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味がした、神様は女神様だったらしい、説明してくれるらしい

鐘が鳴ったので夕食だ。一階に降りる。


「あっ!お兄さん、好きな席に座ってね」

「はい」


座る。すぐに料理が運ばれてきた。宿娘が木のトレーに乗った料理を置いていく。

「はい、どうぞ」

パンに、カットされた肉、野菜が浮いてるスープだ。スープからまず飲む。

いただきます。










味がした。美味しい









ーーーーー


食べ終えて、いつのまにか自分の部屋に戻っていた。

水の入った桶とタオルを持ってきた宿娘にそれらを何に使うか聞いたら、これで体を拭くらしい。体を吹き終わり、桶とタオルをドアの外に置いておく。後で宿娘が回収するようだ。


そのままベットに入って寝た。


ーーーーー

???


眼が覚めると白い空間にいた。僕以外にもう一人いる。女性だ。誰だろう?


「覚えてない?」

「誰ですか?」

「これから君は異世界に行くが、どんな願い・・」

「神様ですか?」

「あったりー!また会ったね!」


神様は女神様だったらしい。とても美しい。


「いやー照れるなー」


心の中も読めるらしい。


「どう?異世界?」

「料理の味がしました」

「うんうん、よかった、えっ!?」


何故か驚いている。


「前はしなくなってました、ありがとうございます」

「ああ、うんそうだね、他には?」

「祝福をくださり、ありがとうございました」

「うん!ん?祝福?いやあれは・・・」

「あれは?」


「いや、なんでもないよ、元気ならなによりだ。それよりも君に異世界のことを、簡単ながら説明しようと思ってここに呼んだんだよ」


「そうなんですか?ありがとうございます」

「君に渡したのは力だけじゃないよ」

「言語能力ですか?」


「そうそう、それと君の身体は異世界基準になっているよ。この世界の人たちは君の世界の人たちよりも身体能力が高いんだよ」


だから盗賊があんなに逃げるのが早かったのか。


「盗賊?盗賊に襲われたの!?どうだった!?」

「祝福のお陰で無事です」

「うんうん、よかった。その力はもう君のものだ、魔物がいて、他にも危険があるが、その力は君の役に立つだろう。確かめて上手く使ってね!」

「はい」


「人と言えば、君はもう見た?」

「獣の耳がある人たちですか?」

「それは獣人だね。他にもまだまだ違う種族がいるよ、君の目で確かめてね!」

「はい」


「うーん、あんまり教え過ぎるのもなー、君からは何か聞きたいことはある?」


「では、お金の単位と魔法の話が聞きたいです」


「おっいいね、あそこのお金は、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨の六種類さ。銅貨から大銅貨にするには、銅貨十枚、大銅貨から銀貨、大銀貨、金貨、大金貨も同じだよ。貨幣は場所によって違うよ。これも確かめてね!」


「はい、魔法は盗賊に襲われたときにファイアーバレットと言ってました。それと宿娘の子が修復と唱えたら服の傷が直りました」


「ああ、炎魔法と修復魔法だね!魔法は魔力を対価にして発動できる現象のことさ。他にも色々あるけど現地で学ぶのをお勧めするよ」


「そうですか、僕の元着ていた服は」

「もうないよ。あげた服はそれだけだね」

そうですか・・・


「あっ!勝手に服を替えてごめんね!そうだ!代わりにその服にサービスしてあげるよ!」


そう言うと僕の服が白く輝き始めた。眩しい。


「うん!これでよし!」


光が収まった。デザインも変わっている。


「これは?」

「君にあげた力ほどではないけど、君の魔力で自動的に修復、清潔にする魔法をかけたよ!これで服が消滅しない限り直るよ!裸にならなくて済むね!」


「ありがとうございます」

「いや、これはお詫びさ。気にしないで、あっもうそろそろ時間だね!」


白い空間がぼやけ始めた。時間切れのようらしい。


「女神様」


最後に言いたいことがある。


「何かな?」

「異世界転移させてくださりありがとうございました。それに目標ができました」


「おっ目標か!いいね!どんな目標?」


それは

「それは?」


















「銀貨十枚を返すことです」


ーーーーー


目が覚めた。朝だ。女神様に目標を言ったら、何とも言えない顔をしていた。何故だろう?


ーーーーー

女神side


心配して見に来たが大丈夫そうで安心した。最初にあったときは何もなかったけど、今は違う。限りなく薄いが、靄みたいな何かがあった。あげた力のお陰だ。心にも作用し始めた。


それに、転移場所を良さそうな所にしてよかった。

しかし・・・


「目標が銀貨十枚返すことか・・・」


彼が最後に言った、生きる目標ができたことに喜びべきか、目標の小ささに、いや・・・これを考えるのはやめておこう。


私は何とも言えない気持ちになった。


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