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最強令嬢の育児日記-PS:育児対象は拾いました-  作者: ミコト
拾った人間は世界規模の迷子でした

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18/39

ヒナさんのステータス

表題の通り、タイトル変えました。

旧題:マイペースな双子は知名度もスルーする



話を描いている内に、双子ちゃんメインというより子育て日記じゃね?となったため。

・・予想以上にヒナさんがすごいことになったので(苦笑)

--ヒナ--

ふと気づくと二つ名が出来てたり、私を見ると拝む人が増えつつあるヒナさんです。

無事に港町に到着し、ギルドで私のギルドカードが完成しました。

で、初回は中身を職員さんに見せる必要があるらしく、奥の部屋に向かいました。

「表示は、握りしめた状態で内容を見たいと軽く念じてください。他者に見せる場合は見せても構わないと念じれば閲覧が可能です。」

言われた通りに握りながら中身が見たいと願う。

すると、半透明な板がシュンと私の前に表示された。





名前:ヒナ・ネコ

二つ名:ピアノの黒天使

ランク:F


性別:♀

年齢:15

種族:異世界人

身分:音楽神の愛し子

職業:料理人、ピアニスト


属性:光

体力:F

魔力:C+

攻撃:E-

防御:E-

俊敏:E

練度:B+


攻撃1:【ナイフ術】【鞭術】【衝撃波】【閃光】【鎖操作】【演奏治療】

攻撃2:【魔力強化】【感情強化】【突貫強化】

補助1:【料理(極)】【演奏(極)】【野生の勘】【ピアノ(形見)召喚】

自動1:【絶対音感】【技巧】



衣類:

武器:魔剣(鎖)

装飾:仕込みワークブーツ


加護

日本の神のお守り、音楽神の寵愛、料理神の親愛


称号

世界規模の拉致被害者、守護霊(両親)に守られし者、猫に愛されし者





全員「・・・」

なんでみんな黙るんだろ?

数字の見方は、

Fが一番下で、あとはアルファベット順に高くなり、Aから上はS,SS,SSSという感じになるらしいので、私はかなり貧弱だということしかわかんない。

でも、加護とかに書いてあるお守り?とか、お父さんたちがそばにいる的なとんでもないことが色々書かれてる気がする。

他にも身分のところかがすごく気になる・・。

ちらっとシルさんに説明を求める目を向けたら後で教えてあげるから黙ってろという感じで視線を向けながらお胸に埋められました。(黙れという意味でよく埋めてるけどただのご褒美)

「これは・・まずは教会へ向かわれることをお勧めします。私からはそれ以上はお伝えすることは出来ません。」

お兄さん・・顔が引きつってるよ?

「うん・・でしょうね。気遣いありがと。」

で、なんでシルさんはお前もかという半分くらい思考を放棄してるような表情で私を見るの?

「いえ・・。あまり踏み込むことは言えませんが・・お気をつけてとだけ。」

「ありがとうね。気を付けるわ。大事な妹だもの。」

お姉さま・・これ以上褒めないでください・・恥ずかしぬ・・。

「ここからは、冒険者としての基礎を教えたり、ステータスの見方等のレクチャーに入りますがいかがいたしますか?」

「私、ギルド職員だったからその辺りは私からあとで教えておくわ。」

そうだったんだ・・シルさんの過去の職歴が気になる・・すっごくえらいお嬢様らしいのに・・。

「左様でしたか。道理で、私のフォローをしてくださってたのですね。」

「まぁね。じゃあ、とりあえず教会に行ってから宿かしらね。」

「宿をとるのでしたら、教会の隣にある3階建ての建物がおすすめですよ。料理も普通においしいですし、宿主がお客様以外の方の立ち入りを徹底的に警戒している方ですので。」

あ、宿を探す手間が省けた。

「それはありがたいわね。じゃあ、ありがとうね。」

「いえ。お気をつけて。」

ちなみに、そのお兄さんだけど購入したベーコンは大変気に入ったらしく、お兄さんを経由して作成レシピを精肉店の人に伝えて作ってもらうことにしたらしい。

他にもハムとかソーセージとか似たような部類も一緒にレシピを教えておきました。

ただ、無料で渡すのはダメと言われて、銀貨10枚もらいました。(レシピ代らしい)

それをきっかけにその地区限定の食べ物とかが生まれたら面白いなと思ってます。


で、私が微妙に落ち着きがなくなっていることにすかさず気付いたシルさんによって脇に抱えられる。

「なんであんたはあんたでいきなり落ち着きがなくなってるのよ・・」

「私、幼い頃からピアノが大好きだったから毎日すごく長い時間弾き続けてたって話はしましたよね?」

「そうね。母親と一緒に楽しんでたんでしょ?おまけに、空いてる時間はすべてピアノを弾いてるレベルで。」

「はい。・・で、そのせいで一定期間内にピアノで演奏しないと禁断症状が出るんです・・」

「は?・・・あんだけ、キーボードで演奏しまくってたじゃないのよ・・。」

「それだと禁断症状を抑制するくらいしか効果ないのでピアノじゃないとダメです。」

ちなみに禁断症状が出ると、あらゆることのやる気がなくなるので・・

「料理をする気力も起きずに怠け者になります。」

無駄にきりっとした表情でぶっちゃけてみた。

しかも、過去に何度か経験&実績のあるガチの症状です。

「よし、ピアノを買いましょう。」

シルさん即答。

どうやら、私の料理がないとダメらしい。

「でもすごく高いって・・」

「金は無駄にあるから心配するな。」

再度、即答。

現在の手持ちは通りすがりで稼いだだけで自宅に幼い頃から稼ぎまくったり両親からのお小遣いをためてるので見る気が失せるほど余りまくってるので消費するにはちょうどいいんだとか・・。

「とりあえず、ピアノで演奏出来れば良いので・・」

「まぁ、どのみち教会には行く必要があったしそこから行きますか。そこならパイプオルガンだけど結構大きいのがあるからそれを使わせてもらいましょう。」

教会のを良いのかな?

「構わないわ。あんたは加護持ちだもの。」

加護持ち?

「それも、あとで教えるわ。」

はぁい。



そして、教会にやってきました。

そこにはすごく立派なパイプオルガンがありました。

ピアノじゃなくてもパイプオルガンでもOKです。

つまりはある程度お高い?立派な?奴じゃないとダメってだけなので。

所謂グランドピアノか、パイプオルガンならOKって感じ。


で、私はフラフラとシスターさんや神父さんたちが目を見開いて私をことを見てるのに一切気付かずにパイプオルガンに吸い込まれて行く。

普通なら、止められるのになぜか止められずにパイプオルガンまでたどり着いた。

はぁ・・・すごく立派なパイプオルガン。(うっとり)

「はぁ・・10曲だけよ。」

そこで1曲と言わないところがシルさんです。


そして、普通に祈ってた人たちが誰だ?という顔をしているけど私は気付かないし、気にしない。

ノア君とイブちゃんは特等席と言わんばかりに一番近い席にちょこんと座って見学モード。


それから、私は遠慮なしに大好きな曲を弾いた。

どれもルナティックレベルで、勝手に難しい方面にアレンジを加えたやつ。

全員が唖然とした表情でフリーズしてたらしいけど楽しいから気にしない。

そして、なぜか私に向かって祈りをささげるシスターさんや神父さんらしき人たちもいるけど気にしない。










「はぁ・・・満足。」

「気が済んだ?」

「はい。落ち着きました。」

「というかあんたね・・この世界でも弾ける奴がほぼ皆無だって曲を平然と楽し気に弾いてるのは置いといたとしても、それをさらにアレンジを加えてたわね?しかも、わざわざ難易度を上げる方向で。」

全員「!?」

嘘だろこいつという表情をされてるけどなんでだろ?

「だって、私、その難しい曲を聞くのが好きなんです。でも、頼んでも誰も弾いてくれないじゃないですか」

「そりゃあそうでしょ。弾けないんだもの。」

シルさん曰く変態レベルらしいからね。

「それに私はピアノが好きです。大好きです。」

「知ってる。」

巨乳美女にジト目で見られても気にしない。

「それなら、自力でやれば万事解決だと思いません?」

むしろそれしか答えはないと思う。

その証拠に肯定するようにノア君とイブちゃんがぱちぱちと拍手をしてくれる。

ありがと。

お礼に、片手間に作っておいたジャーキーをあげましょう。(喜んでるようだ)

「言いたいことはわかるけど・・」

あきれた表情でも気にしない!

「素晴らしい・・」

ん?

この、優し気なおじいさんはだぁれ?

なんか神父さんっぽい衣装を着てるけど。

「あぁ・・・家の子が勝手にごめんなさいね?」

早速シルさんに身内認定されたらしい。

「いえ。あれほど素晴らしい光景を目にし、聞くことが出来たのですからむしろお礼を言うのはこちらですよ。」

教会内だからなのか私の演奏を聞いてた人たちは音を出さずに拍手をしたり笑顔でうんうんと頷いている。

とりあえずぺこりと頭を下げておく。

「はぁ・・その様子だと私がここに来た理由・・察してるんでしょ?」

「はい。そちらの、”ピアノの黒天使”様のことですよね?」

え・・・

「数日前に私、自分の二つ名を知ったばかりなのに・・」

「おや?割とこの近辺で有名ですよ?」

「えぇ・・・」

「なんでそんなにって顔してるけどね・・・何度も言ったでしょ。その難易度を弾ける人間はこの世界中を隅々まで探しても一握りどころか一つまみもいないって。むしろ、表立ってしっかりと確認された痕跡すらもここ数百年は存在しないのよ。そんな中、あんたほどの美少女が楽し気に軽々とそんな曲を毎日何時間も弾いてみなさいよ・・目立たないわけがないでしょうが。」

「だって・・楽しいからしょうがないじゃないですか。それに私は好きな曲を好きなように弾いてるだけで特に他の方に聞いて欲しいと思ったことはほとんどないですよ?だからと言って聞くなというわけではないのでそこはご自由にどうぞという感じですけど。」

「あんたの気持ちなんて周りからしたらどうでもいいのよ。結果が全て」

「えぇ・・」

そして、なぜか私に対してその場にいた人全員が祈りを捧げながらお金を差し出し、教会側の方々もぜひ受け取って欲しいと言って私に押し付けるという謎の流れが出来てから、シルさんに猫の子を連れて行くように首根っこをつかんで神父さんらしいおじいさんに案内された奥の部屋に持っていかれました。(手足が宙をプランプランしてます・・)

・・・そのお金だけで、ある程度のものは買いそろえられそうだったとだけ言っておきます。




「改めまして、お初にお目にかかり光栄です女神様。」

シルさんはやっぱり女神様らしい。

「だからねぇ・・はぁ、まぁいいわ。とりあえず本題に入らせてもらうわね。」

「えぇ。黒天使様はシル様やジェミニ様同様の加護持ちですよね?」

「やっぱり気づいてたわね。」

加護持ち?

というよりジェミニ様ってノア君とイブちゃんのこと?

「とりあえず、この子に説明兼、顔合わせにと思ってね。」

「やはりそうでしたか。こちらでも女神様同様に周知しておきます。」

「よろしくね。とりあえず、ギルドカードの説明より前に加護持ちについて説明するわね。」

はーい。


加護は持ってる人は、一番下のランクですら、約数十万人の内1人いれば多い方だと言われるほど珍しい


加護の上下関係

低い<高い

加護<信頼<親愛<寵愛


ちなみに、加護持ちが存在する比率

加護:数十万の内1人以下

信頼:数百万の内1人以下

親愛:数千万の内1人以下

寵愛:数億の内1人以下


大雑把に言えばこんな感じらしく、それはあくまでも1つの加護を持っている場合で、私のように複数持っているとその確率は倍以上の数字になるんだとか。

そして、神様は司るジャンルごとにたくさんいるので私の場合は、日本の神様は故郷の分として、音楽と料理関係で大事にされてるという認識で良いんだとか。


簡単に言うと、加護持ちとは神様に気に入られている人という意味であり、正式には神様の加護の保持者であり、それを通称加護持ちと呼んでるんだとか。

「だからバレると国王よりも重要視されるから色々とめんどくさいのよ。」

魔剣所持者であることもそうだけど、加護持ちは魔剣以上にバレるとめんどくさいんだとか。


つまり私は、バレたら面倒なものをいっぱい持ってるということらしい。

おまけに身分も加護持ち以上にすごそうなのが書いてあったしね!

「なるほど。」

「そして、私や双子ちゃんもあんたとほぼ同じよ。」

「あ、だから女神様とか妖精様とか言われてたんですか?」

神様の加護を持ってる人という意味で、変な略し方をした結果神様そのものみたいな呼ばれ方になったんだ・・ある意味納得。

「そう。でも、表立ってはっきりと加護持ちだからですなんて言えないでしょ?」

「確かに・・」

でもそれで、女神様呼びになった経緯はよくわからない。(気持ちはすっごいわかるけど)

「そういう人たちをいろんなしがらみから守ってるのが教会なのよ。だから、何かあればとりあえず教会に逃げなさい。教会を敵に回す馬鹿はいないから。まぁ、いざとなれば神様の方が嬉々として始末しにやってくるだろうし。」

普通は何かあった時は、国に所属している騎士たちが集う詰め所を訪れるらしいけど、加護持ちの場合は教会に逃げた方が事情を説明することも考えると一番最低限で、スムーズに守ってくれるから一番確実なんだって。

下手に詰め所に逃げて事情を説明したら加護持ちであることがそのまま王様とかにバレて面倒なことになることも十分あり得るらしいし。

「実際、天罰が下った例は何度かございますからね。」

「えぇ・・それ、下手したら国が滅びません?加護持ちの人のわがままとかで」

「そこは大丈夫よ。そういうやつになったらその時点で加護は消失するから。」

「そこは付け外し可能なんだ・・」

「神様からすれば目印みたいなものだから、付け外しは神様の自由よ。」

「なるほど・・。」

言われてみれば確かに・・そうなると加護って、神様からするとシールかスタンプみたいな感じのイメージが強いのかな?

「ですが、用事がなくとも教会へ顔を出していただければ皆が喜びますので、友人の家に遊びに来る感覚でおいでください。もちろん、ピアノを弾きに訪れるだけでも構いませんので。」

「ありがとうございます。」

そっか・・あまり職員室みたいに身構えなくても気軽に良いんだ・・。

それだけ、加護持ちは大事な存在ってことなんだなぁ・・。

実際、ホント会えただけでうれしいって雰囲気がプンプンするしなぁ。


あ・・・

「もしかして私が、運よくシルさんのところまで脱走できたのって・・運がよかったのもなくはなかったとしても・・」

「多分、考えた通りよ。手助けしてくださったのかもね。」

「そっか・・ずっと守られてたんだ・・」

その時点から神様は私を守ってくれてたんだ・・後でお礼を言う意味もかねて祈っておこう。

「それにしても・・黒天使様は守護霊様に守られているのですね。」

「守護霊?」

「私が見た限りでは、黒天使様とお姿がよく似た男性と女性に見えますが・・」

「!?」

え・・うそ・・・もしかして・・・

「お父さんと・・お母さんが・・いる?・・ずっとそばに・・いてくれた?」

ぽそりと泣きそうになりながら呟くと、おじいさんが目を見開いて私の斜め上をじっと見ながら深くゆっくりと頷いた。

「えぇ・・そのようです。私はそれほど力がないのでうっすらと見える程度ですが、それでも深い愛情を感じます。」

うれしくて涙が出ているとクイクイとノア君とイブちゃんに裾を引っ張られる。

「どうしたの?」

-自分たちの娘がそんなに立派になってすごく誇らしいって言ってる-

「!?・・見えるの!?聞こえるの!?」

双子((コクリ))

見えて聞こえるらしい・・・。


でもそっか・・誇らしいって思ってくれたんだ・・私の頑張りは・・想いは無駄じゃなかった。

「うん・・ありがとう。もっと頑張るから・・見守っててほしいな。」

姿が見えなくても・・そばにいてくれる。

いてくれた。

それだけでも十分・・すごくうれしい。

-ずっと見守ってるから自由に生きろだって-

「うん・・うん・・・」

シルさんが優しく私を抱きしめながら私を撫でてくれる。

おじいさんも感動したように同じく泣いてくれる。

「良い話です・・。これほど愛情深い方は初めてです。」

神父さんもシルさんも、お父さんとお母さんほど善人であることも踏まえて素晴らしい人は滅多にいないとべた褒めしてくれることがすごく誇らしい。

「軽く聞いてただけでもすごい人たちだとは聞いてたけど、思った以上にすごい人たちだったのね。・・そういえば、その両親の姿絵か何かってないの?」

「・・・あ、ちょっと待ってください。」

懐から1枚の写真を取り出した。

「これは・・写真っていうやつ?」

「はい。私の世界だとありふれたものなんですけどこの世界だとどうなんですか?」

「なくはないけど、滅多にないから基本的には姿絵になるわね。」

この写真は、お父さんとお母さんがなくなる直前に日光東照宮に観光に行ったときに撮った集合写真。

ある意味、私の形見の1つで、肌に離さず持ってる。

「へぇ・・やっぱり思った通り、素敵な人たちね。見るだけでもわかるわ。」

「えぇ・・。とても清らかでまっすぐな方々ですね。」

「趣味を実益に変えた2人で、いつも仲良しで、そして自分の仕事に誇りを持ってた私の憧れで、そしてすごく大好きで私の生涯の目標です。」

「わかるわ。ヒナ。あなたの行動だけでどれだけ愛されていたかよくわかるもの。すごくご両親の面影を感じるもの。」

「そうですね。最も理想的な生き方をし、多くの人に慕われていたのでしょうね・・写真越しではありますが見ただけでわかります。」

それからは、お父さんとお母さんのことを話したりしてから隣にある宿屋で3泊泊まることにしました。

結果として、教会内で密かに私のお父さんとお母さんは祈る対象(神様たちとか)に含まれるようになりました。(気にしない)

宿屋の店主さんは、ぱっと見頑固おやじだったけど、私を見た瞬間なぜか孫を見るような表情になってすごく優しくなりました。

どうやら、私のピアノは隣ということもありよく聞こえてたらしくすごく楽しんでもらえてた模様。

私の趣味が予想しないところで役立ったらしい。

ついでに、顔を赤くしてぶっきらぼうな口調で私にサインを要求したので書いてあげたら恥ずかしそうにしつつもすごくうれしそうだったのは正直可愛いと思った。(お礼に泊まる宿の部屋のグレードがお値段そのままでアップしました)



「とりあえず、ステータスはさっきギルドで見たと思うけど1つずつ詳しく知りたいと願えば細かい情報が出てくるわ。各項目の見方は軽く教えた通りね。」

つまり、冒険者ランクもステータス上の数値もFからだんだん上になって、Aから上はS、SS、SSSという順番になるという認識らしい。

各項目についても、その詳細を見ればわかるらしいというか見るないらしいのでとりあえず見る。




種族:

異世界人

異なる世界の人間。

アイディアがひらめきやすく、自分の気持ちに素直になりやすい。


身分:

音楽神の愛し子

音楽を司る神が溺愛している証。

音楽が好きで探求し続ければそれだけで様々なことから守ってくれる。

音楽系の技能や知恵が向上しやすく、音楽に関わる場合のみ肉体にかかる負担はゼロになる。

演奏するだけで音楽神が喜ぶため、演奏しているだけである程度は守られる。


職業:

料理人

料理を行う人

料理を行う関係の技能、知恵が向上しやすい。


ピアニスト

ピアノを演奏する専門家。

ピアノ関係の技能、知恵が向上しやすい。



属性:

光を司る属性であり、対象を消滅させる破壊の力か、逆に癒しの力となるかは、今後の成長次第



攻撃1:

【ナイフ術】

ナイフを使用した技全般の集大成

ナイフ術の習得率が高く、練度が上がりやすくなる。


【鞭術】

鞭を使用した技全般の集大成

鞭術の習得率が高く、練度が上がりやすくなる。


【衝撃波】

目に見えない衝撃を魔力を消費して発動する。

消費する魔力量に比例して威力が向上する。


【閃光】

眩い光を周囲一帯にほとばしる。

攻撃性はないが、目つぶしは可能。

魔力を込めれば込めるほど威力は向上する。


【鎖操作】

鎖を操ることが可能。

イメージすることで操作が可能なため、想像力が大事。

魔力を込めればその威力は比例して向上する。


【演奏治療】

心を込めて演奏することでその演奏を耳にした相手の精神的な疲労や精神的なケガを癒し、あらゆる呪いを浄化する。

その気持ちが純粋であればあるほど威力は向上するが、崇拝されやすくなる。


攻撃2:

【魔力強化】

魔力を継ぎ足すことで自身の技の威力を高める。

練度と魔力に効力は左右される。


【感情強化】

自身の激情を魔力に上乗せすることで自身の魔法の威力を向上する。

感情が純粋であればあるほど強く、気持ちが強ければ強いほど威力は高まる。


【突貫強化】

魔力を継ぎ足すことで貫通力を強化する。

想像力と、技術力に左右される



補助1:

【料理(極)】

料理を行う者の頂点に立つことが許された証。

まさしく真の料理人と呼ぶにふさわしい存在であり、料理が楽しく、おいしく食べて欲しいという純粋な願いがあればそれだけで、更なる高みへと至れるだろう。


【演奏(極)】

演奏を行う者の頂点に立つことが許された証。

演奏が好きで、楽しいという純粋な願いがあればそれだけで、更なる高みへと至れるだろう。


【野生の勘】

何となくで大抵のことを判断するが、正答率はかなり高い。

深く考えると正答率が下がる


【ピアノ(形見)召喚】

守護霊(両親)の形見であるベヒシュタインピアノを自身の元へ召喚することが可能。

普段は異空間に収納されており、演奏したいと願うだけでノーコストで呼び出すことが出来る。

チューニングは当然不要で、用が済めば再度異空間に収納することが出来る。


自動1:

【絶対音感】

一度聞いた音は必ず覚え、全ての音を聞き分けることが可能。


【技巧】

ありとあらゆる技術、技を習得しやすく、コツを掴みやすくなる。

覚えたものは、使えば使うほど常人の5倍の速度で練度が上がりやすくなる。


武器:

魔剣(鎖)

幅1センチほどの二重チェーン上の漆黒の鎖

決して壊れることはなく、長さは望むがままに制限はない。

魔力操作の補助を行い、肉体にかかる負担を10%に軽減してくれる。

鎖を扱うすべての技能の習熟度が向上しやすくなる。

緊急時、自動的に防いでくれる。



装飾:

仕込みワークブーツ

小型ナイフが仕込めるこげ茶のワークブーツ。

守護霊(両親)の愛情により、サイズは装着者のサイズに自動的に変わり、

脚にかかる負荷を半減させ、魔力を流せば破損を直すことが可能。


加護

日本の神のお守り

日本から強制的に拉致されたことを心配した日本の神様による加護。

運がよくなり、自身の心が穢れなければ自身の努力が報われやすくなる。


音楽神の寵愛

音楽を司る神に溺愛されている証。

音楽系統の技能や技術、知識を習得しやすく、練度を高めやすくする。



料理神の親愛

料理を司る神に気に入られている証。

料理関係の技能や技術、知識を習得しやすく、練度を高めやすくする。


称号

世界規模の拉致被害者

その名の通り。

あらゆる悪に対して、嫌悪感を抱きやすく、感知しやすくなる。


守護霊(両親)に守られし者

死してなお、両親が守護霊としてそばにいて守ってくれている。

あらゆる害悪を察しやすくなる。


猫に愛されし者

猫にとにかく懐かれやすいため、どこからともなく猫が集まってくる。

なんとなく猫の気持ちがわかる気がする。



とりあえず言えることは、ピアノは買わなくて済んだことかな。

「ピアノは買わなくても大丈夫ね。」

やっぱりシルさんも同意見だった・・というよりそこが最重要項目だったらしい。(密かにノア君とイブちゃんも頷いてた)

「ヒナ、あなたの属性に関してはどっちに進むかは好きにしていいわ。ゆっくり考えなさい。」

攻撃的なものにするか、

それとも、癒す方にするか

まだ魔法を覚えたばかりだからどうしていきたいかはゆっくり考えていけばいい・・うん。

「とはいえ、思った通りステータスは貧弱だから間違いなく魔力をメインに使った技巧タイプになるのは間違いないわね。肉体面での強化は正直頑張ってもないよりまし程度にしかならないわ。」

「自覚あります。」

「自覚してるならいいわ。でも、今のままだと圧倒的に不利というか、100%捕まったら終わりだから筋トレは頑張りなさい。」

「はーい」

「でも、スキルの組み合わせは良いから魔力操作をもっと上手くできるようになればかなりのものよ?」

「そうなんです?」

「例えば、あなたがその鎖で鞭として攻撃を行ったとするわよ?」

「はい」

「魔剣を扱っているだけで補正がかかっているのに加えて、やり方次第では、【技巧】【鎖操作】【鞭術】【魔力強化】【感情強化】が同時にかかるんだもの。おまけに、貫通系の攻撃として行えば、【突貫強化】も追加される。これだけで、スキルが6つは重複して発動されるのよ?そこに魔力操作がよりうまくなれば全体的に底上げされるし、技術を学べばそれだけ向上する関連のスキルがあるからさらに伸びるわ。それだけ良い組み合わせのスキルを同時に持っているのはかなり珍しいのよ?狙ってもうまくいかないのがスキル習得なんだから。」

「言われてみれば確かに・・とりあえず、順番に頑張ります。」

「そうしなさい。無理したらあんたの場合は確実に寝込むでしょうし。」

「自信があります」

「無駄にきりっとした顔で言うな。」


まぁ、そんなこんなで疲れたし久しぶりのベッドなのでちょっと早いけどおやすみなさい。

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