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最強令嬢の観察日記-PS:育児対象は拾いました-  作者: ミコト
序章

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22/61

暇なときは魔力操作と工作

地味にぞろ目。

--ヒナ--

元愛犬のアイリスさんが仲間になったりして、無事に船に乗ることが出来たヒナさんです。

今は、シルさんの故郷の国がある秋の大陸を目指している最中です。




ちなみにアイリスさんだけど、私たちが借りてる部屋は広いけど、もともと外飼いしていたこともあるのと、氷魔法が得意なことが影響しているのかバルコニーがすっごい広いのでそこにいます。

一応言うと、アイリスさんというかフェンリルはその場の状況に合わせてある程度体の大きさを自在に変化させることが出来るらしい。

と言っても、大雑把にしかできないらしいので最小でも全長2メートルほどはあるので結構おっきい。

むしろ、全長2メートルか、10メートルのどちらかにしかなれないというのが正しいんだとか。

だとしても、2メートルサイズでも私とノア君、イブちゃんを同時に背中に背負って運ぶくらい造作もないようです。

と言っても、私やシルさんがアイリスさんに用がある時は部屋にいるから用がないときはと言った方が正しい。

シルさんがすっかりアイリスさんを気に入ったのと、シルさんが私の現在の保護者役をしてくれているのを察してシルさんにはかなりアイリスさんは気を使っているように感じる。

むしろ尊敬しているような感じがする・・。

私はがっつり保護対象なので大抵守るべき妹か何かだと思われている気がする。






で、アイリスさんを背もたれにしながらなぜか私の膝を枕にしてるノア君とイブちゃんを見てたら懐かしくて歌をなんとなく歌う。

アイリスさんは私のピアノと歌を聞くのが好きだったからよくそばでうれしそうにしてたのを覚えてる。

アニソンなんだけど、すごく穏やかなのに楽しい気持ちになるすごく不思議な歌で好きだったんだよね。

と、しばらく歌っていたらなぜかシルさんが私を見開いた眼で見てる。




「・・あの、どうしたんです?」

「ヒナ・・あんた、歌・・かなりうまいわね。」

どうしてそんなにお前嘘だろって顔してるの?

「そうですか?」

学校だと5段階中4と5を行ったり来たりする程度だったけど。

「いやいやいや・・正直私は別枠だとしてもそこらでそれなりの連中の歌を聞いてきたけど、普通に上位に入るわよ?」

「そうでした?」

ステータスにも歌に関することは書かれてなかったけど。

確かに、音楽系のはあるからそれに含まれると言えばそうだけど。

ちらっと膝枕された状態のノア君とイブちゃんがそのままの体勢でジィっと私を見てたのでそのまま尋ねる。

というより君たち・・何気にシルさんのお膝よりも私の膝を枕にする頻度が高いけど、気に入ったの?

構わないけど、かわいいし、シルさんもなぜか私の膝を良く枕にしてるし。

-シルお姉さんの次に上手-

-他の人とは比べ物にならない-

なぜか絶賛。


どうしてだろ?

私、苦手とか下手ではないのは自負してるけど、絶賛するほどかな?

確かに、お母さんとピアノを弾きながら同時に歌ったりはしてたけど。

お母さんは歌も上手だったからピアノ演奏と一緒に歌を歌う技術というか、声を響かせ、通すことを教えてもらった。

だから、そのおかげで声が低くても相手に声を届かせることが出来るからすごく愛用してる。

ちなみにお母さんは、作業しながら歌うことはあれど、その声を遠くに届かせる技術の主な使い道は、お母さんを自分のものにしようとしたり悪いことを企んでる相手に対して周囲の人たち全員を味方につけるために自身の声を周囲の人が全員きっちりと聞こえるようにさせるためだったりするんだけど。(全戦全勝)

後、お父さんも似たようなものです。

お母さんは、私に瓜二つレベルでそっくりですごく儚げで見た目も中身も穏やかな超絶美少女だったんです。

そしてお父さんは、文科系っぽい雰囲気の陰のある優しげな王子様風イケメンという見た目の中身、ルールを重んじて家族を大事にする正義感のある人でした。

そして2人揃って自身の整った顔を理解したうえで武器にしていた人で、いろんな方面で味方を作るのが上手でした。(そのまま味方になった人は親友レベルまで友情を深めるおまけつき)

「なんだかんだであんた・・優秀というか万能よね・・」

「そうですか?確かに生活に困ることはないと思いますけど。」

生活することに関して役立つのはお父さんの料理技だけでお母さんのは、趣味一直線だよ?

だって本人が言ってたんだよ?

俺(お父さん)が、生活面担当。

私(お母さん)が、趣味担当って。

2人揃ってどや顔で。

「いや・・まぁそうなんだけどね・・そうなるとあんたのご両親がどれだけ得意分野に関して超人だったか思い知らされるわ・・。マジですごいわ・・娘に自身の持てる全てを授け、両方とも完ぺきに引き継がせたんだから。そんなことできる人正直初めて見たわ。・・確かに教会連中が崇める気持ちもわかるわ・・こんな娘を育て上げたんだもの・・そりゃあ拝むわ。」

お父さんとお母さんの大好きを共感して引き継いだだけなんだけどなぁ・・。

2人も自分の大好きを共感して欲しくて一緒に楽しんでただけのような気がするんだよなぁ・・まぁ良いか。

実際、教会で私を目にすると私のお父さんとお母さんに対して念入りに祈りをささげる人をよく目にする気がする・・・。


「じゃあさ、本気で歌ってみてよ。」

「ほんき?」

本気って何?

一応全力で歌った記憶しかないけどというより歌で本気ってなぁに?

「・・なんでそんなに可愛く首をかしげてるのよ。・・でなんで双子ちゃんもそろって一緒に首をかしげてるの・・可愛いけど。」

「??」

何が?

どういうこと?

確かに、最近私を可愛いとか可愛すぎてヤバいとかいう人が多いけど・・。

相変わらず信じられないけど。

そして、ノア君とイブちゃんは私の膝を枕にしたままなぜか私と一緒に首をかしげている。(かわいい)

「・・・・え・・待って・・ガチの反応?」

なぜかシルさん顔が引きつってる。

「がち?」

ガチって何が?

「・・・ちょっと待って・・顔見せて。」

至近距離でジィっと私の顔を見つめだしたシルさんにちょっと戸惑う・・。



あわわわわ・・傾国の美女のお顔が至近距離にぃぃ!!!

しばらくすると頭を抱えた状態で顔が離れていった。

「あぁ・・そういうこと・・。」

よくわからないけど分かったらしい。

「あんたあれか・・。何かやりながらついでに歌うことはあっても歌だけに集中して歌ったことがないのね?」

「ないですねー。」

だって教えてくれたお母さんが、ピアノ弾きながらとか何か作業しながら歌を口ずさんでたのをそのまま真似してただけで、歌い方や声の出し方について軽くレクチャしてもらっただけで、本気で歌うあれこれを習ったわけじゃないもん。

お母さんはピアニストであって、歌い手ではないし。

なので、そのままお母さんの行動が癖となり、料理をしながらだったり、何かしら作業をしてる最中とか、暇になると勝手になんとなく歌う癖がついただけだよ?

・・・言われてみれば、私に料理の腕を乞う人たちが私が料理をしているときなぜか私を見開いて目で見てた気がするけどあれ・・料理の腕前とか手際とかじゃなくて私の歌声に対してだった?


「そういうことかぁ・・・。だからね・・私が言いたいのは何もせずに歌だけに集中して歌えってことよ。」

「あ、そういうことでしたか。・・そういえば、そういう風に歌ったことって一度もないかも。」

「というか、そんなついでで歌ってるにしてはうますぎるわ・・。あんたの両親はどんだけハイスペックだったのよ。」

「んー。ピアノの精霊女王とか、料理界の魔王とか言われてました。」

「・・・どういう評価よ。」

でも実際そういう風に言われてたんですよ。

本人たちは理由は知らないって言ってたけど、たぶんいろんな意味で敵にしたらヤバいから歯向かうな、絶対不干渉って意味だとは思う。

見た目が美形だったことも含めて物語の登場キャラで触るな危険の代表格という意味で周囲の皆さん的にしっくり来たのがその呼び名だったんだと思う。


「・・私の想像以上のようね・・あなたのご両親は。・・守護霊じゃなくて精霊か何かになってるんじゃないでしょうね・・。」

話によると、この世界の妖精や精霊について。


精霊は、聖地と呼ばれる聖なる土地を作り出し、管理する人ならざる存在らしい。

聖地には、心がほんの少しでも穢れていると存在を認識することすら出来ないと言われていて、そこに立ち入ることが出来る人は自身の魔力量が増え、魔力操作の練度が跳ね上がると言われてるんだとか。

一方妖精は、そんな聖地に住み着く存在で、

姿によって下級、中級、上級と別れており、上位になるほど優れた力を持っているんだとか。

心が清らかな存在にしか姿が見えず、妖精を見かけた場所は清らかな良い場所であり、

妖精が決して近づかない場所は悪しき存在が住むと言われているんだとか。

そのため、妖精と仲がいい者に嫌われると災厄が降り注ぐと言われるほどだとか何とか。


なので、性格的には精霊は自身が管理する聖地を重要視するため敵か否かの区別がものすごく極端なので、仲良くなれたら加護をくれたりするけど、敵認定されたらとんでもない呪いをかけられるかものすごくヤバい不幸が今後の人生において、降り注ぐんだとか。

一方、妖精は仲良くなる相手には優しく気づかいさんだが、そうではない相手は大抵壊してもいいおもちゃ扱いがマシなレベルになるんだとか。


とはいえ、何かしらの条件を満たしているか適正?がないと目の前にいても見えないらしい。

まぁ、聖なる存在なのは確かなので、清らかな心の持ち主にしか見えない存在だと言われているのが最も有力な条件なんだって。


「で、守護霊についてなんだけど、生前に多くの徳を積み、慕われた人は死後に心残りがあるとその人を守るために守護霊になると言われているわ。」

守護霊は主に心残りある相手に対して様々な呪いや精神的な負の感情などから守ってくれるんだとか。

「・・・お父さんとお母さんは、たくさんの良いことをしていて亡くなった後私のことが心配で守護霊になってくれてずっと見守ってくれてたってことですか?」

確かに2人とも、何をしたのかはわからないけどすごく感謝してる人が世界中でいっぱいいるって話は聞いたことがあった。(最後まで何をしたのかはわからなかったけど)

「そう。だからこそ、教会の連中もあんたのご両親を絶賛していたのよ。そんな娘であるあなたの清らかでまっすぐな心を含めてね。」

「・・・」

「でね・・精霊とかなんだけど、実は守護霊がそのまま力をつけたりするとそのまま妖精だったり精霊だったりと言った聖なる存在に進化することがあると言われているのよ。とはいえ、過去にそんな事例はないからそういわれているという噂程度よ。」

つまり、守ってくれる範囲が力が強まるのに合わせて広がっていくらしい。

そして、力が強まる方法は詳しいことは謎らしいけど、守護霊自身の強い思いと心残りとなる対象者の心と想い次第と伝わっているんだとか。

「・・・」

「まぁ、だからね。・・慰めになるかわからないけど、あなたが努力し続ければもしかすればあなたの両親はそんなすごい存在になって再びヒナ・・あなたの両親の姿を見て、話が出来るようになるかもしれないわ。」

「!!!」

「でも・・過去にそういう憶測が出ただけで、絶対ではないから・・。」

所謂物語として言い伝えられてるとか、地球で言うところの都市伝説レベルの噂話なんだとか。

「いえ・・それでもいいです。ほんの少しでも可能性があるのなら、私は私が信じたお父さんとお母さんの残してくれた未来を目指し続けて、多くの人を笑顔にして見せます。」

この気持ちが一番大事な気がするから。

・・私は、この気持ちを大事にしたい。

「良いわね。私も、あなたの両親とは見て話がしたいわ。だから私も頑張るから。」

「はい!」

「・・・まぁ、いざとなれば双子ちゃんが普通に会話してるから会話は出来なくはないけど。」

「そうですね。・・下心ありで頑張った結果、条件を満たさなくなっても嫌なので一旦はそのことは心の奥底にしまうことにしておきます。」

ノア君とイブちゃんがいるから私は慌てることはない。

・・ずっと見守ってくれてるってわかるから。

「そうね・・私もそうしておくわ。」

お父さん、お母さん、私頑張るから・・だから、いつかまたお話が出来るようになったらいっぱい褒めてね。




「さて・・何事も挑戦。とりあえず、なんでもいいから歌だけに集中してみな。」

「はい・・ちょっと待ってくださいね・・集中するのでしばらく返事が出来ないと思うので。」

「良いわよ。」

私は、目を閉じて静かに心の中に沈み込む。

一切水の波紋のない水面のように。

静かに

静かに



そして、私は歌を歌う。

両手を胸の前で握りしめながら。

私の想いを、心を込めて。

私の全てを込めて。







「ふぅ・・・・あれ?・・えっと、すみません。集中しすぎて周りが見えてませんでした。」

自分が歌っていた記憶はあるけど、周りに誰がいるのか、どこにいるのかをきれいに忘れかけてた。

・・・時々やっちゃうんだよなぁ。

「・・・」

あれ?

シルさんがぽかんと口を開けて呆然とした表情でフリーズしてる。(どんな表情でも美人だなぁ)

ノア君とイブちゃんもどうしたの?

初めて見るような宇宙猫みたいな顔をして。(かわいいけど)

とりあえず、手慰みで作ってたギモーヴを3人の口の中に放り込んでおく。(ついでに私も)

口をもごもごさせながらごっくんした後、ハッ!という顔をして復活した。(シルさんだけ)

「・・・あんた・・ガチで万能ね。」

こいつヤベェって顔をシルさんが私に向ける・・なぜぇ?

「そうですか?正直自分がどのくらい上手かがさっぱりわからなくて・・。」

頑張って歌ったって記憶しかない。

「結論から言うとね・・あんた、私の知ってる限りでは、私の実力に最も近いわ。そして、その頂に立っているのは知ってる限りではあんたで2人目よ。それ以外のやつらは全員圧倒的に格下よ。」

「えぇ・・・」

一度だけシルさんの本気の歌を聞いたことがあるけど正直全身に鳥肌が立つほどのすさまじさだった。

私がその1人の人ともう1人2人だけがシルさんの良い方だとシルさんの次に世界中で上手いみたいなニュアンスに聞こえるよ?

うっそだぁ。

「はぁー、あんたねぇ・・双子ちゃんを見てみなさいよ・・この子たちがこんな顔でフリーズしてる状況なんて・・私も正直初めて見るわよ。」

今も宇宙猫のお顔をしてフリーズしてるお二人である。(かわいい)


すごく今更だけど、ノア君とイブちゃんはシルさんの血のつながったお子さんではないと言われたときはすごくびっくりしたけど。

・・顔立ちとか雰囲気とかすごく似てるし、髪色も確かに違うけど似てるのにね?

普通に親子と言われてもおかしくないくらいそっくりなのに・・謎だ。

「そういわれましてもホントに歌だけに集中して歌ったことが初めてで全くわかんないんですよ。自分がどのくらい歌えていたか。・・・自分が歌ってた記憶はあるんですけどそれがどのくらい上手かが全く。」

「・・・あんた、一点集中型ね?」

「です。」

ピアノと料理以外に一切興味を持たないタイプです。

「1つのことに集中しすぎて他のことが全く見えなくなるのね・・。」

「それ、お父さんとお母さんにも言われました。」

「あんたが極みスキルを持てるようになった理由がよく分かったわ・・。そりゃあ、あれだけの集中力があればそのくらい出来るようになるわ。」

よくわからないけどなんか納得したらしい。

「あんたさ・・私とデュエットやりなさい。」

「シルさんと一緒に歌うんですか?」

「えぇ。毎回じゃなくていいわ。私と違って歌えるトーンが限られてくるだろうし。そういう時はサブボーカルで良いわ。」

そもそもシルさんみたいに広範囲で歌える方が普通じゃないと思う。

「私もね・・歌うことは出来るけど1人で二重奏は正直無理だし、そういう歌は歌いたかったけど、こういったらあれだけど私よりも圧倒的に劣るのよ。けどあんたは多少はあっても十分私と通用できるレベル。正直あんた以外に私とデュエット出来るのはいないのよ。」

「・・・ピアノを弾きながらになるのでしばらく練習がいるとは思います。・・多分ピアノに集中して歌がいつものふわっとした感じになっちゃうので。」

「それでもいいわ。ありがとうね。」

「いえ・・。」

「あ、デュエット出来るのは正しく言うと、あんたの歌のトーンだとってことになるわね。」

「私のトーンじゃないとなると、男性のあの低い方だと誰かいるんですか?」

彼氏?

彼氏!?

「彼氏ちゃうわ。けど、男性パートが歌える幼馴染というか相棒がいるのよ。・・一応言っておくけど女だから。」

速攻でツッコミが返ってきた。

なぁんだ・・・女性なんだ。

「女の人で男性パートが歌えるってことは、かなり声のトーンも低めの方ですか?」

そうなるとイメージ的には男性の麗人がぴったりかな?

そこでふわっふわほわっほわな美少女だったらびっくりだけど。(それならそれで見てみたい)

「まぁね。普段の声は女性にしては低め、男性にしては高めというくらいなんだけど歌声だけやたらと低いのよね。とはいえ、男性の一番低いトーンはさすがに無理だけど。」

「なるほど・・そんな感じなんですね。」

・・・・ん?

「相棒・・?」

「えぇ。幼馴染で相棒よ。私が魔法で遠距離に特化してるならあいつは接近戦で相手を斬ることに特化してるって感じね。一応言うと、あんたの歌の実力はその相棒とほぼほぼ同じくらいね。」

戦術がきれいに真反対なんだ・・・


でも、シルさんが遠距離が得意って嘘だ!

だって、蹴り1撃で見上げるくらいおっきな猪を真正面から蹴り飛ばして始末してたし、気持ち悪い顔をした男の人たち十数人を全員蹴りで仕留めてたくせに!!

あれが護身術だなんて詐欺だ!!

絶対シルさんはファイターだ!!

そうに決まってる!!

ボマーって二つ名があるのは知ってるけどあれは相手を蹴り殺して爆殺してるからに決まってるんだ!!

とか考えてたら黙れという意味を込めておっきなお胸に埋めて窒息の刑に処されました(ご褒美)


ちなみに、ノア君とイブちゃんはあの後追加でそれぞれ10個ほどギモーヴをお口に放り込んでたくらいで元に戻りました。

その間、ずっともぐもぐしてきちんとごっくんしてたのが面白かったし、可愛かった。

その後飲み物を要求されたけど。


そして、なぜか疲れた表情をしたシルさんは私の膝を枕にしてお昼寝を始めちゃったけど。

何故にみんなして私の膝を枕にするんだろ?

構わないけど。

長時間の正座は慣れてるから苦ではないし。

シルさんご本人はともかく、ノア君もイブちゃんも、私の膝よりもシルさんのお膝の方が癒し要素多そうなのに・・特に膝の上からおっきなお胸で視界が遮られたりするところが。

・・・まぁ良いか。

シルさんの寝顔可愛いから眺めてよーっと。(飽きない)


・・・でも、寝てても型崩れしないおっきなお山2つがやっぱりすごいなぁ・・。

息苦しくないのかな?

そんなにおっきいのが上に乗ってて。

後に余計なお世話という気持ちを込めてお胸に埋められました(懲りない)






さて・・・こうなると動けないな。

こういう時は、魔力操作の練習でもしようっと。

魔力を心臓からあふれ出して、体の指先足先から頭の先まで隅々まで血の流れに合わせて全身の体内をぐるぐると巡らせ続ける。

最近やっと、ナメクジ徐行から牛歩よりびみょうにはや・・い?くらいになってきたからまだまだ・・。

でも、牛歩くらい(最速の1つ手前くらい)だったら同時に他のことは出来るようになったから、鍛冶師のおじいさんに作ってもらった指輪を鎖の先に矢じりとして作り出して、元に戻して、

小型ナイフを取り付けたり、戻して、丸い小さな鉄球のようなものを取り付けては戻してと

形作った後戻すを繰り返す。

こっちは、こういう形が良いと願えば私の鎖同様に簡単になってくれるから実は苦労しない。

ただ、どういう状況の時にどの形が適しているかを瞬時に判断しないとダメだからある程度の形がどういう状況に適しているかの確認を兼ねていたりする。




しばらくそれを続けた後は、体を巡らせていた魔力をそのまま身体能力の強化となる、身体強化魔法へ転換する。

これもイメージで、強くなるイメージにすればいい。

ただ、具体的にどういう風に強さをイメージできればそれだけ最低限の魔力で最大パフォーマンスになるからイメージをしっかり自分なりに考えなきゃダメ。

私はどんくさいから、パンチやキックの強さじゃなくて守るための強さである硬さをイメージ。

後は、なるべく相手の攻撃を避けるか受け流せるようにしっかりと見るために目を強化する。

こういう時はアイリスさんが氷を器用に宙に作り出して形を変えたり動かしたりして手伝ってくれる。


受け流したりする技術はシルさんに私の鎖を使って対処できるように付き合ってもらってるよ。

アイリスさんが来てくれてからはアイリスさんも手伝ってくれる。

・・まぁ、アイリスさんの場合は私が対処する前に対処してくれるから実は無理しなくても良かったりするけどでも万が一ということがあるから頑張ってる最中でアイリスさんも納得してる点である。


そして、次はもう1つの初期魔法である魔弾である。

魔力の球を作り出す。

この球の大きさを指先からこぶし大、両手いっぱいとサイズを変えたりイメージ通りに宙を動かし、操れるように動かす。

これもアイリスさんが作ってくれた宙を動く氷にぶつけて命中率や操作性能を鍛える。

個人的には、こっちの方が身体強化よりはイメージしやすい。

ただ、飛ばす速度が頑張っても自在に操れる速度が私が軽く走る程度だから遅い・・。

早くできるけど、所謂まっすぐ飛ばした後の制御が利かない。

わかりやすく言うと、銃弾を銃から飛ばした後は対処できないのと同じ状態。

なので、狙う先に仲間がいないかどうかの確認がしっかり必要になるから・・これは最終手段か、絶対に仲間がいない方向にのみ使う予定。




・・・ちなみに、これらの特訓をやめるタイミングは片頭痛が起きかけたくらいである。

私は片頭痛持ちで、頭を使いすぎたり糖分が不足してたりするとよく起こすから軽い段階で即時でやめる必要がある・・これは、小学校の頃からの習慣なので長年の勘です。

まぁ、自分で作ったお菓子を食べたりお昼寝したりすれば大丈夫だし、私のご飯が食べられないとシルさんたちが嘆くからかなりその辺りは厳重注意されてたりする・・その前にアイリスさんが肉球でもうやめろと言わんばかりに顔をむにっと押して強制的に寝かせてくるからどのみち出来ないというのが正解。

おまけに起用に私の頭を氷でヒヤッと冷やしてくれるおまけつき。


どうやら、イメージ力が大事ということもあり頭を結構使うらしい・・魔法使いは頭脳職のようだ。




片頭痛を起こしかけて魔力操作等の練習はもうだめとアイリスさんに言われてしまったので、ぼんやりとお外を眺めてる私です。

意外と飽きないよね・・不思議なことに。

元々何もせずにぼんやりしてるのは嫌いじゃないんですよ。

ただ周りがなぜかそうさせてくれないだけで。

シルさんとお揃いで私の膝を枕にしてお昼寝中のノア君とイブちゃんを優しくなでる。


すごくかわいい。

シルさんからこっそりこの子たちに過去何が起きたかは教えてもらってるから知ってる。

すごく大変な目にあったことも、アイリスさんと同じくらいすごい扱いされてるドラゴンに偶然助けてもらってることも。

そして、そんな2人を大変な目に合わせたやつはその通りすがりのドラゴンが始末してくれてることも。

シルさんが保護者としてこの子たちを引き取って面倒見ていることも。


この子たちは幸せを知らない‥と言うより、理解していない。

だから、シルさんと同じようには出来ないけど私なりにこの子たちには幸せというものを知ってもらいたい。

だから・・。


シルさんがこの子たちの母親代わりなのだとしたら、私はお姉さんとしてそばにい続け、可能な限り支えてあげようと思う。

私を拾ってくれたのはこの子たちだから。

そのお礼も兼ねて、私が得意な分野でこの子たちに幸せを教えてあげたい。



だからお父さん

お母さん。

そばにいてくれてると思うけど、私と同じくらいこの子たちのことも見守ってね。


私、もっと頑張るから・・・無理したら倒れるから無理しない程度に・・えへ。

シルさんよりも、ヒナさんの膝枕を好まれる理由はそちらの方が安心感が高いんだとか

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