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3ヶ月目の壁

3ヶ月が過ぎた。


いつもの広場、いつもの時間、しかしそこにダイ兄ちゃんの姿はない。

一足先にサウスガーデンにある魔導学院へ旅立ったのだ。

だがそれでも練習はつつが無く進んでいく。

「ん?」

練習が終わった後腕に一瞬痛みが走った。

「どうかしたの?」

「いやなんでもない」

『気のせいだよな』

そう言ってその日はそのまま家に帰った。


「う~ん」

「どうしたリーナ」

「ちょっと腕に痛みが走っただけなんだけど」

「あ、それこの前俺もあった。けど全然大丈夫だぞ」

「そう、なのかな。ダイ兄ちゃんがいなくなってから私達だけで練習してたでしょ?どこか間違ってたのかな?」

「リーナは心配しすぎだよ。大丈夫だって」

「トーマスは能天気なだけでしょ。知らないからね後でどうなっても」

起こったリーナはそのままさっさと帰ってしまった。


それから4日後、俺の腕がパンパンに腫れました。

けど物を掴んだりしてみたけど痛みはない。

原因はなんだと思い試しにと腕に魔力を通してみたら…

馬鹿でした。数分前の自分アホでした。シャレにならないぐらいの激痛が襲いました。

「なに悶えてんのあんた」

見舞いに来たリーナに格好悪い姿を見られてしまった。

「あ、もしかしてその状態で腕に魔力通したの?」

「ご、ごめんなさい」

「別に謝らなくていいわよ。て言うかそれが治す方法なんだって」

「は?」

「この前私が腕に違和感覚えたときやっぱり心配だったから教会に行ったのよ。それで今までの練習のこととかを話したら神父さんがサボらずにちゃんとしてたんですね、ではそのまま続けてくださいだって」

「お、怒るなよ」

「怒ってないわよ。でね、私たちのこの症状は一種の通過儀礼みたいなもんなんだって。体から魔力を作る場所、体中にある魔力が通る道が少しずつ大きくなっていくけどある時体がストップをかけちゃうんだって」

「へ~」

「へ~、てあんたのことでしょ!…まあいいわ、だからその状態でも魔力通して負担かければその分グ~ンと魔力が伸びるんだって」

「グ~ンとねぇ」

「だから今日はここで練習ね」

「は?」

「だから練習、この時は放出だけでいいんだって。けど痛いからって魔力を小出しにするとかすると逆にダメで、それよりも数分で全部の魔力を使い切る勢いでやったほうが早く終わるし楽だって」

こうして俺は絶叫しながら魔力を放出し続けた。

そしてこの状態は1週間、1週間も続いたんだ。

リーナもその後同じように痛みに叫び、無事終わった。

俺もリーナも壁を越えた。

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