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02:先生の思い

 最初は貴族の子供を指導することに難色を示したこともあった。だが指導を始めてみると、この子の才能がとても高いことが分かった。


 通常なら1年かけて覚えることも、この子は1か月もしないうちに出来るようになる。それにこの年齢にありがちな奢りがないのも成長を促している要因である。通常これくらいの年齢でこれだけの才能があれば助長する子が多い。特に基礎をおろそかにする人間は、だんだんと伸び悩む。それをこの歳でわかっているのか、週の初めは必ず基礎練習を徹底して行う。


(これだけの才能であれば、剣豪……いや剣聖までいけるかもしれない)


 剣術の認定には『初級』『中級』『上級』『達人』『剣豪』『剣聖』『剣王』『剣神』とある。彼自身は達人で止まってしまったが、この子ならそんな師匠を超えて伸びていく可能性もある。


 今、彼は上級レベル。いつか達人級の僕では教えられることも無くなってしまうかもしれない。だから僕も彼と一緒になって剣の素振りをする。決して彼に抜かれないように。


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