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第十五話

前回のあらすじ

ロディ先生はとんだ戦闘狂だった


「はぁ!」


ロディ先生の攻撃がいくつも繰り出させる


「っ!危な?!」


受け止めようとするが1回を止めても残りの3回を食らってしまう


「がはっ!」


「まだまだ、立てるだろう?君は少し力み過ぎだ、もっと力抜かないと…隙だらけだよ?」


そりゃ今日初めて戦うんだぞ、隙があるかないかなんて分かるか!


「クソっ!」


何とか起きやがってダガーで突進をする


「ふっ、攻撃も単純だ、そんなんじゃ避けてくれと言ってるものだよ」


あっさりと避けられ一撃を食らう。ここ2時間ずっとこれの繰り返しだ


「ぐっ!」


「はぁ、ダメだなリュート君、君はそんなものじゃ無いだろう?もっと自分の力を信じなよ」


ロディ先生のため息が聞こえる

何なんだよ自分の力を信じるって…俺に何を期待してんのか分かんないけど、俺にそんな才能ないよ…


「…くっ…」


「…はぁ…止めようか、僕が間違ってたみたいだ。君ならやれると思ったんだけど…期待はずれだ」


失望されたのが分かる

クソっ!何なんだよ勝手に期待して勝手に失望するだなんて…!なんで一から教えてくれない…

魔法だってそうだ、何も教えてくれずに無属性魔法を出せだなんて…俺は天才なんかじゃないのに!


「本当にそうか?」


またあの声が聞こえてきた


「悔しく無いのかリュート、勝手に失望され、魔法も出来ず。そのまま地に這いつくばったままで、いいのかリュート?」


うるせぇ!分かってる悔しいさ!全部!全部が!未来の勇者として期待されてんのに、魔法も出来ないような俺も!ロディ先生の期待に応えられない俺も!でも出来ないんだよ…俺は…!なんで、なんで俺なんだよ…


涙が零れる


平和に第2の人生を送れると思っていた。日本に居た時のような孤独感、無力感を忘れられると思っていた。でも俺は異世界に転生しても無力だった


「…お前は天才だよリュート」


違う!俺は何も出来ない黒耀 龍斗なんだよ!


「今は違うだろう、今のお前の名前はなんだ?黒耀 龍斗は無力かもしれない、だが今のお前はなんだ?」


っ…俺の…名前…?

ふと領にいる家族の言葉が聞こえた気がした


「リュート、お前は自慢の息子だ」


「リュート、頑張ってね!」


「お姉ちゃんが付いてるからねリュート!」


父上…母上…姉上…


「今のお前は孤独か?」


いいや、大切な家族がいる…


「今のお前は無力か?」


違う…俺はリュート・レギオスだ…大切な家族がいる、リュート・ レギオスだ!無力なわけ無いだろう!


「なら立てよリュート、見返してやるんだ!」


自然と力が湧いてくる、そうか俺は1人じゃない、もう逃げるのはやめだ。大切な人のためになら天才にだってなってやる!


「ふう…予想は外れたけどステータスが凄いのは本当だし、残念だが一般の兵士の訓練から…」


「何言ってるんですか先生…僕まだやれますよ?」


「っ!」


なんだ、何が起こった?確かにリュート君の心は折れていた。なのになんだあの鋭い目は、別人のように雰囲気も変わってる


「君は…何が起こって…」


「別に、ただ自分の力を信じただけです」


「そうか…はは、そうかそうか!なら続きといこう!」


ロディ先生が動く


よく見るんだ、観察しろ。相手は同じ武器を使っている、動き方が分からないなら真似るんだロディ先生を


「つっ!」


痛てぇ!くそ我慢だ俺、耐えろ。観察に集中しろ!相手の避け方、攻撃の仕方、全て真似るんだ!


「ふふ防御だけしても無駄だよ?もっと攻めなくちゃ、君の体力が尽きちゃう」


「くっ!まだまだぁ!」


「やっぱり僕の勘違いだったかな!これで終わらせるよ!」


ロディ先生が勢いよく振りかぶる


今だ!


「なっ!」


ロディ先生の攻撃を避け横腹にダガーを流れるように刺す


「ちっ!」


あと一歩だったが防がれてしまった


「はは…今のは危なかったよ…まさかカウンターをするとはね」


「攻撃が単純で隙だらけだったので」


「言うね、ただ次はカウンターなんてさせないよ」


「そうですか、でも…今度は僕が攻める番だ」


俺を信じろ、全力を出すんだ。集中しただ相手を倒すために…!


「なっ!」


「はぁ!!」


攻める隙を与えるな、相手の動きを観察してて隙を作らせるんだ

攻撃の仕方は《《もう覚えた》》。あとは倒すだけだ


「この戦い方はっ!はは、そうか僕の動きを真似たのか!やっぱり君は天才だ!」


僕の動きをこんな短時間で完璧に真似るだなんて多分君以外出来ない芸当だよリュート君、やっぱり僕の予想は正しかったらしい。


さっき初めて戦う時気づいたんだ。 君は無意識でやってたみたいだけど構え方に全くの隙が無かったんだ

ダガーの持ち方も僕の攻撃を受け止める事が出来るのも全て初めて戦う子供ができることじゃない


「最早天才の域を超えてすらいるよ!リュート君!」


「褒めてもダガーしか出せませんよっ!」


本当はある程度様子を見たら止めるつもりだったけど

心を折ったことによって彼に何かが起こったらしい、リュート君には後で謝らなくちゃな…許してもらえなさそうだけど。


でも今はこの素晴らしい戦いを楽しもう

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