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個人レッスン 終了

さて、魔力付与の第二段階だが今俺は石積みはしていない。

それ以前の状態なのだ。


「はい、そのまま手の形のまま魔力を伸ばしていってください」

学院長の指示に従い魔力の形を変えていく。

「トーマスくんまた指だけが伸びてます」

「くっ」

手の形にするのも一苦労だ。

そして中指だけ、薬指だけ長くするといったことを繰り返す。

そして最後は魔力の手で握るのだがそうすると一つの塊に戻ってしまう。

「ううぅ」

「今日もできませんでしたね。けどだいぶコントロールできてきてます。この調子で頑張りましょう」




………

それから5日後、俺は遠くにある石を魔力で包み移動させることが出来る様になった。

魔力の密度を調整することが出来る様になった為だ。

そこからは早かった。

今まで放置していた練習場所に立ち、俺は円の中にある石に向かって魔力を伸ばす、石を包む、隣りの円に移動する、そして石を置く。

一連の動作を続けて行う。

その際に一々消したりはしない。無駄だからだ。

魔力を伸び縮みさせ密度を調節すれば魔力を消費せずに長時間活動できる。


「そこまで、うん、いいでしょう。トーマスくんもう一度木の枝に魔力を流してこの岩に向かって斬りつけてみなさい」

「はい!」


俺は深呼吸して枝に魔力を流した。

すぐに枝に魔力が覆い準備は出来た。

しかしそれでは失敗した前回と同じだ。

それでは意味がない。そこでこれまで練習してきた第二段階というわけだ。

枝を纏う魔力の形を変える。

細く鋭く、岩を斬るため密度はできるだけ濃く。

「今だァ!」

大きく振りかぶり岩に向けて振り下ろす。

結果としては学院長のように岩を真っ二つにすることは出来なかった。

しかし、枝は折れることなく岩を切り裂き途中で止まった。

けどこれは俺と学院長の剣術の腕の違いだ、問題ない。

これで俺は取得難度の高い魔力付与と魔力操作を会得した。


「さて、トーマスくんは魔力操作と魔力付与を出来る様になりましたが魔力操作で刃物を作るのと魔力付与で刃物に魔力を覆うのとではどちらが優れているかわかりますね?」

「はい、魔力付与の方です」

「それは何故か分かりますか?」

「敵にレジストされた時に消費する魔力の差です」

「そうです、魔力操作は慣れれば便利ですがレジストされると操作に使った魔力をごっそりと失うことになります。魔力付与は武器に纏っていた分しか消費しません。しかしこれが魔物相手だとレジストの心配がぐっと減るので両方をうまく使えればCランクの魔物も問題なく相手取れます」

「おおぉ」

「約束通り、魔窟での討伐依頼を許可します。今のトーマスくんなら油断しない限りFランクの魔物など簡単でしょうね」


こうして俺は新たな力を手にし個人レッスンを終了した。

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