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魔法使いと魔導士

さて魔法使いと魔導士の違いとは?


一般的に魔法使いは後方から大規模魔法を駆使し敵を殲滅するのが一般的で個よりグループでの戦闘が主となる。

では魔導士はと言うと魔法を駆使して前線を駆る。戦争になれば魔法が使えない一般人たちの白兵戦が前線では主体となるので俺たちはここに混じって武功を上げるのが役割になるという。

ぶっちゃけ死の臭いがプンプンだが実際どこの国の軍でも優秀な魔導士を抱え込もうと必死なのだ。

魔導士の活躍いかんで前線の士気が左右されるし、後方の魔法使いたちの守りにも直結してくる。

だからそんな彼らをきちんと守り教育するために魔導士の卵は全員、この学院卒業後、帝都の学院に移ることが内定しているという。

このことを聞いて俺たち5人は歓声を上げたのは言うまでもない。

だって帝都だぞ?普通なら行くことすら出来ずに死ぬ人が多いくらいなのだ。

欠陥品?上等だこのやろう!

しかもだ、もし戦争になっても魔導士の俺らは15歳からの投入になるらしい。魔法使いの皆は後方支援が主なので10歳で戦場に駆り出されることがあるらしい。恐ろしい世界である。

まぁ、周りの国と条約を結んでもう30年近く戦争など起きてはいないそうだが…。

だから俺たちは近い将来である帝都を夢見て授業を受けた。




死屍累々。

学院のグランドにEクラス5人が横たわっていた。

何が帝都の学院が内定しているだ。

それって9年間この地獄のような扱きが続くということか…。

授業初日で俺はこれからの自分の人生を呪う。

理由は配られた時間割の比率だった。

座学2:実習8 という巫山戯たものだった。

しかも実習ではシーマ先生はビアンカとエレナの女子生徒を見て、俺たち男3人は目の前に立つ筋肉ダルマの巨漢の男に扱かれる事になる。

ワルズと名乗った俺たちの先生は身長190センチくらいでその体は驚くほど引き締まっていた。上着を脱いで筋肉を触らせてくれたが驚くほど硬い。話すと驚くほど気さくで楽しい先生だった。ただ先生の太ももぐらいしか身長がない俺たちの頭を撫でるのは慣れるまで一種の恐怖であった。その大きな手は俺らの頭をすっぽりと包み込んでしまうからだ。

先生も魔導士で今までは最上級生の4年生を見ていたそうだ。他のクラスの実習も見るらしいが基本的には俺たちを徹底的に鍛えるから覚悟しろとのこと。

そして3時間後…、疲れた。もう一歩も動けない。そんな俺たちをワルズ先生はため息を付き一人を背中に、残り二人を両脇に抱えラクラクと運んでいく。

その後入った寮の大浴場は気持ちよかった。食堂の飯もうまい。

自分たちに割り振られた部屋に戻ってベッドに沈む。

そしてあっという間に眠りについた。

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