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いずれ神の上に立つ者〜勇者から始まる冒険譚〜  作者: 叶夢
第四章 学園生活編
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第九十七話

「勇者様〜!」


「俺魔道具研究部に入ります!勇者様〜!」


「「勇者様!勇者様!」」


「…どうしようリュート君…」


「…うーん…とりあえず逃げるか」


魔道具研究部が出来て数日でこれだよ、俺にはプライバシーは無いのか?いやこればかりは俺のミスか…もう少し考えとくんだった、俺が部に入るとどうなるか


「…うーん困ったな〜、あれじゃあ魔道具が好きだからってよりリュート君目当てだよね…」


「…そうだね、何かごめんな…シノン」


「リュート君が謝る事じゃないよ、頼んだのは僕なんだしさ」


その時扉が開かれる


「魔道具研究部はここであってる?」


現れたのは水色の髪をツインテールにした目の鋭い女子生徒だった、制服を見る限り俺達と同じ1年か


「うん、合ってるよ」


「そう、なら私魔道具研究部に入りたいんだけど」


「…リュート君目当てかな?」


シノンが小声で話す


「…どうだろ…入部の理由聞いてみるか」


「え、えーと君は何で魔道具研究部に入りたいの?」


「そんなの魔道具を作ったり研究したいからに決まってるじゃない」


何言ってんだこいつみたいな目でこちらを見てくる


「…どうやら純粋に入りたいみたいだね」


「そうだな、良かったなシノン部員が増えるぞ」


「うん、えーと魔道具研究部へようこそ!歓迎するよ!」


「そ、感謝するわ。それで魔道具を作る道具はあるの?」


「…それが…」




「はぁ?魔道具研究部なのに道具の1つもないってどういう事よ!」


「まだ部ができて日が浅いし…部員も僕とリュート君しかいないから部費が無いんだ…」


「…何よそれ、はぁ…せっかく魔道具を作れると思ったのに…」


「自分の道具は持ってないの?」


よく分かんないけどシノンは自分の道具を持ってたと思うけど


「持ってたら魔道具研究部になんて入らないわよ、どうにかして部費貰えないの?」


「うーん、ロミリア先生に言ってどうにかしてもらうしか…でも先生が許してくれるかどうか…」


シノンは顔を伏せて今にも泣きそうだ


「…俺がロミリア先生に言ってくるよ」


「リュート君…そんな…ただでさえ迷惑かけてるのに、お願いできないよ」


「…大丈夫さ…ちょっと我慢すれば…うっ…」


「リュート君…無理しちゃダメだよ…」


「…私帰っていいかしら」


目つきの鋭い女子生徒は更に目を鋭くする


「いいんだ、俺が言ってくる…!戻らなかったら骨は拾ってくれ…」


「リュート君…!うう…戻ってくると信じてるからね!」


「私は何を見せられてるの?」


そうして俺はロミリア先生に部費の事を相談しに行ったのであった




「いいわよ」


「あ、凄い即答」


あっさりと貰えました、てっきり魔力干渉を迫られるかとヒヤヒヤしてましたよ


「そういえば道具は揃えてなかったものね、今までそういう部活は無かったから盲点だったわ」


「そうなんですね」


「ええ、まぁシノン君が部長ならこれからの魔道具研究部は安泰でしょう」


「シノンってやっぱり有名な職人何ですか?」


「うーん、正確にはシノン君の家系が、かしらね」


「へぇ〜シノンの家系ってそんなに凄い人達なんですね」


「ええ、なんたってこの世の魔道具の八割はシノン君の家系が発明してるからね」


いや凄!天才の家系過ぎるだろ、アインシュタイン並の天才が常に産まれてくる家とかヤバすぎる


「…そのせいでシノン君は結構気負ってるみたいだけどね」


「…シノンが…」


そりゃあ家族皆天才だとプレッシャー半端ないよな


「貴方が支えてやりなさい勇者様?貴方には気を許してるみたいだから」


「俺が…はい、できる限りのことはします」


「ふふ、それでいいわ…それで?このまま帰れると思ってるんじゃないでしょうね?」


ちっ…サラッと扉に手をかけてたのがバレたか


「…さぁ…貴方のお願いを聞いたのだから今度は私のお願い…聞いてくれるわよね?」


「いやあああ!!」





「り、リュート君…」


「ぐす…部費貰えるよ…ぐす…」


「…何があったのよ…」


「少し人が魔物と化す瞬間を見ただけさ…」


「ええ…」


「…え、ええととりあえずは道具も揃うだろうから安心していいと思うよ」


「そ、そう。なら良かったわ」


「そういえば自己紹介がまだだったね、僕はシノン」


「俺はリュート・レギオスだ」


「私はミナよ、よろしく」


こうして3人目の部員が魔道具研究部へやってきた




ある森では…


「くはは!予想以上に上手くいったぞ!まだ時間はかかるが…これなら勇者とて簡単には倒せまい…!」


闇の中で何かが蠢く


「…俺の力は洗脳だけじゃない…くはは…これで街を襲えば被害が出るのは確実…勇者は自分の無力さで絶望するだろう…その時が俺の勝利の瞬間だ」


蠢くそれは最早魔物とすら呼べない何かだった


「…しかし、まさかあの時の魔王が勇者に転生をするとは…あの女が邪魔をしたのか?それとも別の…」


色々な魔物の部位をツギハギに取ってつけたキメラ


「まぁいい…俺の計画は絶対だ、これで勇者も終わりだな…くはは…くはははは!!!」



キメラが首都ミラノワを襲うまで、残り半年

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