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異の世で蝶は孤独に舞う  作者: 三折
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第四章 無数の蝶

久々にみる小屋の中の景色。もはや家に着いたような安心感。椅子に座り一息ついたその時、ふわっと机から鮮やかな紫の光が広がる。その光はすぐに薄れていき、机の上に一枚の紙が残った。

「んー?なんだこれ」

真っ先に香樹が紙を拾い上げ読み始める。すぐにその眉間に皺がよる。

「げっ…」

「何?」

「これ…」

少し茶色っぽい古びた紙に一言だけ、綺麗な紫色で文字が綴られている。

『遼を返して欲しければ王都へ来い』

末尾に添えられた蝶の印がわずかに輝いているように見えた。王都から逃げ出してきたばかりだというのに、再び訪れれば捕まるも同然な気がする。

「うーん、罠っぽくね?」

「行ってみる価値はあるんじゃないかな?空良も遼見た、って言ってるわけだし。ね?」

「それはそうなんだけどさ…」

場違いにもあくびが出てしまう。まともに寝れていなかったが故に眠たい。

「眠い」

「いや突然すぎんだろ」

「私も眠いし、寝よっか」

「マイペースだなぁ…おやすみ」

優梨と共に2階に上がり、ベッドに飛びつく。その態勢のまま、眠気に襲われ眠りにつく。


「ん…」

窓から差し込んできた光で目を覚ます。寝ぼけ眼で体を起こす。優梨のベッドを見ると、まだ眠っている。階下に降りていくとまだ誰も起きてきていなかった。静かな空間に、私のお腹からぐぅー、と音が響く。人がいなくて良かったと思いつつ、キッチンへ向かう。残ってしまっているらしき野菜炒めを見つけ、軽く温め直し食べ始める。

「おぉ、はぇーじゃん」

「ん、ほはよ」

「食い終わってから話せよ…ん?それ野菜炒め…」

「あぇ、食べちゃだめだった?」

「うっわ、楽しみにしてたのに…」

「いや知らんし」

「また作るからいいけどさぁ」

「美味しかったよ」

全て食べきり、片づけていると優梨が起きてくる。

「おは、よ…」

頼りない足取りでふらふらと歩いてくる。そのままふらふらと壁に近づいていく。

「優梨?起きて〜?」

声をかけたのも虚しく優梨は壁に突撃する。ごんっ、と音がして優梨が無言で頭を抑える。

「いっ…た…すー…」

「頭ぶつけたまま寝ないでくれるかなぁ?」

「んー?はっ!私また寝てた!?」

勢いよく体を起こし、また背後の壁に頭をぶつける。

「痛い!もー…いててて」

「朝から大丈夫か?」

「お腹すいた」

「会話が成立しねぇ」

寝起きの優梨は常時この雰囲気である。テンプレートは、寝ぼけて起きてきた後、どこかしらに体をぶつけて目を覚ますが頭が全く働いていない状態であるが故に会話が成立しない。そして頭が冴えてきた頃に自分の行動を思い出して恥ずかしくなる、というところだ。今日もご飯を食べつつ頭が冴えてきた優梨は、一瞬停止しそのまま机に伏せる。

「もはやテンプレート」

「言わないでぇぇ」

「かわい」

「ちょっと空良!?」

いじるのも半分くらいは日課である。一通り全員が食事を済ませたところで香樹が話し始める。

「なぁ、王都行くよな?」

「行く価値はあるし行くよ」

「行ってみてみようよ」

私含め全員意見が一致。ただ最大の問題はいざという時にどう脱出するか、だ。構造がわからない以上下手に乗り込みたくはない。

「危なくなったらどうする?」

「香樹が頑張ればいいと思うよ!」

「え、俺?」

「香樹が全員薙ぎ倒せば死なないよ。大丈夫大丈夫」

朝の仕返しと言わんばかり優梨が悪魔の如く笑う。それでもかわいい。

「…そうだな!」

どこに納得がいく要素があったのかは分からないが、けろっと頷く馬鹿が一名。どうにかなる、という楽観的な考えに基づいて私たちは王都へと出発した。

 王都は思っているよりも近場にあった。つい昨日帰ってきた時は疲れ切って長く感じていたのだろう。歩いている道の先に門と壁に空いた穴が見える。

「…あの穴ってさぁ」

「俺があけたやつだな」

「門すぐ隣じゃん。よくバレなかったね」

「全員薙ぎ倒した」

「え?あぁ…」

「弱かった」

「へぇ…」

所詮門番程度なら意外と弱いのかも知れない。この脳筋に思考なんてものは通用しないだろう。

「…げ、もう塞がれてるじゃねぇか」

香樹の目線の先には壁に空いた大穴とその修復をしている大工。そしてその周りを固めている何十人もの兵士。

「通れないな!あれは!」

「通る気だったんだ…?」

二度も同じルートが使えたらそれこそこの王国はすぐに陥落する。そもそも壁を壊して侵入されること自体まずいが、肉体で壁を壊す人間など想定しないに決まってるだろう。

「んー、王都に来い、って言われてる訳だからあの紙を見せたら通れるかも」

「確かに!優梨天才では?」

「えへへ」

ポケットに入れておいた紙を取り出す。昨日よりも光は弱まっているがまだ蝶の印がうっすらと輝いている。

「おっしゃ正面突破ってわけだ」

「なんか香樹に言われると、うん…人を薙ぎ倒してでも進んでく的なイメージが…」

「つまり俺が脳筋だって言ってる?」

「yes of corse!」

「おふこーす…?いえすって言ったことはわかったからとりあえず殴る」

「それが脳筋だ、って言ってんの!」

香樹が拳を固めたのを視界の隅に捉え体を反らすと目の前をかなりの勢いの拳が通過していく。

「えぇぇぇぇ?本気で殴りにきてない?」

「気のせいだろ!」

「香樹?今の香樹なら空良も軽く吹き飛ぶからね?ほどほどにして?」

どこから出したのかビンを手に優梨が香樹に圧をかける。若干ビンにヒビが入ったように見えたのは気のせいだと信じたい。

「あ、さーせん」

優梨はビンを適当な場所に投げ捨て少しほおを膨らませながら先に歩いて行った。

「優梨こっわ…」

「香樹が悪い」

「そうだけど…」

「ほら二人とも早く!」

なんだかんだで少し先で優梨は待ってくれている。緊張しつつも門に近づいていくと衛兵らしき男に睨みつけられる。

「…通行証は?」

「それが持ってなくて、招待?された感じなんですけど」

「……見せろ」

言われるがままに紙を渡すと衛兵は目を見開き、通信機を取り出して何やらぼそぼそと喋る。

「通れ」

そして道を開けてくれた。まさかとは思っていたがあの蝶の印は何かしら重要なものなのだろうか。無事で帰れない可能性は否定できない。

「……真っ直ぐ進めば城だ」

「え?」

城に行くことを知っている。衛兵如きがその情報を簡単に得ているとは思えない。やはりこれは罠なのだろうか。衛兵の言う通り真っ直ぐに進んでいくとすぐに城門が見えた。当然、そこにも衛兵がいる。しかし引き止められることもなく無言で道を開けられる。鋭い視線を感じつつ門の中に入ると、門が閉じられる。逃がすつもりはない、ということなのだろうか。そのまま城内へ進んでいくと執事らしき服装の人物がこちらへ向かってくる。

「空良様ご一行ですか?」

「え、あ、はい」

「王座までご案内いたします」

そう言って執事が私たちを先導する。2階へ上がり少し奥へ進んでいく。ぴったりと閉じられた重たそうな扉の前で執事が立ち止まる。

「私が入れるのはここまでですので。ご準備が出来次第お入りください」

颯爽と執事は立ち去っていく。

「開けるよ」

「あぁ」

扉に触れゆっくりと押し開ける。白を基調とした部屋。室内のランプが紫の光を放っている。その中央に置かれているのはあの蝶の印と同じ色の玉座。そこに私と同じくらいの年齢の女性が一人座っている。なぜか知っているような気がした。

「随分と、早いのね」

彼女の周りとふわふわと蝶が舞う。彼女は手にとまった蝶を愛おしそうに眺めながらそう言った。香樹が身を乗り出す。

「遼は?どこにいるんだよ」

「女王様」

静かな、聞き慣れた声が後ろから響く。振り返る。その声の主は当然、遼だった。

「なんでしょうか。大切な用、というのは」

「こちらに来なさい」

遼は私達に目もくれず玉座の方へと進んでいく。遼は何も言わず玉座の隣に立つ。沈黙が流れていく。

「…なんですか?この者達は」

女王と呼ばれた女性は一言も発さない。彼女の周りを舞う蝶を眺めながら薄ら笑いを浮かべるだけだった。突然、香樹が玉座に向かって歩き始める。

「お前、ふざけんなよ」

遼の襟を掴み、香樹が声を荒げる。遼は面倒くさそうに香樹を一瞥しすぐに視線を逸らす。

「やめていただけますか」

「意味わかんね。何言ってんだよ。自分の名前も何もかも忘れたのか?」

「名なんて元からないですよ。意味がわからないのはそっちでしょう」

ちっ、と舌打ちをして遼は香樹を突き飛ばす。あっけなく香樹は手を離す。遼の前に立ち尽くし微動だにしない。このままでは埒が明かない。

「あなたはなぜこんなことをしているんですか」

女性を見つめ問いかける。蝶へ向いていた視線がこちらへ向き彼女は軽く笑う。

「なぜ、ね。こうでもしないと信じられないから、かしら」

深呼吸をし私も玉座へと近づく。彼女は私を見つめ続ける。

「信じるも信じないも勝手にやってください。勝手に遼を巻き込まないで」

そう言うと彼女が軽く息を呑む。それも束の間彼女はすぐに表情を取り繕った。

「変わってない、なぁ…」

ぼそっ、と彼女が呟く。何をしたら良いのかが分からない。彼女が攻撃してくることもない。遼も連れて帰れそうな状態にはない。言うこと尽きて彼女を見つめるがままになる。彼女が表情が少し乱れる。彼女はゆっくりと目を閉じ、軽く首を振った。そして目を開く。先程までとは違う、凛とした鋭い目。

「この者達を捕らえなさい」

鋭く彼女がそう言う。その瞬間、遼が香樹へ向かって蹴りを放つ。寸前のところで香樹はその蹴りをかわす。と同時に視界のはしで紫の色が弾ける。目をやるとあの刻印と同じ色をした無数の蝶が宙を舞っている。

「行きなさい」

その瞬間、無数の蝶がこちらへ向かってくる。反応できず視界が紫に埋もれる。まずい。そう確信した瞬間、蝶が弾ける。強烈な光が視界を奪い、真っ直ぐに立っていられなくなる。視界が戻ってきた時、私の目の前に現れたのは彼女ではなかった。

「空良!」

優梨の叫び声。目の前に拳が飛んでくる。ギリギリで顔を傾ける。右目の真横に拳が直撃する。

「いたぁ…」

右目を手で庇いつつ遼から距離をとる。突然、ガッシャーンとガラスが割れる音が響き渡る。その方向を見れば女王の周りに割れた食器が散らばっている。彼女の攻撃を受けていたであろう香樹がその隙に遼との距離を詰める。追撃しようとした彼女に優梨の鍋が降る。彼女の標的が優梨に移る。遼の意識が彼女へと向いたその瞬間、遼の足元を薙ぎ払う。そのまま畳み掛けるように香樹が首に手刀を入れる。

「うぐっ…」

遼が崩れ落ちる。香樹が遼を抱え周りを見渡す。逃げるつもりなのだろう。ただここから出られるのは入ってきたの扉しかない。香樹は扉へ向かって走り出す。ちらりとその方向をみた女王と距離を詰め、足を払う。予想外なところからの攻撃であっけなくバランスを崩してくれる。よろよろと立ち上がりかけるのを横目に優梨の手を引いて走り出す。追撃を覚悟で振り向くと彼女は何もしないままこちらを見つめるだけだった。部屋を飛び出すと奇怪なものを見るような目で見られたものの誰一人襲ってこない。本気で捕らえる気はないのにあそこまでの戦闘をしたのだろうか。疑問は増えるばかりだった。

 結局、誰一人襲われることなく王都を出てきてしまった。小屋へ帰りつつ追撃してこなかった理由を考える。変わってない、と彼女は言った気がする。まさかとは思うが知り合いだったのだろうか。それも私たちを傷つけることを躊躇うくらい関係が深い知り合い。彼女を知っている気がするのに、なぜ思い出せないのだろう。

「う……ん…?」

香樹におぶられていた遼が体を起こす。状況が飲み込めないのか無言で周りを見渡す。私たちの顔を無言で見つめた後に完全に動きが停止する。数秒停止した後、ゆっくりと前に向き直り、そのまま倒れるように眠ってしまった。

「えぇ…こいつ寝やがった…?」

重さに疲れてきたのかげんなりと香樹が言う。

「まぁ、まぁすぐ着くっしょ。頑張れ頑張れ!」

「お前なぁ…」

言葉通り小屋には20分ほどで着いた。香樹は遼を二階のベッドに寝かせ、再び降りてきた。

「寝ないの?」

「寝てる間に殺されかねん」

「まぁ、うん」

明らかな殺意があった遼が寝た程度で殺意を解く、ということが起こりうるはずもない。噂をすれば影が立つ。どたばたと階段を下ってくる足音がする。

「起きるの早くね?」

遼はその質問には答えず、無言で私たちを見つめる。警戒心は強い。しかし牢で見た時の虚な瞳はなく、かすかに光が灯っているように見えた。離れようとも近づこうともしない遼に香樹がスタスタと近づいていく。そこから距離を取ろうとゆっくり後退りする遼の顔を香樹が両手で挟む。

「おーい、心生きてる?」

「……?」

表情は変えずにわずかに首を傾げる遼。

「お前の名前は遼で俺の名前が香樹。はい繰り返す」

遼は繰り返すことはしないものの、ゆっくりと瞬きを繰り返す。

「あれだっけ、殴ったらこういうのって治療できるんだっけ」

「香樹?殴らないでよ?」

「ゲームの世界ならそうかもしれないけど…殴らないでね?」

「ちっ」

合法的に殴れる良い機会だったのにと言わんばかりに舌打ちをする香樹。突然、遼の体が紫色の光に包まれる。光が遼の体から出ていくように広がったかと思えば、すぐに光が消える。

「うわっ、香樹、お前何してんの?」

唖然とその光を見つめていた私たちの耳にそんな言葉が飛び込む。

「心有る?」

香樹と私の声が重なる。遼は軽く微笑んだ後、その顔を香樹へ向け香樹の両手を掴む。

「有る。というか香樹、いい加減手離せ」

「あー悪い悪い」

「ちょっと一回頭の整理させてもらうわ」

遼は椅子に腰掛け、顎に手を当てて何かを考え始める。無言でまじまじと観察していると考えがまとまったのか、視線を上げた遼目が合う。

「あー、大体分かったわ」

「何がだよ」

「長くなるぞ?」

「いいから」

遼はゆっくりと話し始める

ーお前らと喧嘩して、小屋飛び出した後、なんとなくレイラさんとこに向かったんだ。町の入り口に明らかに普段と違うやつがいたのに、いつも通り通ろうとした。そしたら「通行証を見せろ」だなんて言われてな。無視して通ろうとしたら人呼ばれて、人間ってバレて捕まって王都まで連れていかれたんだよ。王都に連れていかれるなりいきなり「女王様に謁見する」とかで王座に連れてかれたんだよ。それであの女王様…誰だったんだ?なんとなく知ってる、いや絶対に昔会ったやつなんだよ。それはさておき、女王?が俺を見るなり神官を呼んで鑑定でもしたんだろうな。神官から結果を聞くなり俺以外の全員を部屋から追い出して……。その後は、はっきり覚えてないんだよ。確か、突然蝶がすごい数出てきて女王が見えなくなったと思ったら突然頭痛がして、そこから先ははっきり覚えてない。これは直感でしかないが、洗脳の類だと思う。あ、あと、一つ、覚えてるとまでは言えないが、牢で誰かと話してた?ような景色がなんとなく頭の中にあるんだよな。俺がわかるのはそれくらい。

「で、そっちは?」

「お前探しに行ったら、なんか王軍?みたいなんに見つかって、うわーっ、ってしてたら空良が連れてかれて、で助けた」

「誰か香樹の翻訳係いねぇの…?」

「まぁ大体合ってる」

「えっと、なんか王軍に見つかっちゃって、香樹と空良が戦ってくれたんだよね。なんだけど、劣勢になっちゃって、空良が香樹と私を逃がしてくれて捕まった、って感じかな」

突如、ぐーっ、と誰かのお腹の音が響く。音の方を見ると遼が顔を伏せて顔を赤らめている。

「悪い、しばらくまともなもの食べてなかったんだと思う…」

「なんか作るかぁ」

「食べたいのは山々ってとこだけど、俺が会ったのは空良って解釈で合ってるか?」

「あー、うん」

話した方が良いことはわかるのになぜか言葉が出てこない。少し沈黙が続く。

「…一旦ごはん食べよ!疲れてるだろうし」

優梨が立ち上がり私の手を引いてキッチンへ向かう。気持ちを落ち着け食材を漁っていると、優梨に肩を叩かれる。

「どしたん?」

「なんて言ったら分かんないけど、うーん、とりあえず遼はもう大丈夫だと思うよ!遼、冷静だからほんとのこと言っても大丈夫だよ」

優梨に言われてやっと気がつく。本当のことを言ったら何かが崩れる、そう心の奥底で思い込んでいた。

「んー、それで何作るの?」

「もうパンだけでいい?」

「あはは、いいよ」

食べ終わったら、ちゃんと話そう。そう決めて私はテーブルへと戻った。

「お、おかえり」

「いただきまーす!」

「おい空良一人で食べ始めんな、俺にもわけろ」

「そこに置いてあるでしょ、食い意地張りすぎ」

「うっせ」

黙々と食べていると不意に遼が口を開く。

「空良、俺どうなってた?」

自分でもわかるくらいに表情が強張った。唾を飲み込みゆっくり話し始める。

「遼が話してた通り洗脳、されてたんだと思う」

「牢屋で話した時になんて言ってた?」

「『わざわざここまで助けに来るなんて、馬鹿だな』って感じのこと…」

「…俺、が?」

「うん」

重たい沈黙が続いた。

「わかった。ありがとう」

遼が席を立つ。香樹が絡みに行ったような気もしたが何を言ってたかあまり覚えていない。けれど、私と目が合った時、柔らかく笑ってくれた。

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