表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/87

04:先生の思い2

 弟子が僕の話を聞いて、少し考え込んでいる。きっとフェイクをどうやって剣術に組み込んでいくのか考えているのだろう。


(この歳でそれだけ考えて剣を振れているのは、素直に凄いと思うよ……)


 本人はただ、フェイクって難しいとしか考えていないのだが、先生は少しだけ勘違いをした。


 剣の達人、それこそ『剣神』や『剣王』のレベルまでいくと、フェイクを使った妙手を使う必要がない。彼らのレベルまでいくと剣を打ち合うことはほとんどなく、一太刀で決着がつく。


 フェイクというのは弱い者が強い者に勝つために生まれた【技】であるが、強者はその【技】を圧倒的な力や、更なる【技】で捻じ伏せてくる。


(君のような才能あるものには、あまり必要のないものかもな……)


 自分が教えられることが、段々と少なくなってきていることを実感してきてしまう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ