プロローグ
季節は冬、もうすぐクリスマスが控えていて夜中でも街中騒がしい。そんな中ただ1人大きなため息をつきながら街を歩く中年男性が居た。
「はぁ……」
俺は32歳既婚者、名前を根本玄太
職業は……たった今解雇され無職になった。そしてこれから戸籍にもバツがつくだろう……
「はぁ…………うぅっ…」
ため息と同時にこれまでの家族との思い出が遡り泣きそうになる。
妻と初めて出会った時のこと。娘が生まれた日のこと。色々なことを思い出す。
絶対に終わらせたくない……今すぐハロワで仕事を探すのもいい。だがハロワはすぐに仕事を紹介してくれたりしないというのを風の噂で聞いたことがある。
だからと言ってこのまま家に帰れば間違いなく離婚を言い渡されるに違いない。
「今すぐに職を手に入れるなんていううまい話ないかなあ……」
と言い歩道をを歩きながらおもむろにスマホの検索アプリ『Feegle』で
「今すぐ職に就く 方法 」と検索した
すると検索結果になにやら怪しげに表示されているサイトに目がいった
『誰でも簡単!手続きなし!サイトアクセスで就職完了!』
と書いてある内心どうせ嘘だろと思いながら画面をタッチし読み込み画面に入った
「読み込み遅いなぁ……通信制限か?」
すると画面に
『ご就職おめでとうございます!それでは初仕事に行きましょう!』
「初仕事……?」
そう呟いた瞬間歩道に猛スピードでトラックが突っ込んできた
「!?!?!!!」
ガンッ
鈍い音とともに再就職失敗どころか人生すら終了してしまった。




