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魔術を教えて

おかしい。


なぜだ?


もう2ヶ月目のクラス対抗試合が近いというのに魔術の授業が一度もない。


毎日毎日朝から晩まで基礎体力のアップ。

土曜日は上級生と混じって朝は座禅で魔力コントロール、午後は武道館に入って空手の特訓。

日曜は午前中は土曜と同じで魔力コントロール、午後が剣術の特訓になっていた。


他のクラスのことはリーナから話を聞いていた。

「え?こっちはもう魔術の授業は始まってるよ?」


「こっちはまだ一回も魔術の授業はしてない」


「おかしいよね?」


「おかしいな」


そして俺達は何故魔術を教えてくれないのかをワルズに問い詰め、そして…


「うぅぅ…」


「いてぇよぉ」


いつものグラウンドに5人全員が転がされていた。


「5対1でかかってきて俺に一撃も入れられない内は小手先の魔術など邪魔なだけだ。そんなに魔術教えて欲しけりゃ一撃入れれるようになってから言え」


何故かワルズに一撃を入れれたら魔術を教えてもらうという話になって簡単だと思いワルズを囲み挑んだが惨敗。


やられた5人の内で俺が一番酷くやられた。

俺が5人の中で攻撃力も防御力も一番あるので俺が主力なのは確定。魔力瞬動で機動力もある。

だから周りのみんなが陽動を行い俺が一撃を入れる。

なんともシンプルな作戦だったのだが…


ワルズは腕を組んで俺達の攻撃をほとんどその場から動くことなく躱しいなしていた。

そして俺が向かった瞬間、腕を解き顔面に掌底突きをカウンターで叩き込み鼻血を出してひっくりがえる。そこに容赦のない止めの踵落としを腹に喰らい戦線から離脱。

俺を失い決定打を打てる手段がなくなった残り4人はワルズに各個撃破されたいった。


「はぁ、トーマス。俺はお前より格段に強い。そんな相手に馬鹿正直に真っ直ぐ突っ込んできたら格好の餌食になるのはわかるだろ」


「わぃ」


「フェイントも織り込んで俺がどう動くのかを考えて動いてみろ。他の奴らはトーマスがやられただけで動揺しすぎだ。トーマスがやられてもまで4対1だろが、誰かがやられても終わりまで気を抜くな」


「「はい」」


「それとエリナ、後ろからの不意打ちの際、声を出すな。せっかくの不意打ちもそれだと意味がない。相手に場所とタイミングを教えるだけになる」


「はぃ」

ワルズに怒られ最後はか細い声になったが今日の訓練は終わった。

翌日からまたいつもの訓練の繰り返し。


2ヶ月目のクラス対抗試合はまたしても惨敗となった。

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