特訓の合い間 魔窟進入許可書
サウスガーデンにある牧場
「すいません、お届け物です」
「は~い、ちょっと待って下さいねぇ」
「受け取りのサインをお願いします」
「はい、ここね」
「ありがとうございます」
俺は受け取りのサインを貰い街に戻る。
そして街の中央に立つギルドに入り荷物の受け取りサインと自分の証明書を受付の人に提示する。
「はい、確認しました。報酬をお支払いいたしますので隣のカウンターにお進みください」
そして隣のカウンターから報酬の銅貨を1枚受け取る。俺は銅貨を財布にしまった。
俺たち新入生はようやくFランクの魔窟進入許可証を学院から発行された。
それを持って俺は今いるギルドに提出。
それで俺はFランクの学院証を作った。
学院証といっても自分の名前と所属する学院の名前とランクだけが書かれた小さなカードだ。
しかもFランクの依頼報酬は銅貨10枚以下が相場だし中には現物支給の依頼も含まれている。
お金を稼ぐということは結構しんどい。
前世で親に小遣いをせびったら思いっきり嫌な顔をして金遣いが荒いと小言を何度言われたか。
だが実際に自分で稼ぐとなるとお金の有り難みが良くわかる。
まだ依頼は3回しか受けていないがまだ財布の中には銅貨が5枚しか入っていない。
「討伐依頼を受けてみたいなぁ」
壁に張り出されている依頼書の一覧。
どのランクも討伐系は報酬が高いし、魔物の肉などの売却で得た利益の1割を貰えるのだが…
「はぁ」
武器への魔力付与が出来ない限り討伐依頼は受けるなと学院長から止められている。
もし約束を破れば即時許可証を破棄、反省を促すため数ヶ月間の再発行停止を言い渡される。
もちろん約束を破るつもりはない。
特訓の息抜きに依頼を受けているような状況だ。
学院長との特訓を開始して3ヶ月が経ったのに…
いやネガティブになるのはよそう。
今日の依頼で行った牧場でもらった牛乳を飲む。
「うまい」
で、依頼で手にしたお金で買ったお菓子を食べる。
「うまいな」
満足。
英気を養い明日からの特訓に備える。
早く魔力付与ができるようになって魔窟で魔物討伐をしたいものだ。
稼いでいる奴は稼いでいるからな。
リーナも結構稼いでるらしい。
俺に配慮して詳細は教えてくれないがもう銅貨20枚以上溜まっているらしい。
なんか彼女の方が稼いでるって男の身として落ち込む。
は~、強くなりたい。金を稼ぎたい。
欲望は際限がないな…




