表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/14

キャベツを入れただけのカップ焼きそばの夜

仕事帰り、スーパーに寄る気力もなかった。


コンビニに入って、なんとなく棚を眺める。


弁当は重い。

総菜も高い。


結局、手に取ったのはカップ焼きそばだった。


(まあ、これでいいか)


それだけ買って帰る。



家に着いて、上着も脱がないままキッチンへ向かう。


棚にあったキャベツを思い出す。


そろそろ使わないと悪くなる。


まな板を出して、適当に刻む。


丁寧に切る気力もない。


ザクザク切って、カップに放り込む。


お湯を注ぎ、三分待つ。


ソファに座っている間に、今日のことを思い出す。


言い返せなかったこととか、

どうでもいいミスとか。


考えても仕方ないのに、頭に残る。



湯切りをして、ソースを混ぜる。


キャベツが少しだけしゃきっとしている。


箸で持ち上げて、ひと口。


(……うま)


いつもの味なのに、


キャベツが入っているだけで、

少しだけちゃんとした食事をしている気になる。


テレビもつけず、

立ったまま食べる。


部屋は静かで、


麺をすする音だけが響く。


特別なことは何もない一日だった。


明日もきっと同じだ。


それでも。


刻んだキャベツを入れただけのカップ焼きそばが、


なんとか今日を終わらせてくれる夜もある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ