デス・デイ。
|『どうです?気持ち良いでしょう?』
|『、、、、、。』
|『黙らないでくださいよ~。自分の意思でやったことなんですから~。』
|『、、、、、。』
|『では、、、、。』
|『人を殺した感想は?』
|「ピピピピ♪」
小刻みに震えながら僕の耳に不快をあたえる目覚まし時計をいきよいよくとめた。
真冬の12月だというのに、僕のベッドは寝汗でしめっていた。
そうとう夢にうなされていたんだろう。と、僕は思う。
あの出来事は、きっと忘れないだろう。いや、違う。忘れてはいけないんだ。
あの、出来事を。
2045年の日本では人口増加が大きな問題となっていた。
そして人口増加に加え、不景気が原因となりニートが急激に増えていった。そのため日本にも金が入らず、物貸も急激にあがったのだ。そして日本は新たな法律をたてた。その1つが|「デス・デイ。」というものだったのだ。その「デス・デイ」とは、全校で年1回おこなわれるもので、デス・デイといわれるその日に生徒達が教室で殺し合いをさせるというものだ。生徒達が殺し合いをしている映像はリアルタイムでながされ、それをギャンブルとして扱うのだ。今の日本では人の命はその辺に落ちているゴミとそう変わらないのかもしれない。
9月11日
|「ガラガラー」
担任が入ってきたのを合図に日直が号令をかける。いつもの朝と変わらない光景だ。だが、ただ一つ、違いがあるといえば、担任の顔色があからさまに悪いのだ。
|「先生、どこか具合でも悪いんですか?」
担任の異常に気づいた学級委員、上田が声をかけた。
|「い、、、いや、、。ハハハ。」
担任の声はふるえていた。
|「本当に、、、大丈夫ですか?」
再び上田が声をかける。
|「あぁ、大丈夫だ。、、、、。みんな聞いてくれ。9月11日、つまり今日、今日は、、、、。」
もしかして、、、。
|「今日は、、、。デス・デイ、、、だ。」
|「でも、安心してくれ。俺はお前達を助けようと思っている。俺は、、、、」
その瞬間担任は、胸から血を流しながら倒れたのだ。
|「キャーーーーッッッ」
クラスメイト達の悲鳴が教室をつつんだ。
|「あら~、先生、余計なこと言っちゃだめですよ~。」
甲高く、女性と思われる声。その声に僕達には心あたりがあった。それは僕達1の3を担当している、音楽の先生だった。また、担任が密かに恋心を抱いている一人の女性でもあった。
|「やっと、この日がきたわ。どれだけ待っていたことか。」
興奮しているのか、鼻息が荒く感じた。
|「処分。」
その一言を言った瞬間、見知らぬ男性が3人ほど入ってきて、殺された担任は連れ去られてしまった。その後、殺された担任と、見知らぬ男性、そして女は教室を出ていった。
|「キーンコーンカーンコーン、、、、。」
1時間目を告げるチャイムがなった。
そのチャイムと共にデス・デイの始まりを告げた。
|「皆さん、頑張ってくださいね、、、、。」
沈黙に包まれた教室。
緊張感、不安、が支配する教室。
|「ねぇ、私たちどうなるの、、、?」
最初に口をひらいたのは、上崎麻奈だった。
皆の視線がいっせいに向けられる。
|「怖いよ、、、。」
続く




