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41:商人の思い2

「……俺は今後、レザーを付けた座り心地の良い椅子が流行ると思っているんだが……」


まさか!


 少し冷静になり、坊ちゃまの提案を吟味する。確かに今の文化を大事にすることは必要だ。だが確かに座り心地の悪い椅子と、座り心地の良い椅子があれば、どちらを選ぶかは明白だ。


 それに坊ちゃまは以前の行動から、こう言っているのだろう。


『流行は作るもの』だと


 実際、以前の服装に関しては、ご自身で切り開いて流行を作り出した。それまでの常識を覆し、新たな風を貴族社会に吹き込んだのだ。その坊ちゃまが次に流行る家具を提案されている。つまりはそういうことだろう。


(この方はもしや、流行の最先端をいかれる方なのか……)


 貴族社会において、流行に乗るのは最低限必要なことだ。しかしもしもその流行を作り出せる人物がいるならそれは……


「坊ちゃま、少しお時間いただくことになるかもしれませんが、必ずや完成させてみせます」


「え? ああ、うん。期待してるよ」


 坊ちゃまの期待に応えられるよう、全身全霊を持って対応しよう。


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