「ここで言う嘘は、本物と使い分けの利かない片道切符とさせてください。」
「勇者王決定戦」
ルール1 上級魔族を殺したら10ポイント、魔王軍四天王を殺したら、1000ポイント、六大魔王を殺したら10000ポイントただし、勇者以外の人類をころしたら、その数だけマイナス10ポイント
ルール2 虚偽の申告や申告漏れをした場合、マイナス100000ポイント、それを指摘した勇者にプラス1000ポイント
ルール3 ポイントの譲渡が可能
ルール4 平和となった瞬間において、生き残っている中で一番多くのポイントを持っていたものが真の勇者
ルール5 だが最後まで生き残った者が、真の勇者
「僕は下心とかなく君たちと仲良くしたいよ!だって僕たちせっかく同じ世代に生まれてきた勇者なんだから、お茶会僕も行くよ。」モルトはローザンテの顔をしっかり見つめながら言った。
「ありがとうございます、でも下心がない人は下心がないとは言いません、正確には下心がないと言えば言うほどその人の下心というものは見えやすくなるものなんですよ、」
「そうかなでも、僕は僕自身には下心がないと思っている。だから見えやすくなっても構わないよ」
「それが一番駄目じゃないですか!下心がないとこの人には裏がないんだと思われて相手につけあがられます」上司が部下を叱るようにローザンテは言った。
「そういうものかな?」モルトはぴんと来なかった。
「そういうものなのです。きれいな絵画と汚い絵画それらのどちらに手を加えたいか、大半の人はおそらく前者です。しかし、建前としてこんなきれいな絵画私に手出しするのなんてとてもとてもと、言いながら手を引くのです。」
「 llllllllll llllllllll
【 0 0】じーー
【 】
ーー 」
モルトは何か視線を感じる、緑色の髪の毛のぱっつんヘアーの少女そして神託の勇者の一人でもある、ダイヤモンドブリザードがモルトを見つめている。おもむろにその少女、ローザンテとモルトを見つめ、小指を立てた。
「モルト氏もしかして、うぶな振りして遊ばれよう、気持ちいいことしようー!とか思ってません、ローザンテ氏のこと狙ってません?」ダイヤモンドブリザードゆっくりとモルトに向かって小指を近づける。
「ちがうよ!ダイヤモンドブリザード僕は狙ってないって!」両手を目いっぱいに広げ清廉潔白を示そうとするモルト
「モルトさんはうぶな振りして遊ばれようとは思っても、気持ちいことしようー!とは言えない人だと思います」モルトはバカにされているのは承知して少しこれを聞いて安心してしまった。安心してしまう自分が恥ずかしいとも思った。
「どうですかねー、モルト氏は私が思うに、あの四人の中で一番怪しいっすよ悪代官」ダイヤモンドブリザードはモルトに聞こえるくらいの音量でローザンテに耳打ちするように言った。
「まあ確かに私も、ここに集まった六人の中で一番モルトさんが異質であることは間違いないと思います。あと私は悪代官ではありません、私は内政官です。」異質とはどういう意味だろう?とモルトは思った。モルト以外はみんな変わり者ばかりで自身のどこが異質なのかは、正直分からなかった。
「それってどういう、、」そう聞こうとしたモルトを手で制しながら、ローザンテは言った。
「まあその話も含めて、茶会の場で話すと致しましょう。」僕たちは六人の神託の勇者が集まるにしては簡素な扉を抜けて、聖堂協会 エンドレス・ヘブンから抜け出ることにした。
扉を抜けるとそこは雪国のような白い床に正面と出て来た側に白い壁その壁のそばに十字架と白い大理石でできた聖女の象のようなものが交互に並んでいる。モルトが左を向くと、できる限り色の抑えられた配色のステンドガラスが一面に広がる大きな壁、その奥に聖堂協会の英雄である、不死王 エバーローズの銅像がまつられた祭壇、エバーローズ以外の内装の装飾が白一色なのは、この建物自体が彼の偉業をたたえているようでもあった。その荘厳な雰囲気に来た時は緊張していて聖堂協会の内装にまで目を向ける余裕のなかったモルトは息をのんでいた。
「すごいな」思わず息をのんで、モルトは口から呼吸のように言葉が漏れ出た。
「はい、彼はこの国の象徴です、モルトさんは政治とは何だと思いますか?」モルトは急に予想してない質問を投げかけられ困惑した。
「話し合い平和へと向かうための架け橋またはその手段ですかね?」自分でもつまらない回答をしたと思う。でもそのつまらない回答をローザンテは聞きたがっているということは、ローザンテの話の流麗さ推測できた。
「そうですね、おおむねその通りだと思います。でも私はその方法として、その手段として最適解だと思っているのが嘘と宗教です。ここで言う嘘は、本物と使い分けの利かない片道切符とさせてください。」モルトにはよくわからなかった。彼女は首にかけた星形の首飾りをこちらに向けてきた。
∧
___/ .〉 血ゥr―ァ
\ 神? i ノ /
\ 殺す? .{  ̄
/ / < ̄|
l/ \l
「すいませんでした、今のは、私の恩師の受け売りなんです。さあ楽しい楽しい茶会へと向かいましょう!」エンドレス・ヘブンの白色の白樺の木があてがわれた大きな木製の扉は開け放たれていた。僕たち三人組はそこから大征帝国 ローズの町へと出て行った。
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