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町らしい、門兵らしい、怪しいらしい
あれからしばらく歩き続けると、町らしい、町の門の前にたどり着いた。入れるかな?入ろうとすると、
「おい、ちょっと待て」
「はい、なんですか?兵士さん?」
鎧を着た人に話しかけられた。兵士さんかな?二人いる。
イケメンの人が話しかけてきた。
「門兵だ、お前怪しいぞ」
兵士さんじゃなく門兵さんらしい。そして僕は怪しいらしい。
「えっ、どこがです?」
「その服どうした?」
服を見てみると、僕がいつも着ていた服ではなく、布の服になっていた。神様の仕業だろう。それよりも、
その服に傷がついていた。
「ああ、これはさっき盗賊に襲われて...」
「盗賊だと!?どこで襲われた!?」
「あの辺りです。男の三人組で容姿は...」
指を指して盗賊達について言うと門兵さんは、
「あの辺りだな?」
「はい、そうです」
「成る程、今度巡回するか。君、怪我は無さそうだな」
仕事熱心らしい。いい人そうだ。
「通っていいですか?」
「ああ、いいぞ、町へようこそ!」
通れるらしい、通ろうとすると、
「大銅貨二枚だ!」
門兵さんはそう言ってきた。