第7話:修行と言われても
「何でガブリエルさんが驚いてるんだよ……。」
俺はそう言いながらガブリエルをジト目で見やる。ガブリエルはその反応に対して、
「し、仕方ないじゃないですか!あんまり戦闘なんて、わたしは出来ないんですよ?それに、ガブとお呼びくださいと言っているじゃないですか」
などと言った。その身長で剣を振り回しても、正直に言って剣に振り回されているようにしか見えなさそうだ。……ガブと呼んでって、今初めて聞いた気がするのですが?
そう思い、テールの方を見る。それに対しての反応はというと、
「いやぁ、謙遜ってやつだよ。戦闘といっても、近接戦闘が得意だということを約束しよう」
と言って、親指を立てていた。……この凡骨達を見ると、不安で仕方ないが、神様と天使だ。きっと、奇跡の力とかそんなので本当に強いのだろう。……アレ?フラグは立っていないよね?
「じゃあ、特に何かをするということも無いから、修行して来たらいいよ」
「あ、はい。分かりました」
「……はぁ、期待しないで下さいよ」
という会話で、この話は終了した。リリィは1度実家に帰ると言って、1人で帰って行った。家まで送ろうかとも思ったが、どう見てもこちらの方が弱い気がしたので護衛能力が貧弱の為、仕方が無い。
テールもテールで、何やら面倒臭い仕事がどうだとか、終わる気がしないだとか言っていたが、まあ問題はないだろう。仮にも神様だし。
「この街の外の方が、より実戦的な戦闘が出来るかもなので、一旦外へ行きましょう」
という訳で、初めて門の外へ行く事になった。ガブさん、ガブさん。昨日モンスターに襲われてトラウマが出来たかもしれない人をすぐモンスターの蔓延る場所へ連れ出すなんて、天使らしくないですよ?それは鬼か悪魔の仕事なんですよ?
因みに、門に着くまでの間、外の情報を適当に教えてくれた。南には大きな山があって、登れば綺麗だけれどモンスターが強過ぎる、でも竜がカッコいいんですとか、北は海があってこれまた砂浜が良いんですけど、冬はモンスターが強いのですよとか、東は草原続きで、途中から砂漠になっていて暑いと有名ですとか、西は森があって、そこにエルフが居たりするのですよとか、色々と言っていたが、適当に聞き流していた。エルフについては聞いてましたー。
門に着くと、検問所があった。出る時は関係ないが、入る時には入国手続きを色々としないといけないらしく、帰る時にはガブリエルと一緒に居ないと簡単には通れないとの事だ。
門は基本的には8mサイズの鉄の門だ。良くあるようなアーチ形で、門の周りの15mを越える石壁が、この街、というかこの国の鉄壁さを物語っている。簡単には侵入出来そうもないし、周りには兵士が沢山いるから、直ぐにギルドに情報が入る事だろう。
門は今は完全に開いている状態だ。ここは西の門。森へと続く門だ。森はここから10キロくらいあるという。今日はそこまで行って修行しに行くらしい。もうほとんど話の内容を覚えてすらいない。残念ながらエルフには会えなさそうだな。
ここまでの道程は、少し時間がかかっていた。もう昼の時間だろう。太陽がてっぺんにあるからな。
因みに、ここまでの道程で長くなったのには理由がある。ひとつは、家から遠かったという事だ。安全性を重視して1番モンスターが弱いのは森の方だかららしい。
もうひとつは、ガブリエルが人気者だからだった。ひとつ歩けば女性冒険者に、お出かけかい?とニコニコ顔で尋ねられ、ふたつ歩けば男性冒険者に、今日はテールの旦那じゃないのか?とニヤニヤ顔で尋ねられ、みっつよっつ歩けば、近所の住民が駆け寄ってきて世間話をし始めた。
その度にガブリエルは、悠然とした態度で最初は返していた。ただ、暫く話しかけられ過ぎて俺が迷惑に感じてないか心配したのだろうか、少しずつ焦り出した。
言葉が徐々に出てこない状況になっていき、最終的には「あ、あの、えとえと、そのぅ……。」となってしまい、それに対して相手は「あちゃー、困らせちゃったか!」と言って、さらにガブリエルが困り果ててしまった。
尚、全員が全員、終始生暖かい目で見ていたのは、きっと子ども扱いしているからだろう。今後師匠になるかもしれない人が子ども扱いされるのは困る。困るので、子供扱いをしようと思う。
さて、この街を出る前にまず腹ごしらえをしなきゃなんだが、天使はそもそも食事をするのだろうか。テールの場合、食事を必要としていたわけではない訳だし、実際毎日作っているのはこのガブさんだ。
だが、それは娯楽の一環にすぎない場合はどうだろうか。食事がおいしいから食べるのならば、そのプロセスは今、必要ではない。
仕方ない、昼食が欲しいから聞こう。
「……。あの、ガブさん」
「なんでしょうか(ぐぅー)」
振り返らず、返事をしてきた。少し顔が赤くなっている気がした。よし、これは昼食を取れる!
「……お腹空いてるよね?」
「そんなわけないじゃないですか。(ぐぅ~)さあ、早速戦闘と行きますからね?(ぐう~)」
うわ、面倒くさいタイプだな。真面目かはたまた頑固のタイプか?……それとも、ツンデレ?こういうタイプは大概が素直じゃない可能性がある。ここはこっちが下に降りて昼食をとることにしよう。
「でも、俺お腹空いてて、とても戦闘ができる気分じゃないんです。昼食にしませんか?」
すると、それを聞いたガブリエルは振り返ると顔をパァァア、と輝かせて「そうですね!戦闘に支障をきたすのはよくないですね!昼食にしましょうか!」などと言って、先をずんずんと進んでいく。……さっきから子ども扱いされてきたから、少し大人ぶりたかったのかもしれないな。逆効果だけど。
といっても、そこまでお金は使いたくないのだろう。テールと違って、ガブリエルのほうは倹約家だった。極力安くて美味しくて、それでいて早く食べられて高カロリーのを値切ってきますと言ってどこかへ消えてしまった。元の世界ではカロリーメイトかInゼリーくらいだろうか。この世界にも似たようなものがあるのだろうか。
こちらとしては待っていても何も苦ではない。これから始まる模擬戦やら実践訓練やらをしなければいけないのだから、きちんとイメージトレーニングをしておいたほうがいいのかもしれない。
例えばそうだな、異世界といっても、魔王がいたりするんだ。RPGの定番キャラのスライムなんかどうだろうか。動きは鈍そうだし、何なら攻撃力はなさそうだし。物理攻撃が聞かないかもしれないから、ここはゴブリンでもいいか。
……。…………。………………。
あ、ダメだ。スライムはガブリエルが苦手とか言って戦わなさそうだし、なんならゴブリンとかって集団で人を襲いそうだから負けそうだし。
そもそも、モンスターで弱い奴なんかいるのだろうか。考えてみれば元の世界でも人間が一番弱かったわけだし。強くなった理由は、武器が強くて、多彩で、圧倒的だったからだっけ?なら、何も持っていない今の状態だと負けてしまうんじゃあ……?
そう思ったとき、ちょうどガブリエルが帰ってきた。手には紙袋を二つ、前で抱えながら小走りしてくる。よほど急いだのだろうか。息が絶え絶えになっている。
「お待たせしました!どうぞこちらのほうを!」
そう言って右手で抱えているほうを手渡ししてくる。因みにかかった時間は約3分。早すぎないか?カップラーメンを持ってきたのかと思ったじゃねぇか。
「ありがとうございます。……えっと、これは?」
袋を開けると中には何やら四角い塊みたいな物が複数個入っていた。勿論、ガブリエルの方も同じ物が入っている。
「それは、そうですね。元の世界では似たようなものでレーション、でしょうか?そのようなものです!」
「なんでこんな物が?これが昼食?」
「あはは、違いますよー。それは万一森の中ではぐれてしまった時の非常食です。これは捜索中にもしおなかが空いたなら食べようかなー、というものなので、必要としない物ですよ」
なんだ、良かった。これが昼食なら、元の世界でも味は不味いと言われていたくらいだから、この世界でも味なんて不味いだろう。いや、意外と美味しいのかもしれないな。何せレストラン(?)が滅茶苦茶美味しかったわけだしな。
よく見ると、その隣にサンドイッチがあった。なるほど、少し行儀が悪いかもしれないが、歩きながら食べると時間的に効率がいいというわけだろう。流石は天使、考えているな。
考えてみれば、テールがポンコツだとか、天使がおっちょこちょいだとか思っていたが、しっかりしているところはしっかりしているし、考えると最善策を出すときは出しているわけで、抜けているときだけを評価していただけだったかもしれないな。
とにかく、そんな考えをしている暇があれば、さっさと修行とやらをしなければいけないだろう。
「出るときには許可証などの提示は必要ないのですので、そのまま外に出てから、森のほうにテレポートをしましょう」
……ん?今なんて?
「テレポートができるなら今やればいいじゃないですか?」
歩きながらそう尋ねる。もしかしてやっぱりポンコツなのだろうか。……いや、ここは素直に聞いておこう。
「あー、そういえば何も言ってませんでしたよね。この街ではギルドの周辺以外では基本的には魔法を行使することはできないのですよ。あ、因みに病院などの場所では回復魔法だけは行使できるそうですが。それにしてもこの国ではこんなにも大規模な魔法をどうやって維持しているのでしょうね?うーん…。」
……ん?何か引っかかるな。なんだろう。近頃この話に矛盾があると問いただせるような案件があったような……?ギルド前で魔法を打たれたときとかか?いや、それは条件に当てはまるな。
まあいい。それはまた休憩中にでも考えておくとしよう。……休憩時間ってあるよね?
「なるほど。つまり結界か何かが張られているからそれを抜けない限りはテレポートが使えないわけですか」
「そういうことです。まあそれでも本気を出せばテレポートはできますが、兵士に注意されるので、二度とやりたくありません」
いや、やったことあるのかよ。と、軽く突っ込みを入れながら門を抜ける。
というか、ガブが本気出したら抜け出せるレベルの結界ってもしかして物凄く弱い結界なのだろうか。
「あ、もう抜けたみたいなので魔法を使いますね」
そういうと何かを唱える。小声じゃないはずなのに物凄く早口だからか何を言っているのかわからない。もしかして魔法を覚えるのって結構難儀なのだろうか。
ガブが大きく一言『テレポート』と唱えた。するとガブを中心に幾何学模様が現れて、魔法陣を作ったかと思うと、それが光りだして瞬間的に景色が変わる。
「ふぇええ、また失敗しました~。今度こそと思っていたんですけどね……」
とか言っているが、周りを見渡してみても森だ。いや、確かに森ではあるが、ちょっとした広場ではある。半径15メートルの少し空いた場所だ。もしかして森は森でもレベルが高いゾーンの森なのだろうか。
「何を失敗したんですか?どこか問題があるんですか?」
辺りを警戒しながらそういうと、ガブは頭に手を当てて、えへへ、とか言って訳を話す。
「実は今、テール様に試してほしいといわれていることがありまして、それが魔法陣を描くことなく魔法を唱えることなんですよぉ」
「えっ?それって何が難しいんですか?町の奴らはそんな魔法陣を出さずに魔法を放っていたんですが?」
「えっと、ですね。まあ、これから魔法の習得をするときに説明したいので、それはまたの機会にしてもいいですか?」
えぇぇ……。今知りたいのに何で教えてくれないんだ?それとも少しややこしい話になるのか?
どちらにしても、魔法自体は成功したようだ。本当、驚かせないでくれよ。ただでさえ弱い人間なんだから。
「さて、それでは今から九日間……いえ、八日間はみっちりと鍛えてあげますからね」
ふむ、試験を受ける前提で鍛えられるわけか。それはいい。だが、武器がない。防具がない。それどころか食べ物がサンドイッチとレーションだというのはどういうことなのだろうか。あまりにも貧弱すぎるというかなんというか。そう思っていると、
「地図はこれですので、周辺に何があって、どこが魔物が少ない場所でどこに川があるのかを確認してみてくださいね。あとそれからこちらが武器なのですけど、片手剣かナイフでいいですか?」
ああ、やっぱり支給されるのか。しかし片手剣かナイフか。両方持っておこう。
渡されたものを全て確認する。ナイフも片手剣も若干重いが、多分安くてそれでいて出来るだけ軽いものを選んでくれたのだろう。初心者愛用かもしれないな。
地図のほうを見ると、中心に小さな円形の赤い部分があり、この場所を指していることがわかる。高性能だな。ただ、どっち方向に向いているのか書かれていないのがもったいない。東のほうに500メートル先に南北に対して流れる川があり、その南のほうに集落がある。ずいぶん離れているところを見るに、多分、今回は集落に泊まり込みながらの修行ではなく、サバイバル実戦を多く含んだ戦闘訓練をしてくれるのだろう。
異世界に来てから、初めての体験ばかりが続くな。野宿はやったことがない。
「では、早速魔物を狩りに行きましょう。実践あるのみですが、まずはお手本を見てもらいましょう」
そういうと、早速森のほうへと足を運んでいく。ついていかないとこっちは死んでしまうかもしれないので慌てて追いかけに行った。
サンドイッチを頬張りながら暫く歩いて、15分が経った頃だろうか。ガブが指差すほうに魔物の群れが遠くにいるのが分かった。距離にしておよそ100メートル先。3メートルを超えるイノシシ型の魔物が5匹だ。……あれ?めっちゃ魔物っぽくないし、なにより弱い魔物っていうより、強い部類に入りません?
「あれは、グリーンアサルトボアですね。高レベルなので普段はこのような場所に現れるはずないのですけど……。あれ?本当にわたし、魔法を間違えちゃった?」
隣の天使が頭を抱えて何やらう~んとか悩んでいるが、グリーンアサルトボアはこちらに気付いたのか、戦闘体勢に入ろうとしてる。というか、あれはイノシシで合っていたんだな。
グリーンアサルトボアは早速5匹が5方向に別れて俺たちを囲う様にして魔法を身にまとっていく。
あ、やはり魔法陣は出なかった。どういうことだ?魔法陣の有無は何か問題があるのか?それとも……。
などと考える余裕があるのは、単純にガブか落ち着いて木製の片手剣とこれまた木製のナイフを手にしているからだ。というかガブがその武器を持っても、両手剣と片手剣みたいに見える。大丈夫かな?いや、まずは俺が大丈夫かな?
「では、あなたがこの武器を使うなら、この武器の立ち回りを見せてあげましょう。その前に、」
というと同時にグリーンアサルトボアは風の魔法を使っているのか高速移動しながら辺りの木々をなぎ倒しながら一斉に高速移動をしてくる。
嘘だろ、早すぎる!目で追うのがやっとだ。竜殺しの人ほどではないが、あんなの相手にどう戦うっていうんだよ!?
そう思いながらガブを見る。悠然と立っていて、なんていうか、落ち着いているとしか言いようがない。
「まず、戦闘において重要なのが、落ち着くということですよ」
そう言いながら、突撃してきた前方の敵に向かって剣を構える。相手は速度を増して突進してくる。二匹はこちらに向かってきているようだ。もしかして本能的に俺が弱いと思われているに違いない。やばい、自衛方法すら教えてもらっていないのに!
「次に、相手をよく見ることですね。決して見失わないようにしてください」
ガブは相手に向かって、ゆっくりと歩いていく。なんていうか、走って迎撃してほしいが、歩いていくってだけでかっこよく見える。相手は一匹、パァァアンッ、と音速の壁を越えて突進していった。それを軽く避けたかと思うと、横から片手剣を振りかぶる。それだけで、相手は気絶した。今の攻撃、音が鳴らず、動いたのかすらも解らなかった。どうなってんだ?
「そして、油断してはいけないということです。常に警戒してください」
ガブの後ろからグリーンアサルトボアが2匹突撃してくる。片方をナイフで左目を狙った。咄嗟に躱すが、それで同時攻撃ができなくなったと判断したのか、もう片方が少しだけ速度を落として、再び同時攻撃を仕掛けに行く。ガブが少し眉根を寄せるが、それでも事態には何ら影響がないとでもいうつもりなのか、それとも違うことでも考えているのか、戦闘に再び集中する。
「さらに、相手がどのような攻撃を持っているのかを分析しましょう」
そういうと同時に跳んだかと思えば、グリーンアサルトボアも予想内だったのか、片方が飛んで、もう片方は風の魔法を唱える。そういえば、野生の魔物は魔法を唱えるのか?この世界はどんだけ強いのだろうか。
風の魔法により速度が急激に上昇したグリーンアサルトボアが一気にガブに襲い掛かる。俺にはもう瞬間移動にしか見えなかったが、それをガブは落ち着いて相手の頭に片手剣を打ち下ろしながら、相手の速度を落とし、受け流す。もちろん、早業過ぎて俺には見えなかった。なにこれ映画の撮影?スローモーションで放映されないかなー。
「おっとっと、それで、えっとぉ?他には……?」
などとガブ考えている間に、俺に対して突撃してきたほうが加速してくる。時々音速を超えそうな音を発しているのは気のせいではないだろう。多分、他の個体よりも弱いのだろうが、俺からすると戦闘機が突撃してきているようにしか見えない。しかも、風の魔法による加護なのか、攻撃が入る入らない以前に、触れることすら無理だろう。どうやってガブは攻撃しているんだ?
「後で聞くので、今は助けてくださいぃ!!」
そういうと、思い出したのか、すぐに着地したかと思うと、俺を軽く上空に放り投げる。あ、俺、邪魔だったか……。
それと同時に、左右に切りつけたかと思うと、突如10メートルもまだ離れているのにもかかわらず、グリーンアサルトボアは二匹とも気絶した。勿論、速度は落ちていないからそのままガブに突撃してきた。が、それも軽くジャンプして、上に乗る。あと一匹だ。相手は正直、気の毒だ。逃げても斬撃が飛んでくる。突撃してもやられる。なんだろう、理不尽といえば理不尽な光景だな。
相手は、体をブルブルと震わせると、仲間を置いて逃げようと思わないのか、首を垂れる。おい、それは自然界では通用しないんじゃなかったか?
「はあ、仕方ありませんね。今回は見逃してあげましょう」
そういうと、伝わったのか、四匹を背中に乗せて立ち去って行った。すげぇ、あの巨体を四匹乗せて走れるなんて凄すぎる。なにより、
「さて、これで手本は以上ですけど、まだまだ教えなければいけないことがたくさんあった気がします。えっと、なんでしたっけ?う~ん?」
汗一つ掻くことなく歩いてきたガブが一番すげぇ。なにこれ?テールが言っていたガブは強いぞーっという意味が改めて分かった気がした。
「とにかく、ここまでのレベルにはならなくてもいいんですよ。もっと弱い相手を選んで、学んでいきましょう!」
と言われても、この戦闘で勝てる気がしないということが分かった。