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妻には言えない

 妻がインスタを始めまして。

 最初の内は、昔作ったアクセサリーなんかを載せていたのですが、手作りの料理をupするようになりました。

 余った料理を食べに来い

 ということで、ここ二週間くらい、妻のマンションに泊まっていました。

 今は、久しぶりに自宅に戻って、これを書いています。

 一週間くらい前に、

 私もインスタをやれ

 という命令が出ました。妻が私のタブレットにアプリを入れると、フェイスブックが出て、直で妻の作品に行けました。妻の撮った写真を見ながら、尋ねたんですよ。

 「いいね、つけたほうがいい?」

 そうしたら、

 「お願いします」

 と言われて。やっぱりなあ~、と思いました。皆、一つでもいいから、いいねが欲しいんだなって。

 ここまでは、私と妻は同じなのですが、妻の歎く内容が私と全然違うのです。

 「いいねが、二十数個しかつかないよう~(一枚の写真に対して)」

 「フォロワーが二十数人しかいないよう~」

 これを言っていたのは、インスタを始めて一週間くらいの頃です。

 私なんか、ブックマークが二桁になったことは一度もないですし、一週間だと、pv数でさえ、20いかないことがザラにあります。

 二週間目には、

 「やっと、いいねが70越えた」

 「フォロワーも70越えた」

 と、三桁到達が目前となりました。

 こうなると、新しい写真にいいねをつけろとは、もう言われません。やっぱり、フォロワーとかが百を越えると、感覚的に底辺脱出なのでしょうか? 自分の作品に自信が持てるのでしょうね。

 私なんか、自分の作品を、妻にでさえ見せられません。ポイントを見られるのが嫌ですし、アクセス数も知られたくないですね。

 以前は、アクセス数を見て、青い棒グラフが一本でもあれば、嬉しかったんですけどね。今は、確認する気力もないです。

 それに、内容もね。もっと、まともなことを書いておけば良かった。陰謀論とか、書かなければよかったです。誰も読まないだろうと思って、自分の趣味に走り過ぎました。

 実は、妻にばれました。

 妻が自分の写真を拡大してチェックするために、私のタブレットをいじっていたんですよ。

 「こんなこと、書いてるの?」

 と、笑い出しまして。見たら、感想で書いたストリップの話でした。

 なんとかゴマカソウとしたんですが。必死に考えたのですが。どうにも出来なくて。

 私の顔色から察してくれた妻が、なかったことにしてくれました。

 

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