剣じゃなくて鎖なのに魔剣?Byヒナ
関係ないですが、某チョコが染みた星形のお菓子ですが
アレ・・・星というより海星ですよね。
--ヒナ--
美人でおっぱいがおっきくて優しい女神様と双子の妖精さんのお子さんとたくさんのにゃんこに拾われた世界規模の迷子のヒナさんです。
通りすがりにあった洞穴の中にあった謎の穴に妖精さんに言われるがままに手を突っ込んで引っ張り出したら真っ黒な鎖が出て来ました。
で、それを女神様に報告したら頭を抱えられてしまいました。
見た目は、二重チェーンとかわれるタイプで色も真っ黒で、割とおしゃれっぽいし、かっこいいと思う。
幅も1センチは軽くありそうでかなり頑丈そう。
でも、見た目の半分も重さを感じないからすごい不思議。
長さも1メートルくらいに見えるけど、なんとなくもっと長くなりそうな気がするのは何なんだろう?
とりあえず、女神様の雰囲気的にはただの鎖ではなさそう。
その説明をしてもらうことになりました。
その前に、この世界の主な地理を教えてもらいました。
大きな代表的な大陸が4つあり、主に
春:薬草や花などが良く採れる暖かくて穏やかな気候の大陸
夏:火山が活発で非常に暑いが鉱石がたくさん採れる大陸
秋:木の実や山菜、野菜に果物など、食べ物が非常に良く採れる春の大陸よりやや涼しげで穏やかな気候の大陸
冬:雪と氷に覆われた極寒の大陸だが宝石がたくさん採れる大陸
という感じになってるらしく、あとはちまちまと島があったりする感じなんだそうです。
で、今いるのは春の大陸と呼ばれる薬草がメインの大陸らしいので、お薬はこの大陸で購入しておいた方がお得なんだそうです。
そして、女神様のお家があるのは秋の大陸で、おいしいものがたくさんの大陸らしいので楽しみ。
「まず一言いうけど、魔法が存在する世界だからと言って、鎖や武器までそこら辺から生えてくるわけじゃないから。」
「え!?違うんですか!?」
この鎖は、魔物がゲームみたいなポップする感じで生えてきたんじゃないの!?
にょきっと!
「そんなことが手軽に発生してたまるか。鍛冶師が泣くわ。」
言われてみれば確かに。
アレ?
「じゃあこの鎖は?」
真っ黒で光を吸い込んで闇を鎖の形にしたと言っても納得するくらい真っ暗で、見た目以上にすっごい軽いだけで普通にじゃらじゃらいう工具店とかに普通に売ってそうな鎖なんだけど。
「魔剣と呼ばれている武器の一種よ。」
魔剣?
剣じゃなくて鎖なんですが。
武器どころか武器以前の問題なんですが。
下手したらただのアクセサリーか、工具というか部品?なんですけど。
「それは名付けたやつに言いなさい。昔からその類の武具を総称して魔剣と呼んでいるのよ。」
確かに
つまり、魔法の武器?不思議な武器?
使用者を選ぶ武器で、どこでどういう条件でどういうときに発生するか一切不明。
・選ばれた者以外は決して触れることが出来ない
・選ばれた者以外が触れようとすると弾かれる
・選ばれた者以外が無理矢理触れると触れた部位を失うことになる
・色が黒い
・姿形は選ばれた相手に適した形になる
主な特徴はこんな感じで、見た目は黒いという共通点がある以外は、見た目で判断することは事実上不可能と言われてるらしい。
「そして、姿形も使う人に合わせて変化するから、人によっては武器ですらないことだってあるのよ。今回のそれみたいにね。」
私に所謂適正?があったのは鎖だったってことらしい。
理由は、よくわからないけど・・扱い的には武器になるの?アクセサリーになるの?鎖って何なの?
やっぱりわからない。
なんで、名付けた人は魔剣にしたの?
剣ですらない確率の方が高いのに加えて、武器ですらないんですけど。
魔法の武具とかで、魔器とか、魔具とかでもいいと思うんだけど。
軽く考えるだけでもこんな無難な名前があるのにね?
オタク知識的にはアーティファクトと呼んだ方がしっくりというのが本音。
私の考えは女神様も賛同するらしく魔剣について研究してる人もそう名付けてる理由の方が気になってしょうがないらしく、魔剣の特徴についてよりもそっちを調べる人が割と多いんだそうな。(私も賛同する)
「おまけに、その効果もものによって様々だから統一性は皆無。だからすごく珍しいものなのは確かよ。むしろ、それが手に入ったってことはあんたは武器を探す必要は今後一切ないという意味でもあるわ。」
「いわゆる一生ものみたいなニュアンスで良いんです?」
私、例えるなら学生服があれば毎日私服はどうすればいいか考えなくていいからラッキーという思考の人間サイドです。
つまり、自分で選ぶとかのこだわりはない!
結果よければ全てよし!
「それでいいわ。」
扱う武器をどうしようとか思ってたから考えなくて済むからちょうどよかった。
むしろタダでそんなすごいのが手に入ったのが一番の幸運だと思う。
もし、それに比例する効果の武具を買うとしたら金貨が何百枚飛ぶのやら・・(遠い目)
お金の価値は女神様に教えてもらったけどこんな感じらしい。
銅貨1枚:パン1つ分(異世界人が言うところの100円くらい)
銀貨1枚:銅貨1000枚
金貨1枚:銀貨1000枚
白金貨1枚:金貨1000枚
黒金貨1枚:白金貨1000枚
一体何百万どころか何千万が生易しくなるレベルになるのかと思うと貧乏だった私からすると頭痛い・・。
お父さんとお母さんが数年前に亡くなってからは苦学生だったから生きていく程度の最低限の食費でどうにか生きてきたからなぁ・・。
まともな親戚は父方のおじいちゃんとおばあちゃんしかいなかったけど寿命で・・・だったから、お父さんとお母さんが亡くなった後、速攻でその他もろもろの人たちとは正式に縁切りしたからこそ苦学生だったとはいえまともに生きてこれた自信があるし。
・・・それもあって余計に他人が・・特に男性が怖いというか嫌いなんだよね。
下手したら鎖をその人に飛ばして速攻で攻撃仕掛けそう・・なんかこう・・深層心理を読み取って目にした瞬間アタック!みたいな感じで。(なんとなく出来そうな気がする)
と、話を戻して。
後は、防具かな。
重たいのは無理だけどしっかり守ってくれて、見た目も変なのじゃなければなんでもいい・・というより今着てるワンピースで十分なのに女神様は過保護だからしっかりした私専用のを探してくれるらしい。
・・なんかぽそっと実家で専用を作らせようとか言ってたけど気のせいだよね。
そんなに私にお金をかけないでください・・精神的に死んじゃいます・・貧乏性なんです・・そのくせ貧弱だから胃袋も弱いし溜め食いも出来ないんです。
あ、でも形見でもある隠しナイフを仕舞うことができる靴は褒められた。
これは、そのままでも十分だって。
見た目、くるぶしまである革靴だけど。
「あ、壊れたりとかしないんですか?」
一生ものが壊れたらショックなんですけど、何気にこの鎖気に入ってるのに。(地味ににゃんこたちがじゃれついてるけど)
「それはないわね。正しくは、決して壊れないほどの強度を誇っているか、もしくは壊れても簡単に修復されるかできるのどちらかということね。」
「なるほど・・この鎖の効果ってわかったりしないんです?」
「鑑定する類のものがないから、あんたのギルドカードを手に入れてそれに書いてある内容を読むしかないわね。」
「ギルドカードって自分の武具の効果も書いてあるんですか?」
「ある程度の効果を持つ奴ならね。だから、何の効果もないものだったら出ないわ。」
「へぇ。」
「ただ、なんとなく大雑把だけど使う本人は本能的に使い方とか、効果はわかるらしいわよ。」
「そうなんです?」
「らしいわ。私は持ってないからそういわれていると聞いただけだもの。なんか感じる?」
「んー」
なんて言えばいいんだろ?
「壊れないのと、どこまでも伸びていくのはわかります。後は・・自由に動く?」
短くもできるし長くもできる。
それと、遠隔操作する感じでかなり自由に動くし、その動く速度もしっかりイメージできれば割と万能な感じがする。
けど、頭ではなんとなくわかっても口で説明するのが苦手・・陰キャだから基本的にしゃべらなかったし・・と言うより喋らないようにしてたというのが本音。(あまり好きじゃないから・・色々と)
私のすごいざっくりした言い方でもさすがは女神様。
わかってくれた。
「なるほどね。それなら、その扱い方に適したスキルを手に入れるようにした方がいいわね。」
さっきからこんなの出来そうとなんでわかるんだろ?と思ったら、そういうことでしたか。
なんていうか、意識があるのかな?
その方が使う人を選んだり見た目をぴったり?なのにしてるらしいからしっくりくる気がする。(大事にしよう・・)
「そうなんですか?」
女神様が言うには、例えば私が鎖を扱うことに関するスキルがあったとして、
それと追加して鞭を扱うスキルの計2つがあった場合、
鎖を鞭のように扱うと鎖を扱う方のスキルと鞭を扱うスキルの2つが重複して発動するから結果として効果は2倍になるような感じらしい。
計算式で例えると、
素の力:1.0 × 鎖のスキル:1.5 × 鞭のスキル:1.5
みたいな感じでかなり底上げされるらしい。
と言ってもその数字はたとえ話だから具体的にどのくらいの割合向上されるかは本人の努力次第だったりするらしいけどスキルの重複による長所はそんな感覚で良いんだって。
となるとすごくお得だね。
頑張ろう。
主ににゃんこたち相手にじゃれあう延長戦という感じで練習することになると思う。
そうなると私の師匠はにゃんこ?
そして、保護者は女神様で、雇い主は妖精さんたちという感じになっちゃう?
・・・すごいカオス・・可愛いからオールオッケーだけど。
「だから、補助する類の効果だったとしても重複すればそれだけ効果は大きくなるからあんたがどれだけ貧弱でもかなりの武器になるわ。」
自分でも貧弱で鈍臭いのは自覚してるので、頑張ってそういうの覚えます・・。
「なるほど・・頑張ります。」
扱うとしたら・・・鞭と・・拳?かな?
蹴りは無理な気がするし・・まぁ、にゃんこたちが付き合ってくれるからじゃれあいながらなんとなく思いつくよね。
けど、パンチは間違いなく猫パンチになるね!
そして、キックはそのままコケる自信がある!(自信満々に言うなと女神様からツッコミをもらった)
「ちなみに言うと、双子ちゃんが持ってるのも魔剣よ。」
え?
そうだったの?
ちらっとお子さん2名に視線を向けるとコクリと頷いた。
ノア君が持ってる真っ黒な木刀と、イブちゃんが見に着けている片方だけのグローブ・・魔剣だったんだ・・魔剣って不思議だな・・それをチョイスした理由がよくわからない。
でも、所謂良い意味での見た目詐欺になるからいざって時は相手の隙をつけるからかなり効果的なんじゃないかなって素人ながらに思う。
実際私の鎖も魔剣だとは触られない限りはバレない気がするから目立つ可能性は少ないと思う。
お子さんたちのも含めて。
そして、試しに触らせてもらったら女神様に聞いていた通りパチンと弾かれた。(ほんとに弾くんだとちょっと感動した)
とりあえず、私の鎖は服の中で胴体に巻き付かせつつ、両腕にも軽く巻き付かせて手首近くでプラプラさせる感じにしてくことにした。
そうすれば邪魔にならないし、いざとなれば袖の中に引っ込めればいいし。
さりげなく扱ってたけど、長さはすごい簡単に変わるし、巻き付かせたりと操るのもすごく簡単に動いてくれるからすごく便利。(時々しっぽみたいにお尻から鎖をチョロンと出してたりしてる)
というか防具はこれで十分なんじゃない?
壊れないんでしょ?
まぁ、衝撃で吹っ飛んだり押し倒されたりしたら私の場合は即終了だけど。
そこまで対処するのは無理じゃね?
無理だね!
だって、女神様が嬉々として定期的に私をそのおっきなお胸に埋めるんだけど、数秒で全身の力が抜けるもん(その分幸せだけど)
お子さんたちも同様に定期的に私みたいにお胸に埋められてるけど平然としててびっくりしてる。(なんで平気なの?私は慣れる未来が皆無なのに)
後、ある意味問題があるとしたら、この鎖はさっきも言った通り私の頭の中というか心のイメージの通りに動いてくれるから、例えば私がイラっとしたら速攻で自主的に攻撃仕掛けに行く可能性がありそうってことかな。
まぁ、日本人としての自制心?が働いてくれるとは思う。
あ、一応言っておくけど私の身に何があったのかとか自己紹介とかは、たとえ女神様が私の思想心理を見抜いてたと言ってもきちんとしてるからね?
「なので、戦いはこの鎖次第ですけど、料理とかは得意ですよ。」
主に、引きこもってる確率が激高だったので。
学校はきちんと行ってたし、欲しいものがあれば普通に買い物に出かけてたし。
そういう時はアイリッシュウルフハウンドというものすごくでっかい種類の飼い犬のアイリスさんが護衛よろしく必ずついてきてくれてたけど。
実は過去に何度か私を狙う相手をしっかりと攻撃して私を守ってくれた過去があり、その相手が悪い人だったらしく警察から感謝状を貰ったりしてる嘱託扱いのようなポジションのわんこだったりする。
ちなみに、私が貧弱なので主に散歩のときは私を背中に乗せて自主的に散歩ルートを歩いて終わるというどっちが散歩されてるのか疑問なことになってたけど。(近所の人も慣れてるからスルーするし)
なので、外に必要以上に出かけてなかったと言った方が正しい。
「へぇ。じゃあ、料理番は頼もうかしらね。」
「はぁい。・・・はぁ」
「どしたの。」
「あ・・いえ・・その・・ちょっとしたわがままなので気にしないでください。」
「可能な限りは叶えるからとりあえず言えば?」
えぇ・・・だって、ほぼ無理だもん。
「良いから言え」
「ふぁぃ・・」
お胸に埋められて強制的に思考能力を低下させられた・・幸せ。
「良いから早く」
「あい・・・ピアノ弾きたい」
「は?ピアノ?またなんで、珍しいものをチョイスするわね。」
「ピアノあるんです?」
「なんとなくあんたの表情からそっちの世界のピアノの扱いがどういう感じかは分かったけど、基本ピアノは貴族の中でもごくわずかなやつしか持ってないほどかなり貴重なものよ。軽く白金貨が何十枚か飛ぶわね。最低でも」
「・・頭がバグりそうなお値段になりそう。」
何十億どころか何百億ってことじゃないですかやだぁ!!
「確かに私の世界でもガチ物は高いですけど・・白金貨1枚で十分お釣りきますよ・・一番高い奴でも」
「そのくらいなのね。・・で、その感じだとピアノが弾けるの?」
「えへへ・・実は私が唯一自信をもって得意技と言えるのがピアノなんです。」
「へぇ・・。ちなみに腕前はどのくらいか口で説明出来る?」
確かに軽くどのくらい上手なのか口で説明出来るランクかどうかわかんないよね。
場合によっては自己評価が甘かったりするパターンもあるわけだし。
だが、私には客観的にもわかりやすい実績があるのだ。
「えへ。実は私の故郷の世界で頂点を取ったことがあるんです。」
私がテレながらそういうと女神様が宇宙猫の表情になってた。(超貴重)
そんなお顔してても女神様は美しい、いつまでも眺められる、飽きない。
「・・・はっ。」
あ、復活した。
「は!?あんたそれ何人中の内のトップよ!?」
「えぇっと・・・・各国でトップを取ったりした人たちが集まって何百か何千か?」
日本国内のコンテストは一通り一番を総なめしたのに加え、その時だけ顔を出してたから余計にお外に出られないというか顔を出せなくなったりしたけど。
その後、海外のコンテストも一通り一番を取り切った後は、大会に出るのはやめたけどピアノは好きだからしょっちゅう弾いてたんだよ。
まぁ・・
「お母さんがピアノがすごく上手で、私にとっては純粋に好きだけど、形見みたいなものなんです。」
お母さんが教えてくれて
私がお母さんと連奏して
それをお父さんが幸せそうに聞きながら料理してくれる光景が好きだった。
お母さんはプロのピアニスト
お父さんはプロの料理人でした。
ちなみにお父さんはサバイバーでもあったからサバイバル術や狩りの仕方も解体術もついでに教えてくれた。
なので、鎖を操って小型の動物型の魔物を狩って、解体してお肉にしたりするのは慣れてます。
だから、生き物を殺せないの、きゅるん。
ってことはないです(人によっては残念がると思うけど)
数年前に亡くなっちゃったけど。
私の考えていることを相変わらず見抜いたらしい女神様がガチで驚いた表情をしつつも私に気を使ったような目を向けてくれてる。
「なるほどね・・確かにこれは・・そうね。」
私を抱きしめながら私の手のひらや腕を揉まれてうんうんと頷いてる。
えっと・・筋肉の付き方とか皮膚の硬さとかで鑑定されてる?
「それなら余計に家に来ても問題ないわね。」
「ピアノが弾けるのとどういう関係が?」
「ん?あ、そういえば私の住む国がどういう国か教えてなかったわね。」
「おっきな国で、なぜか吟遊詩人とかの音楽を嗜む人が集まってるとは聞いてます。」
「ざっくりと言えばそうね。」
アルカンシエル国の歴史?を教えてもらいました。
アルカンシエル国の王族となった初代様の一族は先祖代々、現代もだが多種多様な才能に長けた存在なのだそうだ。
その才能がどんな才能になるかは誰にも不明で完全ランダム。
料理だったり、建築だったり、戦闘だったり、刃物扱いだったり、記憶力だったりと現代も続いておりその関連性が皆無で誰にも予測不明らしい。
「で、そんな一族を遠くから眺めていた初代国王の弟は、そんな一族を支えるために才能が判明した直後にはその関連に詳しい者たちを世界中から募集して集めたらしいわ。」
自ら王位継承権を辞退して、王様の一族を支えることを誓ったらしい弟さんは公爵家という貴族の中で一番偉い身分になったらしい。
そのまま先祖代々宰相さんになっており
「その弟さんの一族が私の家の初代様なのよね。」
「・・・・え」
つまり・・血筋的には王族と同じ?
「まぁ、そうともいうわね。お父様が宰相。お母様が国を守る騎士団長なのよ。ま、今はそんなことはどうでもいいのよ。」
どうでもよくないと思う・・。
「とまぁ、そんなことを繰り返していくうちに集まった連中からすればそのままその国に住んだ方が楽だからそのまま滞在するし、生まれるごとに才能が異なるからかなり多種多様な専門家が集まることになるじゃない?」
「そうですね。」
「だから、そのまま基本知識や、基礎知識に詳しい者たちも集めて学園を作ったのよ。面倒だからそのまま同じところに突っ込んどけって。」
確かに、効率的だけどすごい思い切ったなぁ・・。
「他にもメリットはいろいろあったしね。そのあたりは説明しだすときりがないから飛ばすけど。」
確かに色々便利そう。
「それと音楽に何の関係が?」
「ここからが本番よ。」
王族の皆さんの一族だが、バラバラなのになぜか音楽系に偏る可能性が地味に高いらしく、その関係で吟遊詩人が集まっていたのに加え、過去に私のような異世界人が迷い込んだことが何度かあったらしい。
「で、なぜか知らないけどその異世界人揃って音楽系にだけ特化した連中だったのよね。だから、そいつらの爪痕という名の楽譜とか楽器とかあふれてるのよ。」
なるほど。
だからピアノは普通にあるんだ。
「そのせいで、家の国、音楽系に偏ってるというか、芸術系、絵を描いたりする方も地味に偏りつつあるから結果として芸術関係の連中の天国みたいな場所になってるのよ。」
「あ、それで芸術の国って呼ばれてるんですか?軽くノア君とイブちゃんに教わりました。」
「そう。でね・・我が国には国に入るための門が10個はあるのよね・・。」
なんでそんなにたくさん・・。
「じゃないとさばけないのよ。入場時に音楽が出来る奴はその場で演奏させるから・・。その結果次第で国内で色々変わるし。」
「何かお得なことが?」
「まぁ、音楽が出来ないからと言っても悪いことはないんだけど、態度次第ではかなり国内の連中からは塩対応されるわね。」
あぁ・・・
「じゃあ、下手でも楽しんでたり、上手だったりしたら?」
「平等に扱うべきだから媚を売ったり値段を安くしたりとかはないけど、ちょっとしたおまけが増えたり親切になる人がやたらと増えたりするわね。」
「つまり、その人に対する態度がその入場試験で決まる感じです?」
「そういうことね。だから、あんたの腕前は疑ってはいないけど、純粋に楽しんでいるのに加えてその言ってる通りの腕前なら確実に神聖視されるわね・・。」
私、ただの人間なんですけど。
女神様じゃあるまいし。
「だから私も双子ちゃんも人間だっつぅの。」
「えぇ・・・」
「はぁ・・証拠を見せるわ。」
おっきな谷間からするりと出てきたドッグタグ(羨ましい)から半透明な板が出てきた。
あ、お子さんたちからも出てきた。
名前:シル・イーリス
二つ名:舞踏爆弾魔、虹の公爵令嬢
ランク:SS
性別:♀
年齢:20
種族:魔女(炎神の眷属)
身分:アルカンシエル国公爵令嬢
職業:爆炎使い
名前:イブ・???
二つ名:静寂乃双子
ランク:D
性別:♀
年齢:6
種族:双子(双子神の愛し子)
身分:迷い猫
職業:魔弾マイスター
名前:ノア・???
二つ名:静寂乃双子
ランク:D
性別:♂
年齢:6
種族:双子(双子神の愛し子)
身分:迷い猫
職業:木刀マイスター
・・・・・・
「神様って書いてない・・」
神様に近い存在っぽい記載はあったけど。
「だから言ったでしょ。このギルドカードに書いてあることが全部だから。」
神様の眷属らしいけど、魔女・・魔法が得意な人と、双子・・双子って種族なの?
まぁいいや。
でも・・確かに人間だった・・・・え?
「じゃあ、人間なのにこんなに美人でおっぱいおっきくて無償でいろんなのくれたの?」
じゃああの時見えていた後光の光は何だったの?
この、私を埋めるたびに幸せな気持ちのまま意識を奪うおっきな素的なお胸は女神様のだからじゃなくて人間製だった?
はっ!
つまりは、人間じゃなくて現人神だったんだ!
「はぁ・・・そう来たか・・。まぁ、人間枠になったから良いか。職業についてはあんたのを作ったら改めて教えるわ。」
ちなみに、まだ私女神様のお胸に埋められてます。(意識がもうろうとしてる状態でキープ出来るようになりました)
「アレ?じゃあ、お子さんたちは?」
女神様以上に人らしさがないんですけど。
ちなみに、私のピアノの腕前について聞いた後と、私が料理をするようになった後くらいから頭をなでることは出来るようになった。
抱きしめるのはまだ試してないけど、私がこの子たちの可愛さに慣れるまではもうちょっと待ってもらうことにする。(あっちから来るのはバッチこいだからあくまでもこっちから行く時だけってこと)
「あぁ・・・この子たちを教会側の連中が総出で溺愛しててね・・そいつらが誠意で作ってくれた衣装よ。後は、この子たちね・・人の姿をした野良猫とか、ガチの妖精さんとか色々言われてるし、他にもにゃんこたちにいろいろ教わってるっぽいし。」
あの・・人から教わってる確率がすごい低いんですけど。
「だから、私のこと女神様と呼ぶのやめい。」
「うぅ・・・じゃあ、お姉さま?」
「うぐっ・・あんたの見た目で上目遣いで潤んだ瞳で首を可愛くかしげながらそんなセリフはやめなさい・・」
なぜか顔を赤くして私から目を背けた・・なぜ?
視線でお子さん2名に聞いたら首を横に振る・・わからないらしい。(お二人曰くよくある光景らしい)
でも、嫌われてるわけじゃなさそうだし・・まぁ良いか。(オタ友が時々同じリアクションしてた気がする)
で、結果としてシルさんと呼ぶことになった。
様付けもダメとか、姉御もダメで、お姉さまは謎ダメージがあるからダメで、呼び捨ては私が無理でのなれの果てとも言う。
ちなみに、ゲームでおなじみのマジックバッグの中に楽器のキーボードが入ってて、故郷でお気に入りだった”ビッグブリッヂの死闘”という名前の曲を弾いたらシルさんの顔がめっちゃ引きつっており、お子さん2名からは拍手をもらい、盛大にハグしてもらうのと同時に
ハグとか一緒にお風呂での洗いっことかまぁ、距離を取られることがなくなり信頼度はかなり上がったようです。
女神さm・・じゃなかったシルさん曰くその曲も過去の異世界人によってきちんと伝わってるらしいが故郷でもこの国でも同様・・どころか日本よりも難易度は圧倒的に上扱いらしい。
日本でも難易度激高の曲って扱いだったけど、こっちだと引ける奴いねーだろそんな扱いなんだとか。
なんでだろうね?
シルさん曰く、ピアノは歌ありきで弾くことが多く、ピアノでソロだとある程度弾ければいいからあそこまで行くとこまで行き過ぎたようなのを目指す人はそれこそ恋人はピアノですという人くらいでつまりは世界中でも一握りどころか一つまみレベルなんだって。
私はかなりレアな存在なんだって。
・・・そうなのかな?
あ、つまりあれだね。
ピアノでそこまで上手になりたいと本気な人が割と少なかったんだね。
いたとしてもその上限がこの曲まで行きつかないくらいだった・・うんうん。
ちなみにシルさんからは、そこまで根性のあるやつは基本的にいないことが大半と言われたので、それで正解っぽい。
野宿は楽しいし、慣れてきたけど、あとどのくらいで港町にたどり着くのかな?




