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教育実習生のシルバー
私以外全員パー。私はチョキ。
「…。」
「勝った！」
思わずにっこり笑顔になる。
「いや、待って！ぱちみ行ってきて。」
「へ？」
間抜けな声が出る。
「だって今から６人でジャンケンすると話す時間なくなるかもだし！」
「ここはひとりだけチョキ出したぱっちがいいよね！」
「でも…。」
「がんばれ！ぱちみ！」
ほら行けと催促され、とぼとぼとシルバーのいる教卓へ向かう。
「はぁ〜。」
後ろを振り向くとみんながチラチラと様子を伺っていた。
シルバーの前に立つ。
シルバーは教卓にうつむき何やら書いている。
「先生。」
「はい？」
シルバーの目が私に向けられる。
「えー…と。」
しまった。言葉が出ない。
あっ、そういえば。
「先生ってＢ型ですか？」
