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第2段階へ

「お、おおお?」

ボキッ

特訓を開始して今までで一番の長さまで纏えたが後一歩で折れた。

惜しい、だが何故かうまくいった。

なぜだ?さっきのは今までとやっていることは全く同じだ。

違うとすればなかなかうまくいかないので遊び半分でゆっくりと微弱な魔力を送っていったのだ。

そしてうまくいっているからと魔力を上げたら折れた…


それか!

慌てて俺の考えが正しいか実験を開始する。

実験結果はというと成功だ。

「ふ、ふ、ふ。ついに俺はやったぞ!これでこんな岩など真っ二つだァ」


ベキャッ

あっれ~?

枝の方が折れた。

納得いかん!

俺は再び枝に魔力を纏わせ岩に向かって振り下ろした。

また枝の方が折れた。


「ムッキ~、割れろよマジで!学院長みたいにさぁ。かっこよかったんだぞマジで!それを俺も使えるって思ったのに…。返せ、俺のこのワクワク感返せ!」

岩に向かって文句を言って木の枝を振るう。

思いっきり年相応の癇癪を起こしたガキの図であった。


「岩に当たるな岩に…」

そう言って俺の脇を持ってひょいっと持ち上げたのは学院長ではなく代理で来ていた先生だった。

名前が…、えっと、誰だっけ?

ゴメンネ先生、名前思い出せないや。てへぺろ。


「だって先生、学院長は岩を真っ二つに出来たのに俺は出来ないんです」

頬っぺたを膨らませてぶー垂れる。

俺もこの外見をうまく使うのがうまくなったと思う。

「それはそうですよ、魔力付与がそんなに簡単に出来ますか」

何?聞き捨てならん。

「それにトーマスくんが出来る様になったのは武器となる得物に魔力を纏わせるとこまです。まだまだステップがあります」

ガ~ン!そんな、まだ続くんですかこの個人特訓。

「…それで、次は何をするんですか?」

「石積みです」

「はぁ?」




さあやってまいりました魔力付与の特訓の第2段階!

場所は変わらずいつもの岩場でございます。

そして離れた場所の地面に書かれた2つの円。

一つは何もなく、もう一つには平らな石が無造作に置かれている。

そしてそこから離れた場所に線が一本。

俺はその線から円の中にある石をもうひとつの円に持って行き積むという、なんとも地味な特訓を始める事になりました。

はっきり言いましょう。何、これ。


まずは石のある円にまで魔力を伸ばさなければ話にならない。

それはいい、円のとこまでは伸ばせるから。

でもその次だ、どうやって石を移動させるの?

今できるのは伸ばした魔力で奥へと押すだけ。

もちろんもう一つの円は押した先にあるはずもなく。

早くも暗礁に乗り上げた。

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