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いずれ神の上に立つ者〜勇者から始まる冒険譚〜  作者: 叶夢
第四.五章 旅立ち編
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第百二十二話

イリスとしばらく話したあと、一緒にクエストを受けることになった


「久しぶり…だね…」


「そうだね、今日はゴブリン退治か」


「思えば…初めて一緒に受けたクエストだったね…?」


「うん、懐かしいよ」


あれからもう5年近い月日が流れたのか、本当…時が過ぎるのが早い


「…もう大丈夫だから心配しなくてもいいよ…?」


「え?」


「私の顔色…伺ってくれてるでしょ…?」


「いや〜…はは…」


「リュートに嫌われてないって分かったから…もう大丈夫…」


「うん、イリスを嫌ったりしない…絶対に…今も愛してるから」


「わ、分かった…から…うう…」


顔を赤くしながら手で隠す…尻尾はドリルのように回転しているけど


「可愛いな」


もうヤンデレでもなんでもいいや、気にし過ぎだな俺は。皆を平等に愛すと決めたんだ、しっかりしないと


「…また…可愛い…なんて…」


「ゴブゴブ!」


「あ、ゴブリ…」


「私とリュートの邪魔をするな」


一瞬でゴブリンの頭に短剣が突き刺さる


「…でも短剣では刺されたくないな…」


ヤンデレ…荷が重いけど頑張ろう




こうして俺は旅立つ間、平和?に暮らしていたのであった…そして…


「いよいよ明日だな…旅」


「うん…ここから始まるんだ…俺達の戦いが」


(頑張りましょう!)


「よーし気合い入れてがんばろー!」


俺達の旅が…始まる




「…はぁ…最近…面白いことないなー…」


魔界では1人の少女が嘆いていた


「久しぶりに…リュート君に会いたい…」


美味しいものも食べたいし…


「でもお母さんに怒られるからなー…」


彼女の名前はレミシア…14歳になった彼女は退屈な日常を過ごしていた


「おや、ここに居たんだね」


「お父さん…」


「元気がないね、どうしたんだい?」


「…暇だなーって…魔界って何もないから…」


「はは、確かにそうだね…先代の長もそう言って憂いてたみたいだし…魔界は娯楽が少ないのが難点だね」


「先代の長ってどういう人だったの?」


「200年前だからね〜…魔族は長命だけど戦争のせいで殆ど先代を知ってる人は死んじゃったから…詳しくは分からないんだ」


「…なんで…戦争なんて起きたんだろね」


「さぁね…でも魔族の間では償わなければいけない罪と言われているし…きっと悪いのは僕達魔族かもね」


お父さんが私の頭を撫でる


「…レミシアはその人族のリュート君と仲良くするんだよ?」


「うん、もちろん!」


「よしよし、そう言えば今日は長から大事な話があるって聞いてたな…そろそろ行こうか」


「なんだろうね?話って」


「まぁ今の長も凄く良い方だから悪い話では無いと思うよ」





だがこの日、魔族の長により…人間との戦争を行う事が言い渡される。逆らう者は殺すと付け加えて…





「いよいよ行くのだな…」


「はい…国王陛下…」


「思えば…もう10年近い付き合いだな…リュート」


「そうですね…」


適性の儀で光適性を授かり、王様に謁見して…勇者として訓練して…ほんと色々あったな


「…ルシュやエリスと同じくお前も実の息子の様に思ってきた…本当に…成長したな…リュート」


「…ありがとうございます…!」


「ああ…どうかルシュを頼んだぞリュート…お前も無事に帰ってきてくれ」


「はい…!」


「では…また会おう…帰ったら旅の事を聞かせてくれよ?」


「無茶はしちゃダメだからね?」


王妃と国王陛下が送り出してくれる


「行ってまいります!」


王城を出ると人だかりが出来ていた


「「勇者様!行ってらっしゃい〜!」」


「…凄いな…」


「…リュート…」


「…!父上に母上…!ミリシャにセバスチャンまで…!」


そこには父上、母上、ミリシャ。そしてそばにはセバスチャンが居た


「行ってしまうんだな…」


「はい…」


「無事に帰ってこいよ…!応援してるからな…!」


「ちゃんとご飯食べるのよ?あ、あと仲間の方に迷惑がかからないように…」


「わ、分かったよ母上」


「…お兄ちゃん…頑張って…!」


「うん…ミリシャもいい子にな」


「…うん…!お兄ちゃん…大好き…!」


「ああ…俺も大好きさ」


「行ってらっしゃいませ…坊っちゃま」


「うん、行ってくるよセバスチャン」


「「行ってらっしゃい…!」」


「…うん!」


俺達は皆に見送られながら城門へと向かう


「「勇者様〜!」」


「ふぅ…なんか緊張してきたな…」


「はは、ルシュにしては珍しいね」


「…やっと夢が叶うからな…というかお前は平気そうだな」


「まぁね、覚悟は出来たから」


「そうか…ま、なるようになるか!」


「食べ物沢山食べれるかなー…」


(食べ過ぎは良くないですよ?)


「分かってるよー…じゅるり」


(やれやれ…エルシュラ様…どうか私達に祝福を…)


ユーナが祈る


「リュート〜!頑張ってね〜!」


声がする方を見ると、姉上やイリス、皆が集まっていた


「皆…」


「私達皆リュートの事信じてるから!無事に帰ってくるんだよ〜!」


「無事に帰ってこないと承知しねぇからな!」


「頑張って〜!」


「…ありがとう!絶対帰って来るから!」


皆に手を振り、俺達はとうとう旅立った。勇者の試練を受け、勇者の仲間に授けられる武器を取りにそれぞれの種族の元へ…


「…最初はエルフが住む、聖霊の森だな!」


カレン…待っててね…きっと助けてみせるから




「陛下!ご報告が!」


「うう…行ってしまった…」


「よしよし、きっと大丈夫よ」


涙を流すルーデルクをセレナが慰める


「へ、陛下…」


「あ、ご、ゴホン、なんだ?」


「エルフの里へ調査に行かせた者が戻ったのですが…」


兵がルーデルクに報告書を渡す


「…なん…だと…これは本当か…!」


報告書を読んだルーデルクの表情が変わる


「はい…」


「くそっ!リュート達はもう出発したんだぞ!」


「そんな…ルシュ…リュート君…」


「…直ぐに兵を集めろ!」


「はっ…!」


「…こんな時に…」


報告書


現在のエルフの里では内乱が起きており、多大なる被害の元。人族差別派が勝利、これにより近々エルフより宣戦布告がされ、戦争が起きると予想される。


「…無事でいてくれ…勇者達よ…」


勇者の旅が始まった

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