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最強令嬢の育児日記-PS:育児対象は拾いました-  作者: ミコト
旅の終わり

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42/45

イーリス公爵家へ到着

年が明けて大分たっちゃいましたが、あけましておめでとうございます。

亀投稿ですが、今年もよろしくお願いいたします。


年末年始は仕事やプライベートでうれしくないイベント盛りだくさんで投稿が遅れました。

・・一応ちまちまと話は書いてますので。

--シル--

なんだかんだ合ったけど、無事に我が故郷の我が家にたどり着いた。

で、我が家の屋敷の門前までたどり着いたところで相変わらずマリナにお姫様抱っこされたままのヒナがぼんやりと口を開けたまま我が家を眺めてる。

「遠くから見てるときから思ってましたけど、シルさんのお家ってすごく頑丈そうですね。」

「そうでござるな。個人的にはこういう世界遺産級の城塞は好きでござるよ。名前が思い出せないでござるがフランスの世界遺産の城塞都市に似てるでござるな。」

世界遺産って言葉はニュアンス的にどういうのかは分かったけど、イノはこういうタイプの建物が好きなのね。(フランス・・っていうのは国の名前かしら?)

ヒナはリンの家である城の方が気に入ってるようだ。

後、マリナはと言うと、ちらっと通りすがりに見えていた教会が気に入ってるようでちらちらとみていた。

我が国の教会は、集まりに集まった凝り性な連中によってこれでもかと建物内の全ての窓のガラスをステンドグラスを使って様々な絵を描き、柱や壁はそれに合わせた彫刻が刻まれ、城に負けないデカさと言うこともあって割とすごいことになってるので、観光地としてリンの家と我が家、そして教会の3か所は定番の1つとしてカウントされてたりする。

そして、その中にあるパイプオルガンはその建物にふさわしいと言われるほどの馬鹿でかい奴があるのでそっちもある意味凄い。

ちなみに、城もすごいことになってたりするのは教会と同じ理由で凝り性な連中が固まってたことで出来上がっており、他にも公共施設の建物がやたらと彫刻だの置物だのが多いのは芸術の国と言うこともあり凝り性なやつらの爪痕だったりするので、建築系の職業の連中とか、彫刻等の職業連中的には良い勉強になるらしい。

後は、練習がてら公共施設に彫刻だのステンドグラスだのと芸術品をどれだけ追加出来るかの限界に挑戦するちょうどいいサンプルかナニかと思ってるのではないかと密かに私は考えてる。

「この国を取り囲む国壁と比べると小柄ですが、それでも十分大きくて頑丈そうですね。・・実用性を考慮するとこちらの方が優秀なようにも感じますね。」

ほう?

「さすがマリナね。正解よ。」

「と言いますと?」

「この国が建国したときの当初の国壁はこの城壁だったのよ。我が家は教育を司ってはいるけど、当初のメインの役割は国を守る国守だったのよ。」

確かに当時から、所謂教育は司ってはいたけど、正しくは国を戦力的な意味で守ることをメインに行う合間に教育を行っており、月日を重ねるごとに争いが減り、教育する方の割合が増え・・を繰り返し、最終的にそちらを注視して今のように教育の片手間、鍛錬を行っている状態なのよ。

私らの先祖たちが書いた日誌には、家族(王家)の中で私らの祖先となる王弟が最も強く、教えることが上手だったらしいが、頭は家族と比べるとあまり良くなかったらしい。

それもあって、自身の王位継承権を破棄したそうな。(ランキングで言うところのトップ5が王家なら、王弟はトップ10くらいで悪くはなかったそうだ)

「だから、イーリスさん家は強い人が多いのでござるな。」

確かにその名残もあるわね。

「その名残ね。で、年々経つにつれて人数が増えて城壁内で収まりきれなくなって出来上がったのがこの城下町と国壁よ。この城壁は敵を撃退することも考慮してこういう作りだったけど、あの国壁は守ることのみに特化させたからあんな感じになったのよ。」

最近はその国壁の更に外側がキャンプ地兼炊き出し会場と認識される頻度が上がってるから数年後には更に広くなってるのかもしれない。

3人「へぇー」

私の祖先が書いた日誌があり、それに色々書かれてることを言うと3人とも興味津々のようだったので(双子ちゃんも興味有)、適当なところで中身を複製したレプリカを貸してあげましょうかね。


ちなみに、話はそれるけどヒナは種族が一応天使なわけで、扱いとしては聖属性のスキルを扱う種族の中で圧倒的な上位ランクで、下級レベルの威力でもそこらの人間の中級レベルまで平然と発揮出来るほどの凄腕のヤバい種族だ。

後、属性魔法だけど、癒しの中でもトップクラスである聖属性の中でも癒しに特化している。

それも、種族同様に他の種族よりも威力が高い。

と言うことは、それらが合わさると手軽に発揮したスキルは威力が普通に上の中か、ギリギリ下くらいの威力を誇る。


で、みんなは覚えているかしら?

双子ちゃんはとある呪いがかかっていることを。

そう。

双子ちゃんが距離を開けると狂暴化して周囲の生き物全てを殲滅させ、双子ちゃん同士の離れた距離に合わせてステータスも倍加するという恐ろしい呪いだ。

それを、ヒナに解けるかどうか頑張ってもらったが、どれだけ頑張っても解くことが出来なかった。

しかも、ヒナが言うには呪いの場合は嫌なものを体に纏っているように見える為、その人を見ればすぐに呪われているとわかるらしいが双子ちゃんに関してはそういうのは全くないんだとか。


そのため、双子ちゃんの呪いは解けないというか、生まれつきによるものなのでどうしようもないようだ。

と言うよりデメリット有の諸刃の剣扱いと言った方が正しいのかしら?

まぁ・・双子ちゃん自身が全く支障なさそうなのとその力を使う気が皆無なので、気にしないことにしようということになったけど。

・・・でも、今後、学園にも通ってもらう予定だしその辺りを徹底的に各地に脅迫状を出しておかないと。

まぁ、既に私やヒナの庇護下にある存在だとわからせてるからオーバーキル気味な気がするけど、必要なことよね?


とりあえず、我が家の屋敷前にたどり着いたわね。

で、門番を務めてた騎士の一部が私に気付いたようで、目が合った瞬間にフリーズし、同じく門番をしてたもう1人のやつも視線の先にいた私を見て同じくフリーズした。


えぇ・・・。

なんでこいつら固まってんのよ。

確かに、見覚えないから私が他所に行ってる間に雇われた奴だろうけどさぁ。

「シルさん。あのお兄さん固まってますけどどうします?」

「叩いて治しますか?騎士ならちょっと強めに殴っても大丈夫ですよね?」

どこかワクワクしながら訪ねるマリナは可愛いけど言ってることは微妙に物騒。

「マリナ殿が割とガチで殴ると鎧ごと中身もバッキバキだった記憶でござるが?」

ちなみにこの子、やろうと思えば鎧を破壊せずに中身だけ攻撃を加えるという器用なことも出来るけど。

「そういえば、私の属性魔法は意識しなくても割としょっちゅう発動してましたね。意識したら威力が増加するだけですがシルさんのご実家の騎士なのですから私が多少本気でやっても大丈夫でしょう。」

地味にマリナが危険人物だ。

確かに、マリナが言うように無自覚にいろんなものを壊してるが、無自覚に壊しても良いものとダメなものを区別はしてるようで、例えばヒナやイノ、手持ちの道具だったり、公共物だったりは壊さないけど、それ以外の壊れても良いものだけ割としょっちゅう壊してる。

特にマリナがイラっとした対象が良くボロボロになってる。

そこでイノがどこからか情報を拾って来て脅迫し精神攻め、それからヒナが癒して信者にジョブチェンジ、そして最後に善良なやつに豹変するまでがワンセット。(双子ちゃん凝視)

後、マリナが割と戦闘好きというか実戦形式で鍛えるのが好きと言うこともあって、騎士などの割と戦える相手に関しては、手軽に手を出そうとする・・多分、大抵のケガを治せるヒナがいるから余計にやりすぎてもヒナが治せるし、数をこなせばヒナの経験にもなるし我が家の部下と言うこともあって多少やりすぎても大丈夫と言う謎の信頼感がある模様。

そして、イノも慣れてるのかツッコミは入れても止めずに眺めてるだけ。


で、マリナがさっそくフリーズしてる騎士2名の両足を蹴り砕こうと構えた瞬間。

騎士2「ハッ!殺気!!」

とっさに復活してマリナの蹴りが届かない場所まで速攻でバックステップで逃げた。

そこはさすが我が家に雇われるだけの実力はあるわね。

「・・チッ」

・・・マリナが舌打ちした。

この子、基本的に言葉遣いも丁寧だし、理性的だしまず私に指示を仰ぐし、ありとあらゆる敵は速攻で仕留めてくれるし大抵の敵は睨みつけるだけで相手の戦意を喪失させるからすごく楽というか、優秀なんだけど時折こうしてある程度の実力者相手に攻撃を加えようとする。

おまけに今回の場合は、私の実家で雇ってるし、そこら辺のやつより強いだろという私への信頼によって良いんだか悪いんだかの判断をしてる。

ただ、言葉は崩しても良いとは言ってるけど、なぜか本人曰く、虚勢術なのでお気になさらずとよくわからない理由で敬語以外を使いたがらない。

ヒナが言うには、昔はやんちゃだったとか、イノが言うには、忠犬ではなく狂犬だったからそれを直そうとした結果と言ってたが・・マリナがやんちゃ・・後・・狂犬?

言いたいことはわかるけど、全く想像がつかないから、マリナ本人に聞いてもほほを赤く染めて若気の至りなのでとなぜか恥ずかしがって教えてくれないので謎。(恥ずかしがるマリナは可愛い)


「・・と、お嬢様。おかえりなさいませ。」

ジィっと隙を狙うマリナと必死にその視線に気づかないようにしつつ顔が引きつってる騎士2名は頑張って私に挨拶する。(それでも隙は見せないようにしてるのは高評価)

「えぇ、ただいま。色々説明をお父様たちにまずはしたいんだけど、誰か今いる?」

「閣下も団長もどちらも職場にいらっしゃいますので、夕食時にはお戻りになるかと。」

そりゃあそうか。

お父様もお母様も城務めだものね。

「やっぱりか・・じゃあ、とりあえず中で適当に夕方まで過ごさせてもらうから、空いてる奴経由で、お父様とお母様に知らせておいてくれない?」

ちなみに今は昼過ぎであの列待ちしてた時に露店を出してる奴もいて、そいつらからあの分の報酬も兼ねてるらしくタダでもらったのを食べた。(割とおいしかった)

「承知いたしました。執事長とメイド長がちょうど広間にいますのでまずはそちらへ向かって頂いた方がよろしいかと。」

「じゃあ、そうさせてもらうわ。お父様たちに案内するまでは不用意にうろつかない方がいいわよね?」

城をくるりと取り囲む城塞の中も、今目の前にある屋敷も全部我が家だからかなり広いしね。

「そう・・ですね。お嬢様のお連れの方なので問題ないとは思いますがまだ現時点では周知されていないので・・。」

「そうよねぇ。一応言うけど、あっちの清楚系美少女はお父様たちが嬉々として私のガチ妹になった子で、あっちの双子ちゃんはおそらく私の娘か妹弟の何かしらになる予定よ。他の黒髪組はその清楚美少女の幼馴染」

「あ、あぁ・・・双子のお子さんはまだ動けないから保留と閣下もおっしゃってましたね。後、そのお方が閣下と団長が大はしゃぎしながら娘にするんだとおっしゃってた方でしたか・・と言いますか、もう養子入りが完了してたのですか?」

「えぇ・・まだ手紙でしかやり取りしてない挙句、ろくに会話もしてないはずなのにあの子のステータスの表記名がしっかりとヒナ・イーリスさんになってたわ・・。」

一応ヒナは筆まめだからこまめに手紙でやり取りはしてたし、私からの事情説明したのをヒナの手紙に同封してたけどさ・・。

「えぇー。てっきり、直接会話をしてから養子入りを進めるため、その準備だけ進めてるのかと思ってたのですが・・。」

普通はそうだし、私もそのつもりで動いてると思ってたわよ・・。

「私もその意見に同感だわ・・。確かに半分冗談で妹にしたいとは思ってたわよ?けどさ、何にも言ってないし、ヒナのこともろくに説明してないのにいきなり手紙が来て娘にするんだ宣言されて、終いにはシレっと直接出会う前のこの国に到着する前にステータスで、イーリス公爵家次女(養子)って暴露されるのよ?わかる?私の気持ち・・いや、嬉しいんだけどさ・・。」

「うわぁ・・・確かに自分がお嬢様の立ち位置で想像してみても絶句しますね・・。」

「それなのよねぇ・・まぁ、そんな感じだからこれからよろしく。」

「そちらについても私から周知しておきますね。」

「よろしく頼むわ。」

「であれば、拙者、ヒナ殿の姿絵を描いてるが故にそちらを合わせてお持ちくだされ。」

マリナもだけどやっぱ、イノも便利だわ。

「あ、確かにそれがあった方が説明が楽だ・・ありがたく。・・・あ、そうでした。今、1件面倒な案件が入ったらしく執事長とメイド長がその対応に追われてるようですよ。詳細は自分もまだ聞いてないのですが。」

「わかったわ。いざとなれば私らも加勢するし。」

とりあえず、行きましょうかね・・。

大広間が無難かしら?






「ヒナはヒナでなんでそんなにしかめっ面になってんのよ。」

あんたが凄んだ顔しても可愛いだけで迫力は皆無よ?

「むぅ・・今から向かってるのってあの一番奥の大扉ですよね?」

「まぁ、そうね。」

「あそこから気持ち悪いものがあふれてるんですけど?」

「ん?」

この子がそういうパターンの時って・・それに門にいたあいつらの言ってることも考慮すると・・。

「呪いの類があるってわけ?」

「ありますね。暴走魔剣の時並みに。」

「うげっ・・めんどくさいわね。・・ヒナの方でやれそう?」

それ、かなり強力な呪いよね?

弱い呪いでも、解呪するのに専門のやつを呼ばないと封じ込めるのがやっとなのよ?

一応我が家の部下には、解呪が出来る奴はいるけど一番弱い呪物を1つ解呪するのに1時間はかかるし、その後本人は丸1日くたばる有様よ?


と、少し前までなら軽く絶望してたけど、今はヒナがいるからかなり気軽で、一番弱い奴ならヒナからあふれ出る魔力だけで時間はかかるけど解呪出来るが、今回のは聞いてるとかなり強いようね。

まぁ、ヒナならそのくらい容易く解呪しちゃうだろうけど。

「多少周囲への影響を無視してよければ出来ますよ。」

微妙に怖いことを言ったわね?この天使ちゃんは。

でも、被害があるわけじゃないし解呪出来ればどうでもいいか。

「ちなみに無視したらどうなるわけ?」

「強制的に清めるので、自身の過去の過ちに対して罪悪感がもりもりと。」

「あぁ・・うん。そこは自己責任ってことで無視してOK。」

他人の過去なんぞ知らん。

「じゃあ遠慮なく。」

と言いながらヒナは、手元に光の玉を作り出しキュインキュインと言う音を立てながら魔力を注ぎ込み続けている。

見ている感じ、浄化の魔法を中心に【解呪】を込めてるのはわかるけど、何故に【解毒】も込めてる?

しかも、強化系のスキルをもりもりに盛りまくってるのに加えて地味に魔力も込められるだけ大量に盛り込んでるわね?

あんた、わかってるのかわかってないのか知らないけど地味に魔力はA判定されるくらい多いんだからそれ過剰よ?(世間一般的に多くても2割も満たないくらいしかいない)

ただでさえ、あんた、聖属性の威力が種族特性で何もしなくても威力が底上げされてるのに加えて浄化自体も通常よりも威力が高いでしょうに・・。

後にゃんこたちも地味にあの時の謎儀式で威力を底上げしようとしてるわね?

アレ、結局よくわかってないけど聖属性の魔法の威力を底上げする儀式魔法の一種だというのはわかってるんだからね?



・・・・まぁ、良いか。

害があるわけじゃないし、ヒナの実力を見せるのもかねてちょうどいいし。

何より私が楽だし。






で、さすがに私のことを知ってる連中ばかりが私に対して頭を下げる光景を目にしながら広間に向かって進んでいき、広間の扉を勢いよく空ける。

「うっわ・・」

「これは、僕でもわかるよ・・かなりえぐいな・・。」

確かに暴走魔剣並みの呪いだわ・・キモイ気配が部屋中に広がってるわ。

「あ、お嬢様おかえりなさいませ。」

「こんな状態で申し訳ございません。ですが、手を離すとひどいことになりますので。」

執事長(50代くらいのジェントルマン)とメイド長(30代くらいの優し気な美女)が2人揃って他数名のメンバーと呪物と思われる土器人形っぽいものに結界を張ってる状態だった。

「教会の連中は?なんでここにあるのよ。」

「実は、最近呪物が多く見つかり、教会側も手が空かない状態で、解呪するメンツも追いつかず、そのままにするわけにもいかず我が家で預かっているのですが、これはなぜかとんでもなく強力で総勢で抑え込みながら封印するまでの時間稼ぎをしておりました。」

今は、その元凶でもある暴走魔剣の件が解決してるからそれ以上呪物が発見されることはないから後は順番に解呪するだけだそうな。

「なるほど・・」

そう言えば、ギルドのソラさんが私らが解決した暴走魔剣の件の影響で呪物が多く見つかって教会側がてんやわんやしてると言ってたわね。

だから、ヒナにはその辺りの協力をしてくれたら言い値を払うとも言ってたから、ヒナの知り合いを増やす意味もかねて順番にやらせようと思ってたけど、そんなのんきなことを言ってる度を超えてるわね?

「ヒナ。」

「はぁい。皆さん、私の方でこの部屋ごと消し飛ばすので私の合図に合わせてその結界を解除して逃げてくださいねー。じゃないと、心の奥底に眠らせた過去の黒歴史をリアルタイムで思い出す羽目になりますよー。」

「え?え!?」

「!?!?」

いつも冷静な執事長とメイド長が目を白黒させるというすごく珍しい光景を目にした。


で、視界の端でにゃんこたちがさりげなく部屋を4方向から取り囲むように並んでスタンバイしてる。

「あぁ、この子、聖属性で解呪の力が通常の数倍はあるわ・・もしかしたら10倍も余裕か?だから、この子の言った通りに従ってちょうだい。・・・まぁ、巻き込み事故でこの子が言ったことが起きても責任取らないし、それはそれで面白そうだからそのままでも良いけど。」

「はい!」

巻き込み事故が相当嫌だったらしくものすごい勢いで速攻で返事があった。

「じゃあ、2秒後に!」

「2!」

「1!」

「ゼロ!!」

ゼロの言葉に合わせて、結界を解除し、部屋の壁際までものすごい勢いで全員が逃げ、ヒナが解呪の魔法を放つ。

それに合わせてにゃんこたちも自身の魔力を周囲に放ちながら鳴く。(ヒナの魔力と鳴き声に合わせて共鳴させることで威力を底上げするらしい)

そして、部屋中を気持ち悪い気配で充満していたはずが、数秒もたたずに新品の部屋のようにピカピカになった。

あの気持ち悪い呪いの魔力すらも1かけらも残らずに消し飛んでおり、呪物は呪いの気配は一切残ってなさそう。

「シルさん、完了です。私の目でも呪いは残ってないように見えます。」

「みたいね。ヒナよりその辺りは見るのは苦手だけど確かに問題なさそうに見えるわね。」

だとしてもすごいわね・・。

ヒナがいなかったら間違いなく封印一択で、解決何て出来たとしてもかなりの長い期間専門メンバーにやらせる感じになるから超大規模だったはずだし、そう考えるとヒナの聖属性の威力はやっぱり規格外ね。

「体調は大丈夫かい?」

「大丈夫です。ちょっと魔力を多めに使ったのでちょっぴり疲れたくらいです。」

「そうか。ならいいが、今日は念のためにおとなしくしておくんだよ?」

「はぁい。」

ちなみに、ヒナは、我が家の門をくぐる前もだったけど今も尚マリナにお姫様抱っこされたままだったりするがなぜか華麗にスルーする我が家の連中・・なぜ?


で、しばらくぽかんと口を開けたままフリーズしてる他のメンツ。

「・・・お、お嬢様・・そのお方は何者ですか。」

呆然としながら呟く執事長に答える。

「ん?お父様たちから聞いてない?私の妹。」

言われて、メイド長が思い出したという表情をする。

「・・旦那様と奥様がおっしゃっていた、ヒナ様ですか?」

「そうそう。道中で拾ったんだけど、最終的に癒しと解呪、浄化のスペシャリストになったわ。お供にえげつないメンツと仲良くしながら」

スペシャリストどころか、聖属性そのものが擬人化したような存在と言ってもおかしくないくらいある意味ヤバい生き物だけど。

それと、えげつないメンツは当然ヒナの従魔であるモフモフ組だ。

にゃんこたちは、正式にはヒナの眷属だから別枠だし、奏さんや朔さんは守護霊で更に別枠だけど、フェンリルにフェニックスと言う災厄と称される存在に崇拝されてるヤバい連中よ・・ホントに。

・・・終いにはドラゴンも追加されないでしょうね?(双子ちゃん効果もあってありえそうで怖いんだけど?)

「そのようですね。これほどの高威力の浄化は初めて見ました。」

でしょうね・・と言うか、こんな希少性の高い属性の超高火力なやつがホイホイそこら辺にいてたまるか。

「えぇ。ですが、今回ほど運命の出会いと言う言葉を信じますよ。ヒナ様、本当に助かりました。」

「いえいえ。これからお世話になるわけですし、これくらいは当然です。教会の方も大変らしいのでしばらくはそっちを積極的に手伝うようにした方がいいですか?シルさん。」

「無理はしなくて良いけど、その方が助かるわね。」

下手するとあんたの場合は、そこにいるだけで勝手に浄化しちゃうだろうけど。

「じゃあ、そうします。」

で・・ほれ、執事長とメイド長は安堵のため息をつきながらも良い子なヒナに対して謎ダメージを食らったらしくそっぽを向いてプルプルしてるからスルーして、他、頑張ってたメンツはヒナに向かって膝をついて天使様と呟きながら祈ってないで後処理をしろや。(で、ヒナはヒナでお疲れ様と手作りクッキーを詰めた小袋を1つずつ渡してたけど・・それ、わざとやってる?)

ちなみに、ヒナによって浄化された土器人形(見た目は厳つい亀っぽい)は厄除けの効果がある魔道具のようなものになったらしく、教会で女神像の近くに設置され、そこを訪れる人に大事にされるようになった。

どうやら、嘘か誠か大事に扱うとピンチの時に何かしらの形で助けてくれるんだそうな。

ヒナが、見た目は龍亀ロングイっぽいとか、扱われ方がビリケンさんみたいだと言ってたけど誰それというか何それ・・。




「じゃあ、改めて自己紹介ね・・って言いたいけど、お父様たちと一緒くたが良い?」

「先に教えていただければ、私共より旦那様方へ説明しておきますよ。」

「そう?じゃあ、そうさせてもらおうかしら・・どうせ自己紹介しなくてもお父様たちのことだから知ってるだろうし。」

あの人たちは、何も自己紹介しなくても顔どころか瞳に姿さえ収めてしまえば名前も故郷も過去に何をしてたかも一通り見える規格外な人たちなのよ・・。

まぁ・・特殊な目の持ち主というのも理由の1つだけど。

ちなみに今は、執事長とメイド長の2人しかいない。


「とりあえず、ヒナたちへ紹介するわね。まずは、執事長のセバス。お父様が幼い頃から務めてる我が家の古株で大抵のことは知ってるし、人事をメインに担当してるわ。私にとっては、いろんなことを教えてくれた先生のような人ね。」

白髪のジェントルマンな細身で優し気なおじい様な人だけど、ルールに厳しいというか悪を毛嫌いする人である。

そして、鍛錬関係や人同士の様々な対処法を教えてくれたのはお父様とお母様だけど、あらゆる知識はセバスがメインで教えてくれた。

「セバスと申します。我が家の部下のことで少しでも疑問や不快なことがありましたら私へ教えていただければこちらで処理いたします。」

「で、次にメイド長のマリア。我が家で最年少でメイド長に上り詰めた実績があるわ。仕事の割り振りをメインに担当していて私が物心つく前から務めてる私にとっては姉のような人よ。」

柔らかなレモン色の髪を後ろで纏めている素朴な印象の穏やかな美女(30代でギルドのソラさんと同い年の幼馴染だったり)だけど、実はかなりの毒舌でストレートに言いたいことを言うし、ちょいちょい口が悪くなる。

そして、私にとっては私生活で行うことや、刺繍や楽器の演奏、歌を教えてくれた年の離れた姉のような人だ。

「マリアと申します。あらゆるものを爆破するのに天才で天災なお嬢様に振り回された結果、気付けばメイド長になってました。」

・・・相変わらず、言いたいことを言う人だ・・てか、余計なお世話だ。


まぁ・・何度も言ってるけど私は魔法の威力が高くて威力の調整が苦手だ。

で、幼い頃と言うか学園を卒業する前までは威力の調整が苦手でしょっちゅうグラウンドをクレーターまみれにしたりターゲットダミーや、山、結界等様々なものを消し飛ばしたり瓦礫の山にしたりとまぁ・・やらかした。

何とか調整出来るようになったとき、お父様とお母様は喜んだが、この人はやっとかよと言う感じのため息をつき、セバスは苦笑いをしてたけど。



さて・・・問題はこっちの規格外の女郎共の紹介だわ・・どうしたもんかねぇ。

7年使ったメガネを年末にメンテしてもらったので、それを予備にして新しい眼鏡を依頼しました。

いやぁ・・・同じサイズなのに重さが半分くらい軽いなんて・・最近の技術ってすごいですよね。

まぁ、年末年始のアレコレな必要な買い出し含めてすっごい出費がヤバかったけど(普段から貯金しててよかった・・)

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