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いずれ神の上に立つ者〜勇者から始まる冒険譚〜  作者: 叶夢
第五章 勇者の試練 エルフの里編
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第百三十四話

俺は土下座をしていた


「本当に申し訳ございませんでした」


「もういい、私も悪かった。お互い様だ」


「いえ…まさか魔力干渉を使い続けたらあんな事になるとは…」


完全にイケナイお薬を摂取したみたいになってたよ、怖すぎるだろ…


「…まぁ確かに異性にあんな風に抱きつかれたり…私の恥ずかしい所を見られたのは初めてだ」


「…うぐ…すみません…」


『ぷぷぷ…最高ですねリュート様』


あんた本当は邪神だろ、もう悪魔じゃんこの精霊


『楽しいものを見させてもらいました』


ステさんのせいだからな…!


『さぁなんの事やら…ピュー』


「まぁ許してやらんこともない」


「本当ですか?」


お優しい…女神に見えてきた


「その代わり…またあの術を私に…」


「すみません!用事思い出しました!」


「あ、頼む!もう1回あれを!」


「いやぁぁぁぁ!!!!」


第2のロミリア先生が生まれてしまった!


「…ああ…あれがないと…もう戻れないんだ!」


「大丈夫あなたなら戻れます!」


俺は今まで出したことの無いような全速力で逃げるのであった


「…また未来の妻団が増える所だった…危ねぇ…」


『アウトのような気もしますけどね』


「大丈夫でしょ…そう信じよう…」


「坊っちゃま?」


「うわあ!すみません!」


「…どうしたんですかいきなり謝って」


「な、なんだ…カレンか…いや何でもない」


「こんな路地裏で何をしてるんですか?」


「い、いやちょっと道に迷っちゃって」


「そうですか、では一緒に行きますか?」


「うん、そ、そうしようかな」


カレンはいつもの眼鏡に無表情のクール美女に戻ってた、うん…いつものカレンだ


『ここの所は忙しそうでしたからね』


あの感情を表に出したカレンも好きだったけどね〜やっぱり普段のカレンが1番だよ


「…1年ぶりですね…こうやって2人で歩くのは」


「そうだね、最後は夏休みの時か」


「はい…あの時は過去の事で自分の気持ちを押し殺して生きてましたが…でも今は坊っちゃまのお陰で自分に正直に生きようと…そう思えるようになりました」


「そっか、うん…それがいいよ」


「あ、あの…少し休みませんか?」


あの時と同じようにカレンが言う


「…うん、休もっか」


俺達は噴水のある広場のベンチに座った


「…その、本当に今回は感謝してるんです…」


「うん…」


「それで…過去との折り合いも着いたので…わ、私…あの…」


「…ちょっと待って」


「はい…?」


「今まで俺から気持ちを伝えることって無かったからさ…今回は俺が先に言うよ」


「それって…」


「俺、カレンの事を愛してる」


「…!坊っちゃま…!」


カレンが驚いた表情をする


「…俺の事をずっと見守ってくれて…俺を信じてくれていたカレンが俺…好きだ」


「…わ、私も…!坊っちゃまの…リュート様の事が!好きです!」


「…ありがとう…カレン」


「そんな…お礼を言うのは私の方で…」


「はは、これからもよろしくね」


「…はい!」


こうして俺はカレンに想いを伝えたのであった


『1年越しの想いが実りましたね〜』




それから数日後


「坊っちゃま食事の用意が出来ましたよ」


「…うん」


「坊っちゃま着替えの用意をしておきました」


「…ありがとう」


「坊っちゃま…」


「わ、わかったから…自分でやれるよ」


めちゃくちゃ過保護過ぎませんか?一応恋人という関係ですよね…?これもう親と子じゃないですかやだー


「…ご迷惑でしたか?」


寂しそうに顔を伏せるカレン


「いや全然、嬉しいよ」


そんな顔されたら否定できないよ…ちくしょう


「…!そうですか!では着替えの手伝いを…」


「それは自分でやらせてください…」


『想いを伝えたら伝えたで大変ですね〜』


まぁね…でも悪い気はしないからいいのさ…多分


「勇者よ、居るか?」


「フーリエさん?」


部屋に入ってくるフーリエさん


「実は隊長の事で…」


「すみません私が全て悪いのです…」


静かに土下座をする


「ちょ…いきなり土下座してどうしたんだ」


あわあわと慌てるフーリエさん


「…隊長の様子がおかしいという件ですよね」


もう予想がつくよ


「そ、そうだが…何か知ってるのか?」


「…その…」


ありのままを伝えた


「…だからあの時逃げてたのですね」


いつもより数段低い声でカレンが言う


「ひぇ…べ、別にやましい思いはこれっぽっちも無かったです…」


「…へぇ…」


普段無表情の分さらに目付きが鋭くなり蔑んだ目でこちらを見るカレン


『…これは修羅場ですね』


刺される…刺されて死ぬんだ…


『自業自得です』


半分はステさんのせいだろ


『実行に移したのはリュート様ですけどね〜』


うっ…


「…私に愛してると言っておいてそのような事を…」


「何…私の妹に愛してるだと…?」


アカン…フーリエさんまで蔑んだ目でこちらを見てる


「「覚悟は出来てるんですね(出来てるんだな)?」」


「…あっ俺死んだ…」


その日、リュートの悲鳴が里に響き渡ったのであった




「最近勇者様来ないわね…」


エルフの里で過ごすリュートを思うノエラ


「…はぁ…もう行っちゃったのかな〜」


「いつまで黄昏てるのよノエラ」


「お母さん…」


「勇者様とはまた会えるわよ、学園も一緒なんだし」


「そうね…」


「ほら、お客さん来たわよ」


「はーい…よし」


気を引き締め、営業モードへと切り替える


「いらっしゃいませ〜クルミ亭へようこそ〜…えっ…あなたは…!」


「…リュートと過ごす日々はどうだったノエラ?」


「さ、サラ?!」


「…ふふ、未来の妻団拡大の為に…来たよ!」





未来の妻団は徐々にその勢力を伸ばしていくだろう…

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