表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/224

第一話

高校が終わり、前から楽しみにしていた今巷で流行りの人参クレープを片手に黒耀 龍斗は自宅へと向かっていた


「ふむ…ネットでは酷評されてたけど、結構美味しいじゃん」


まぁ後味は最悪だけど…


「それにしても今日はやけに暑いな、まだ4月だろ…どうなってんだよ」


そう愚痴りながら自宅へ着く道の横断歩道で信号が青になるのを待っていた


「早く信号青になってくれよー……ん?今誰か俺の事呼んだ?」


周りに人はいないし、車も田舎だからそんなに通ってないし…暑さで頭やられたか


「ま、気のせいか…まさか厨二病が再発したかな?おっと青か、渡ろっと」


そして渡る途中、突然頭に痛みが走った


「いっ…あ…?なんだ…これ…いてぇ…」


「…ここ…だ……リュ…命を…える…だ…」


「なん…だ…誰…だ?」


てか信号赤になっちまった!俺が蹲ってるところ道のど真ん中だぞ!


「ここからだリュート…運命を変えるんだ」


「何…言って…!ぐぁぁ…!頭…割れる…!」


頭が痛い…死ぬ…くそっ…せめて信号…渡りきらないと…っ!!


そう思った時にはトラックが目の前に迫っていた


「あぁ…俺死んだ…」


最後にじゃがいもクレープも食っときゃ良かったな…




そこで俺の意識は途絶えた




「頼んだよ…リュート、これから色んな人に出会って成長していくんだ。そしてその出会った人達をなんとしてでも守り抜くんだ、必ず…《《失敗》》は許されない…」


誰だ…?




はい、という事で転生しました、黒耀 龍斗ことリュート・レギオスです


いやなんでやねん!めちゃくちゃテンプレな転生してるやん…トラック転生とか何千番煎じだよ


「アダっ!」


名も知らぬ運転手さんごめんね…悪いのはあの時の謎の声だから…


そもそも田舎でほとんど車も通らない様な横断歩道でジャストでトラック来るってどういうことだよ


「バブゥ!」


ふぅ…とりあえず落ち着こう、自称前向きな性格の俺を舐めるなよ?


とりあえず今の状況を説明すると、赤ちゃんの状態で揺りかごでお昼寝タイムと洒落こんでる所だ


「フゥ…」


それで異世界に転生したと気づくまでに数日かかって、やっと理解したんだ


まぁ異世界に転生したんだし?せっかくだ…この第2の人生を楽しもうじゃないか。別に前世に未練も無いし俺孤児だったし?


…じゃがいもクレープは食べたかったけど


とにかく第2の人生を満喫しようと決めて赤ちゃんライフを堪能してた所だ


「あら〜起きてたの〜?よしよし〜」


そして、このいかにも異世界って感じの金髪碧眼の美人が俺の母カーラ・レギオスだ


「バブーキャッキャッ」


「うふふママが来て嬉しいのかな〜?」


嬉しすぎて泣きそう、比喩ではなくマジな方で


「高い高いしてあげようね〜」


「バブー!」


まじ?高い高い大好き〜!キャッキャッ


はっ!俺は何を…?


それで他にも家族は母以外にも父のアルトと姉のサラもいるし、メイドさんや執事もいたりする、多分俺の家貴族なんだろうなぁ…って感じ


まぁ領主の息子だからもしかしたら俺が後を継がなければいけないかもしれないが…


うん、まぁそうなったら未来の俺に任せよう。どんまい未来の俺!




何はともあれ俺は異世界にテンプレ転生して、第2の人生を送るのだった。



…そういやあの声って誰だったんだ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ