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第二十七話

前回のあらすじ


テンプレ擬人化おじさんに絡まれた


「おいおいビビってチビっちまったかぁ?ガハハハ!」


どうしましょう?えっこれ普通に反応に困るんですけども、テンプレすぎて逆にどうすればいいか分かんないよ


俺もテンプレ通りに行くなら


1、暴力で解決


2、殺気で追い払う


3、無視


この3つだな、1はテンプレおじさんが流石に可哀想なのでパス。2は殺気なんて出せません、よって無し


3だな、うん、ありきたりな感じだけど1番誰も傷つかない平和な道だ


「…」


無視して受付へ向かう


「ああん?何無視してんだぁ!このガキやぁ!」


テンプレおじさんがブチ切れて背中に背負ってた斧を握る、今にも振り下ろしそうな勢いである


誰だよ無視が1番平和な道とか言ったやつ、余計に悪化しちゃったじゃんか、おじさん顔真っ赤だよ。


そりゃ無視したら誰でも怒るわ、くそっテンプレにはテンプレでどうにかなるんじゃないのかよ!


仕方がない…俺の切り札を使うしかないようだ…これだけは使いたくなかったが


「ああ?なんだこのガキ、何をするつもりだぁ?」


見せてやる、俺の切り札…子供の武器を!


テンプレおじさんを上目遣いでなおかつうるうるした小動物の様な瞳で見つめる


「ごめんなさい」


「くっ、なんだこの純粋な目は!やめろ!その目を俺に向けるなぁ!」


「おじさんを無視してごめんなさい、怖かったんだ」


「わかった!分かったから、そんな目で見るなぁ!」


ふっ、この武器を使えば誰であろうと謎の罪悪感で推しつぶられる。子供にしか出来ない俺の切り札さ


「ちくしょうー!」


テンプレおじさんが去っていった



ふぅ何とかなったな、さて受付受付


「おい、あの子供、熊殺しのベアーを追い払ったぞ」


「ああ、それも見つめただけでだ」


「俺、直視してないのに謎の罪悪感が湧いてきたぞ…」


「これはとんでもない奴が来たようだ」


他の冒険者がコソコソと話してる、俺の事じゃありませんように。あまり目立ちたくなかったなぁ、人見知りだし


ようやく受付に着いた


「こんにちは、冒険者登録したいんですけどここであってます?」


受付に座っていた栗色の髪で、おっとりとした雰囲気の女性に話しかけた


「は、はい冒険者の登録はここで受け付けてますよ」


「それじゃあ登録お願いします」


「ええと、あなたが登録するのですか?」


「はいそうですよ」


「ううん…見たところまだ子供だわ、冒険者は危険が沢山あるし…どうしましょう…」


受付の女性が何か悩んでるようだ


「ええと、もしかして子供は冒険者になれないのでしょうか…?」


「い、いえそういう訳では無いのですが…冒険者はとても危険な職業なのでもう少し大人になってから来ても良いのではないかと…」


心配してくれてたのか、凄くありがたいけど俺も強くならなきゃいけないからな。申し訳ないけど冒険者にならせてもらおう


「なるほど、ご心配をおかけして申し訳ないですけど、それでも冒険者になりたいです」


「そうですか…わかりました、では登録致しますね」


きっと何か事情があるのね…こんな幼いのに冒険者にならなければいけない事情が、ならば少しでも受付嬢としてこの子のサポートをしましょう!頑張るのよマリン!


「ではこちらに必要事項をご記入ください」


「わかりました!」


名前と得意な武器か、名前はロディ先生に偽名使えって言われてるんだよなぁ…偽名使わないと勇者だとバレるらしい


なんで世間に俺の名前がバレてるのか知らないけど、ふっ有名人は辛いぜ


で、偽名なんにしよっかなー適当にああああじゃダメだよなぁ…


うーんリュート…龍…リュウ…これでいっか


得意な武器は全部、とは書けないから今持ってる短剣でいっか


「書きました!」


「はい、リュウ君ですね。では次にギルドの説明をしますね」


「はい!」


「まず冒険者はランクで分けられています、下からF級、E級、D、C、B、A、そして最上級のS級が存在しております」


ほぇ〜…良くある異世界ものみたいだなぁ…この世界はテンプレじゃないと死ぬ世界なんだろうか


「最初はF級から始まり、左奥にあるクエスト掲示板にあるクエストを達成していくと徐々に上のランクへと上がっていきます」


「なるほどー」


「クエストにもランクがあり、自分と同じランクのものしか受けれないのでご注意ください」


「わかりました!」


「これでギルドの説明は終わりです、最後にパーティーは組まれますか?」


「パーティー…ですか?」


「はい、基本冒険者は複数人でクエストを受けるのが普通です」


マジか、俺パーティー組んでくれるような人知らないよ…ボッチだよ?俺


「俺、知り合いいないので1人で大丈夫です…」


なんとも言えない気恥しさがある…誰か俺を殺してくれ…


「そんな、流石に子供1人では危険過ぎるわ…!」


「いえ、本当俺1人でバリバリやっていけるんで…てか1人の方が全力出せちゃうんで、はい…」


うわああ!こんなの拷問だよ!ボッチに厳しすぎるよお姉さん!


「ううん…じゃあ分かったわ、私がリュウ君をパーティーに入れてくれる人を探しておくわ!」


えっそれならボッチにならずに済む?友情努力勝利の冒険者生活が出来るんですか?!


「えっ本当ですか?ありがとうございます!」


「ええ!お姉さんに任せなさい!」


「分かりました!ええとお名前は」


「マリンよ、よろしくね」


「よろしくお願いします!マリンさん!」


「ふふ、じゃあパーティーは探しておくから今日はお家に帰って明日また来てね?」


一気にマリンさんが女神に思えてきたわ、うん?そういや俺寝る所探してなかったぞ、ヤバい野宿になっちまう!マリンさんに聞いてみよう


「わかりました、あの…ここら辺に安い宿ってありますか?」


「安い宿?もしかしてリュウ君は宿暮しなの?」


「え、ええ、まぁ」

ヤバいなんか怪しまれた?な、何とか誤魔化さないと


ぎゅるるる…


「あ、すみませんお腹なっちゃいました」


「ご飯…食べてないの…?」


「ええ、ご飯は食べてないです…」

クレープはご飯じゃないからなぁ、何か食べときゃ良かった、恥ずかしい


「…!」


そんな…子供が宿暮らしで、それもご飯も食べてないですって…!


「リュウ君の…ご両親は?」


「え、ええと親はその…遠い所に…います」


遠い所…もしかして既に他界しているってこと?!あんまりだわ…!きっと冒険者になるのも他に道が無かったからなのね…ああこんな小さな子供がそんな辛い目に!


「そう…そうなのね、辛かったわねリュウ君…」


「えっ、ちょ、なんで泣いてるんですか?!」


「ぐすっ、何でもないわ、あなたの苦労に比べたらなんて事…うう」


「ええ、俺別にそんな苦労してな…」


こんな小さな子ほっとけないわ…!


「いいのよ、強がらなくても…もう大丈夫、これからはお姉さんが養ってあげるから…!」


「ええ?!」


何言ってんのこのお姉さん?!


「だからお姉さんにいっぱい頼っていいのよ?」


「え、ええ…?」




どうしてこうなった

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