表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/9

たのしいかいすいよく

「お兄ちゃん、休暇が取れたので旅行にいきましょう!」

「いつもいつもいきなりだな!?」

 話がいきなりすぎる。

「だって有給なんて取れるかどうかわかんないんだよ、

 年中お休み中のお兄ちゃんとは違うんだよ!」

さーて話を変えよう……

「で、どこに行くんだ?」

「うーん、海か山が定番だよね? せっかく免許とったんだから車で行きたいな」

「そうだな、定番だよな。ところで車でって車あったっけ?」

「うん、買ったよ。これでお兄ちゃんと何処にでもいけるなって思って」

「重い!? 僕のために車買ったの!?」

好意って怖いな……うん。

「そだよ、妹だからね」

「謎理論やめて。こわいよ」

「だいじょうぶ、妹はこわくないよ?」

「え……」

「妹はこわくない、妹は天使、妹は結婚相手にいい。りぴーとあふたーみー?」

「こわ……」

「りぴーと」

 あれ、これって良いことだよね? なにを疑問に感じたんだろう?

「妹はこわくないです、サイコウです」

「よろしい。それでは何処に行きましょうか?」

「エミ様の行きたいところならどこでも」

「おにーちゃん、ちょっと正気に戻りましょうか?」

「はっ!?!? 寝てたか? 悪い」

数分間の記憶がなくなってた、ぼんやりしてたのかな?

「いいですよ、で、海と山どっちに行きましょうか?」

「海、かな……いや水着を期待してるわけではなくて」

ちがうよ!? ぜんぜんちがうんだよ。

「はいはい、お兄ちゃんの期待には応えますよ。じゃ、海ですね」

「ああ、楽しみだな」

「なにを楽しみにしてるんですかね?」

目線が白い気がします。

「そりゃ、白い砂浜に青い海だよ」

「私の目を見て言いましょうね、別にそれはいいですけど私以外をジロジロ見たら不審者ですよ」

「わ、わかってるって……」

「じゃあ今週の土曜から3日有給込みで5日休みが取れたので金曜に帰ってきてから出発です」

「元気だなぁ、わかったよ」

そして週末ーーーーーーーーー

「あつーい、太陽が眩しい」

「吸血鬼みたいですね、お兄ちゃんって」

「ニンニクや十字架は平気だぞ」

ひきこもりなめんなよ。

「そういう問題でもないって、私の水着見たいなら頑張って」

「うぅ……ところで車ってまさかこの赤いやつか」

「そうだよ、かっこいいでしょ」

「シフトレバーがMTぽいんだが」

「MTだよ、お兄ちゃんもMTで取ったんだから使えるでしょ、私MTの方が好きだし」

「え、僕も使うのも考えたの」

いいのか? 保険とかも払ってんだろ?

「そりゃあお兄ちゃんだもん、当然じゃない? 妹のものはお兄ちゃんのもの、お兄ちゃんは私のもの。

つまりは全部私のもの」

ん? なんかおかしいような?

「なんか結論おかしくない?」

「気のせいだよ」

断言されるとそうなんじゃないかって気がしてくる。

「なあ、ここにあるホテルに泊まるのか」

「そうだよ」

「ここって……」

「なにも言わないで、これ全年齢だから! 不穏な発言は謹んで!」

「はい!」

「ここは極めて普通の健全な宿泊施設で私たちは成人済み、なんら問題ないでしょ?」

「ソウデスネ、ソノトーリデス」

「はい、じゃあ荷物を置いたら一晩休んで明日は海だよ!」

「おう」

というわけで僕とエミは荷物を放り込んで泥の様に眠り込んだ。

 翌日、僕たちは浜辺にいた。

「人少ないな」

「人払いの成果ね。じゃあお兄ちゃん日焼け止め塗って」

「へっ!!!???!?!? いや……それはさすがに……」

「いいでしょ、定番だよ」

なんの定番だよ……ちょくちょく知識が偏ってんな

「わかったよ、あんま見ない様にするな」

「見ても良いんですよ、お兄ちゃん限定です」

「あざといぞ」

「でもうれしいでしょ」

「それはまあ……」

正直めっちゃうれしいです。

「ならよし!」

こうして二人でたっぷりイチャついたあと、他の日は観光に当てたり、名所を巡ったりした。

 こちらには特筆できるイベントなかったので省略。

「僕らはちゃんと家に帰るんだよな??」

「当然でしょ? いきなりなに?」

「駆け落ちでもしそうな流れだと思って……」

「まさか! お兄ちゃんには幸せになってもらうって言ったでしょ」

「ちゃんと考えてたんだな、ありがと」

「えへへ、まかせてよ!」

こうして僕たちはエミの運転でうちに帰った。

「おかえり。楽しかったかい?」

あれ? 親的にこの唐突な旅行はありなのだろうか?

 またうまくやってくれたのだろう、僕は深く考えるのを辞めた。

 こうして僕は

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ここまでいろいろ端折られた水着回も珍しいですね(ォィ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ