赤ん坊に転生?
目が覚めた。
『ここはどこだ?』
ふとした疑問だが直前に事故にあったことを思い出す。
『ここは病院?』
しかし見上げる天井は木造でベッドを仕切るカーテンもない。
体を動かそうとしたが思うように動けない。
「嘘だろ」
そう喋ったはずなのに耳から聞こえるのは「あうあぉ」というどう考えても赤ん坊の声。
「………」
腕を動かし目の前に持ってくる。
もみじのような小さな手が自分の意志で握っては開きを繰り返す。
「はいはい、トーマスどうしたのぉ。お腹すいたのぉ」
知らない女性が自分を抱きかかえあやす。
女性は服をずらしそこからポロリと胸が飛び出す。
「ママのおっぱい飲もうねぇ」
どうやらこの女性はこの体の母親らしい。
状況がつかめず呆然としていたがお腹は減っている。しかし14歳の男の子がしゃぶりつくのは問題でもこの体は赤ん坊なのだ。
ええ、しゃぶりましたよたっぷり堪能しましたよ。悪いか畜生。
「げぷっ」
さて状況を整理しよう。
俺の名前は金倉冬馬。
中学2年生の14歳。
母親に買い物に頼まれて買い物に行き、帰りに事故に合いそこから記憶がなく目が覚めると赤ん坊の姿。
これはもしや漫画やアニメ宜しく俺はあの後死亡してこの体に転生したのか?
そしてあの女性が新しい母親?
で、俺の新しい名前はトーマスか。
冬馬とトーマスだから名前を呼ばれて戸惑うことがないのはありがたい。
さてどうしたものか。
しかし考えをまとめる前に睡魔が襲う。
赤ん坊の体とは厄介なものだしょうがない。
とりあえず成長しなければどうすることもできない。
俺は考えることを諦めて体の力を抜き眠りについた。




