頂と、限界を超える黄金の叫び

【新キャラクター設定資料】

きわみ

キャラ: 『豊臣秀吉直属親衛隊「十本槍」筆頭 / 圧倒的な「気」を操る武の達人』風。

秀吉から直接「極」の名を賜った、最強の戦士。冷静沈着で、感情を表に出すことはほとんどない。これまでの幹部が束になっても敵わないほどの、圧倒的な「戦国力せんごくりょく」を誇る。

己の「気」を物質化させ、武器や防具として操る能力を持つ。

愛機(武器): 己の「気」から形成される、青白く輝く光の剣と盾。

口癖: 「無駄だ」「私の『気』の前では、すべてが虚無と化す」「貴様の力、その程度か」。


世紀末のならず者・きばを倒した後、東海道をさらに西へと進む、神堂宗次郎たち一行。

 荒野が終わり、不気味なほどに静まり返った広大な平原に出た時だった。

「……ひぇっ! 宗次郎さん、なんか、空気が重いっす。まるで、巨大な岩に押し潰されているみたいっす!!」

 クリノジが、丸い頭から脂汗を流し、その場にへたり込んだ。

「オーホッホッホ! なんですの、この不愉快な圧迫感は! わたくしの美しい縦ロールが重力で潰れてしまいますわ!」

「兄貴ィ! このプレッシャー……これまでとはレベルが違うっす! まるで、社長が労基署の査察官と対峙した時以上の……!」

 タナカとカトリーヌが、恐怖に震えながら宗次郎の背後に隠れる。

 宗次郎は、ポカポカとした笑顔を消し、鋭い眼光で前方の虚空を睨みつけていた。

「……お迎えが来ているようですね。……今度は、本物のようです」

 宗次郎が呟いた瞬間。

 一行の目の前の空間がグニャリと歪み、一人の男が静かに、しかし圧倒的な威圧感を纏って宙からゆっくりと降り立った。

 漆黒の戦闘服に身を包んだ、秀吉直属親衛隊「十本槍」の筆頭、きわみである。

「貴様が、神堂宗次郎か。……『スーパー戦国人』を名乗る不遜な侍」

 極の声は冷たく、平原に響き渡った。

「豊臣秀吉公の命により、貴様をここでデリート(排除)する。……私の『気』の前に、ひれ伏すがいい」

 極が静かに右手をかざすと、彼の全身から、青白く輝く圧倒的なオーラが噴き出し、周囲の地面がズズズッとクレーター状に陥没し始めた。

「……私の仲間を傷つけるようなら、あなたもキャンセル(物理)させていただきます」

 宗次郎が、静かに一歩前に出た。

「無駄だ」

 極の姿が、フッと掻き消えた。

 次の瞬間、宗次郎の背後に回り込んだ極が、青白い気を纏った手刀を振り下ろす。

 ――ガァァァァァンッ!!

 宗次郎は振り返ることもなく、腰の『真・玄武』をわずかに抜き、刀身から展開した光の盾でその一撃を防いだ。しかし、そのすさまじい衝撃波で、平原の地割れがどこまでも走っていく。

「速いっす! 二人とも目で追えないっすよ!!」

 クリノジが悲鳴を上げる中、宗次郎と極の姿は完全に平原から消え、上空で無数の「衝突音」と「光の瞬き」だけが連続して発生し始めた。

 ドドドドドドッ!! ズガァァァンッ!!

「……はぁぁぁぁッ!!」

 空中で宗次郎が気合いを入れると、全身を包む金色の闘気が爆発的に膨れ上がり、彼の髪の毛がフワッとオーラで持ち上がった。

 スーパー戦国人の、限界を超えた黄金のオーラ。

「その程度の『気』で、私に挑むとは。……ならば、これで終わりにしてやろう」

 極が、はるか上空に浮かび上がり、両手を天へと掲げた。

 すると、彼の頭上に、周囲の空気を巻き込みながら、とてつもなく巨大な「青白い光の球体」が形成され始めたのだ。

 それはまるで、某・宇宙の帝王が星を滅ぼす時に放つ、絶望的なエネルギー弾のようだった。

「ひぃぃぃっ! 惑星が吹き飛ぶ規模の技ですよアレ!! 完全に異世界のバトル漫画っす!!」

 タナカが絶望して叫ぶ。

「消え去れ。……『極・大消滅光弾』!!」

 極が両手を振り下ろすと、巨大な光の球体が、宗次郎たちを平原ごと消し飛ばすべく、ゆっくりと落下してきた。

 圧倒的な絶望。

 しかし、宗次郎は逃げなかった。愛する者たちを守るため、彼は両手を腰のあたりに構え、体内のすべての黄金の闘気を手のひらに一点集中させた。

「誰かの居場所を奪い、理不尽を押し付ける世界など……私が、すべて撃ち落とすッ!!」

 宗次郎は、限界まで圧縮した黄金の光を、両手から一気に上空へと解き放った。

「黄金・特大気弾スーパー・オーラ・ブラストォォォッ!!!」

 ズドォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 宗次郎から放たれた極太の黄金の光線が、落下してくる巨大な青白い球体と激突した。

 二つの莫大なエネルギーが拮抗し、空が真っ二つに割れたかのように閃光が走り抜ける。

「バ、バカな……! 私の最大出力が、押し返されているだと!?」

 極が、驚愕に目を見開く。

「うおおおおおぉぉぉぉッ!!!」

 宗次郎の叫びと共に、黄金の光線がさらに一回り太くなり、青白い球体を一気に押し返し、極の体をそのまま遥か彼方の上空へと吹き飛ばしていった。

 ピカーーーンッ……!!

 空の彼方で、大きな花火のような光が弾け、極の気は完全に消失した。

「……す、すげぇ……!! 巨大な気弾を、光線で押し返しちゃったっす!! 兄貴、マジで宇宙最強クラスのスーパー戦国人っすよ!!」

「オーホッホッホ! わたくしたち、助かりましたのね!」

 宗次郎は、荒い息を吐きながら黄金のオーラをスッと収め、倒れ込まずにポカポカとした笑顔を作った。

「……ええ。なんとか(XYZ)、なりましたね」

 圧倒的な気弾の押し合いを制し、ついに十本槍の筆頭すらも打ち破った神堂宗次郎。

 いよいよ大坂の黄金の城が、彼らの目の前に迫りつつあった。

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