之より、音速の侵略を開始する
「勇者王決定戦」
ルール1 上級魔族を殺したら10ポイント、魔王軍四天王を殺したら、1000ポイント、六大魔王を殺したら10000ポイントただし、勇者以外の人類をころしたら、その数だけマイナス10ポイント
ルール2 虚偽の申告や申告漏れをした場合、マイナス100000ポイント、それを指摘した勇者にプラス1000ポイント
ルール3 ポイントの譲渡が可能
ルール4 平和となった瞬間において、生き残っている中で一番多くのポイントを持っていたものが真の勇者
ルール5 だが最後まで生き残った者が、真の勇者
「そういえば、この戦い名前はどうします?できればシンプルなのがいいですね」クオトは思い出したように言った。
「んなもん適当でいいだろう、勇者王決定戦とかでいいんじゃねえか?」本当に思いついたままのことをレッゾは言った。
「いいですね、馬鹿っぽくて」
「殺すは~魔族より先にお前最初に殺すは~あーマジ切れた」レッゾはギャルみたいな言い方で言った。
「別にあなたを馬鹿にしているのではなく、本当にいいと思ったから言ったんですよ。僕みたいな胡散臭い奴が素直に褒めたら、嘘っぽいじゃないですか」自覚あったのか、とほかの四人は感じた。
「ではこれより、勇者王決定戦を開始いたします」淡々とクオトは告げた。
レッゾがおもむろに大きく息を吸い込んだ。
「之より音速の侵略を開始する」今まで以上に機械音声のようなエコーがかかった、声でレッゾは言った。
モルトは嫌な予感がして先ほど、クオトに渡された魔術に、ランキングが見えるように、魔力を込める。すると広がっていたのは、トンネルを超えた先の雪国より驚愕の光景だった。
二位 モルト0pt
二位 ダイヤモンドブリザード0pt
二位 クオト・エラト・デモンストランドゥム0pt
二位 ローザンテ0pt
二位 〇〇〇〇・〇〇〇〇0pt
ここまでは当たり前だ、いやおかしいなぜ二位なんだ?まだ勇者王決定戦は始まったばかりのはずだ。もちろん参加者全員会場にいる。どういうこと事だ?モルトは心臓の鼓動がうるさくなるのを感じる。恐る恐るその先を見た。
一位 レッゾ50pt
どういうことだ?レッゾはここにいるじゃないか?モルトは魔術の不具合かと思い急いでクオトに聞いた。
「クオトさんどういうことですか?まだ始まったばかりで会場に全部の勇者がいるはずなのに、なぜレッゾさんのポイントだけ50ptなんです、これは不具合ですか?」舌足らずになりながらも必死にモルトは聞いた。
「魔術の不具合という意味ですか?それならあり得ない。だってしっかりとレッゾさんにポイントが入っているじゃないですか?」
「だからそれがおかしいと言っているんです、レッゾさんはここにいるじゃないですか?」
「はい、レッゾさんはここにいます」クオトは当たり前のように答える。
「魔族を倒したときにしかポイントは入らないはずですよねじゃあ、この50ポイントは何ですか?」
「レッゾさんが上級魔族を5体倒したという証明ですね」モルトにはクオトが何を言っているのかわからない。これでは堂々巡りだ。
「意味が分からない」モルトはあきらめたように言った。
「なんでだろーなんでだろーな・な・な・なんでだろー」ダイヤモンドブリザードはそんな異常事態には目もくれず謎の踊りを踊りながら歌っている。
「初回サービスということで今回は正解を教えてあげましょう。レッゾさんはここにいる、それは正解だ。だが、あなたの真意をくみ取ると50点の解答です。いやおそらくは20点最悪の場合は10点くらいの解答なんです」
「やっぱり意味が分かりません。」
「正解はレッゾさんはここにもいる、これが真実です。そうですよねレッゾさん?」ニヒルな笑みを浮かべながらクオトはレッゾに向かって聞いた。
「ああ、そこのクソ眼鏡の解答が正解だ。俺の名前はレッゾ。」レッゾは大きく息を吸い込んだ、
「正式名称はレッゾ99号、豪速にして、音速にして、超豪音速の勇者 レッゾ100式の一人だ」彼がそういった瞬間クオトのランキングの数字に10がまた加算された。
「どうやら、さっきのモルトさんの解答では、1点ほどだったようですね、流石に神託の勇者だけあるな一筋縄ではいかないか、これから僕も作戦を練らないとな!他のあなたは、今頃魔王軍の城でも侵略しているといったところですか」頭の右上に♪マークでもついているみたいにはしゃぎながらクオトは言った。
「ああ、今さっき第三大陸の魔王軍直下四天王 無双恐皇 ガラムタの城にレッゾ33号とレッゾZが侵略を開始した」
レッゾ、否レッゾ99号はカウントダウンを開始した、
「10、9、8、7、6、5、4、3,2,1,」レッゾはこちらを向いていった。
「侵略完了」その時レッゾのランキングの数字に1030ptが追加された。
「とんでもない化け物ですね、まあレッゾさんが何体かいるってことは、は最初から想定はしていましたが。わずか開始49秒で1090ptつまり、少なくとも、上級魔族9体、魔王軍直下四天王一体を葬っているということですか、始まりからこんな楽しげなことが起こるなんて、なかなか素敵な大会になりそうですね」こんなことが起きているにもかかわらず、品を崩すことはなくローザンテは言った。
モルトは只々目の前にあるレッゾの数字を茫然と眺めていた。
一位 レッゾ1090pt
モルトは開始わずか一分足らずにして確信した。おそらく、この男が人類?いやサイボーグなので人類といっていいかはわからないが、勇者の中で最速で最強なことは間違いないのだろうと。




