第十四話
結局あの後手からは何も出ずに午後のロディ先生の訓練へと向かった
「やぁ、来たね魔法の訓練はどうだった?」
「先生のチェンジをお願いしたい所です」
「はは、その様子じゃレディッサ様に無茶ぶりされたみたいだね」
無茶ぶりというか最早不可能だよあんなの、手から何か出るまでってアバウトにも程があるよ
「まぁレディッサ様は魔法の天才だ、リュート君が絶対に出来ないような教えはしないさ」
「そうですかね…」
「うんうん、じゃそろそろ始めようか、まずは基礎体力を作ろう。今のリュート君のステータスを教え貰えるかな?」
「分かりました!」
ロディ先生に称号の転生者以外のステータスを教えた
「…!なるほど流石は光の適正を授かるだけあるね、君、ここに来るまでに何か運動してた?」
「はい、ランニングと筋トレを毎日やってました」
「なるほどね、ねぇリュート君この国の兵士になる為に必要なステータスの基準値って知ってる?」
「いえ…知りません」
「そうか、そのステータスの基準値を満たせば身体的には兵士になれると一般的には言われてるんだ。そのステータスと言うのがこれだ」
体力 300
魔力 500
力 35
防御力 40
速さ 30
ほえー…んー?体力と魔力以外俺の方が上じゃね?
「気づいたみたいだね、まだ君は4歳だ。なのに体力と魔力以外は全て一般的な兵士より上なんだ」
「ええ!?僕筋トレぐらいしかやってないですけど?」
「ああ本当なら筋トレぐらいじゃこんな短期間でここまでは伸びないんだ、はは君は勇者としての素質は十二分にあるみたいだ」
それにこれから鍛えていくと更に成長していくだろう、そうなるともしかしたら先代の勇者様すらも…
「本当、教えがいがあるよ…」
まさか俺TUEEEEができるのか?!テンプレ通りなら無双もできちゃうのか?!わくわくしてきたぞ!
それとロディ先生の目が怖いような気がするんですが…?
「さてこのステータスは予想外だったけど、魔王を倒すなら今のままじゃすぐに負けてしまう、本当は基礎体力を先に付けてもらおうとしたけど、そのステータスなら問題ないね。今から君には武器の扱い方を学んでもらうよ」
「は、はい!」
「ふふ、くれぐれも音を上げないように…ね?」
「ひ、ひゃい…」
えっ今から俺訓練受けるんだよね、なんか先生から殺る気みたいなもの感じるんですけど?俺死なないよね?
「まずはどの武器を教えようか…はは未来の勇者を育てるなんて素晴らしい栄誉だ…育ったら是非ともお手合わせしたい…ふふ…」
誰だよロディ先生はまともだって言ったやつ、とんだ戦闘狂じゃないか!俺の先生達とんでもない人ばっかりだよ!
「うーん君の小さい体じゃあショートダガーがいいかな?ちょっと待っててね」
「ア、ハイ、ワカリマシタ」
ロディは奥から小さめのナイフとも言えるダガーを持ってきた。
「これなら君の体にピッタリだね」
「おお〜持ちやすいです」
「…それは有名な鍛冶屋が作ったダガーで持ち主に合わせて少しだけ形状が変わるんだ」
「へ〜凄いですね…でもそんな凄いものを僕が使っていいんですか?」
「もちろん、まず僕達聖騎士は基本剣しか使わないし。それに陛下からも城にある武器はリュート君に使わせてもいいと許可を貰ってるから心配しなくていいよ」
「なるほど、じゃあ使わせて貰いますね!」
「うん、じゃあ殺ろうか」
「えっ何をですか?というか今やろうかのイントネーションがおかしかったような気がするんですが…?」
「なにただの手合わせさ、君がどれくらいやれるのか試すためのね」
いきなり過ぎません?!
「い、いやいや僕武器なんて使ったことないですし、そもそも戦ったこそすら無いですよ!」
「何そんなものすぐに扱えるようになるさ、僕にはわかる。君は一種の天才だ、きっとすぐに順応するはずだよ」
いやめちゃくちゃ期待されてるけどそんな戦闘民族みたいな能力無いからね!?
「む、無理です!死んでしまいますよ!」
「そこは安心していいよ、ちゃんと殺さないよう手加減もするし僕が使う武器は刃を潰してあるダガーだからね」
「全然安心できないんですが?!」
刃を潰してあっても切ってきそうだよこの人
「では始めようか、ルールはそうだな…僕に傷を付けたら君の勝ちだ。君は何を使ってもいいから頑張って」
「拒否権を行使します!」
「そんなものはないよ、さぁ楽しもう!」
「いやーーー!!!!」
その惨状を見ていた聖騎士達、その顔は何か悟ったような表情をしていた
「またロディ団長の悪い癖出てるな」
「ああ、いつもは丁寧で適切なアドバイスくれたりするんだがなぁ…強い奴にあってしまうと暴走するのがな」
「あの子供大丈夫だろうか」
「さぁな、でも《《ロディ団長に強い奴と認められてるんだ》》案外大丈夫なんじゃないか?」
「そうだな、それよりここにアリア副団長がいなくて良かったよ。居たらここが大惨事になる所だ」
「あの人ショタコンだからなぁ…美人なのに…」
「そうだな…」
「「はぁ…」」
聖騎士の団員たちのため息が漏れていた




